「ねえ、聞いてる?」
子どもに話しかけても、返事がない。
何か聞いても、うなずくだけ。
こちらから話しかけないと、なかなか会話が続かない。
そんなこと、ありませんか?
「どうして返事をしてくれないんだろう?」
「もっと自分からお話ししてくれたらいいのにな」
そんなふうに感じることもありますよね。
先日、保育に関わるRさんとお話ししていたとき、
ある話題で盛り上がりました。
それは、子どもの「言葉」について。
Rさんがある子どもに話しかけても、
なかなか返事が返ってこないことが、けっこうあるのだそうです。
「あー、私もよく感じています!」
と共感しました。
子どもが返事をしないのには、いろいろな理由があると思います。
何かに夢中になっているのかもしれないし、
疲れているのかもしれない。
でも、子どもとの関わり方も、
その理由のひとつになっている可能性があります。
今回は、アドラー心理学の視点から、
子どもとの言葉のやり取りについて考えてみたいと思います。
子どもは、自分の話を聞いてほしい
子どもは、身近な大人に自分のことを見てほしい、
気持ちをわかってほしいと感じることがあります。
そして、言葉は、
自分の気持ちや考えを伝えるための大切な手段です。
ところが、毎日の生活は忙しいですよね。
ご飯を作りながら、洗濯物を片づけながら、スマホを確認しながら。
子どもに話しかけられても、
「うん、うん」
と返事をするだけになってしまうこともあると思います。
家事をしながら子どもの話を聞くことが、
いけないわけではありません。
いつでも子どもだけに集中するなんて、難しいですよね。
ただ、子どもが話しかけても反応してもらえないことが続くと、
「話しても、ちゃんと聞いてもらえないのかな」
と感じてしまうことがあるかもしれません。
せっかく何かを伝えようとしているのに、
相手に届いている感じがしなかったら、大人だって寂しくなりますよね。
子どもも同じように感じることがあるのではないでしょうか。
ほんの少し、子どものほうを向いてみる
では、どうしたらいいのでしょうか?
難しいことをする必要はありません。
子どもが話しかけてきたとき、
できる範囲でスマホを置いて、子どものほうを向いてみる。
そして、
「そうなんだね」
「それで、どうなったの?」
「それはうれしかったね」
と、話の内容や気持ちに反応してみるんです。
長い時間、話し続ける必要はなくて
ほんの数分でも、
「あなたの話を聞いているよ」
という気持ちが伝わる関わりを意識してみること。
忙しくて今すぐ話を聞けないときは、
「今、ご飯を作っているから、終わったら聞かせてね」
と伝えて、あとで話を聞く時間をつくるのもいいですね。
そのときは、約束したことを覚えておいて、
あとから声をかけてみてください。
いつも完璧にできなくても大丈夫。
子どもの話を大切にしたいという気持ちを、
日々のやり取りの中で伝えていけばいいんです。
「話してもいいんだ」という安心感
自分が話したときに、ちゃんと聞いてもらえた。
自分の気持ちに反応してもらえた。
そんな経験が積み重なると、
子どもにとって「話すこと」が
安心できるものになっていくかもしれません。
そして、自分の気持ちや考えを、
少しずつ言葉にして伝えようとすることにもつながります。
子どもが返事をしない理由はさまざま。
もともと話すことが苦手な子もいますし、
気持ちを言葉にするまでに時間がかかる子もいます。
すぐに返事が返ってこなくても、焦らなくて大丈夫。
「どうして話してくれないの?」と問い詰めるのではなく、
「この子は今、どんな気持ちなのかな?」
と考えてみる。
そんな小さな視点の変化が、
子どもへの関わり方を変えるきっかけになりますよ。
子どもとの関係をよくしたい。そんなときこそ……
子どもにもっと話してほしい。
気持ちをわかってあげたい。
安心して何でも話せる親子でいたい。
そう思うお母さんは多いのではないでしょうか。
でも、実際の毎日は忙しいもの。
時間に追われていると、子どもの話をゆっくり聞きたくても、
ついイライラしてしまうこともありますよね。
本当は優しく接したいのに、強い口調で言ってしまう。
あとになって、
「また怒っちゃった」
「もっと違う言い方ができたのに」
と、自分を責めてしまう。
そんな経験はありませんか?
子どもとの関係をよくするためには、
子どもへの声かけを工夫することも大切です。
それと同時に、お母さん自身の心にも目を向けることが大切なんです。
心に余裕がないときは、
普段なら気にならないことにもイライラしてしまうことがあります。
「ちゃんとしなくちゃ」
「早くしてほしい」
「どうして言ったとおりにしてくれないの?」
そんな思いが重なって、
気づかないうちに心がいっぱいいっぱいに
なっていることもあるんですよね。
子どもへの接し方だけを頑張って変えようとするのではなく、
自分がどんなときにイライラしやすいのか、
どうして余裕がなくなってしまうのかを知ることも必要です。
子どもとの関係を変えたいと思ったとき、
まずは自分の心の動きに気づくことから始めてみる。
それが、親子の関係を見直す小さな一歩になるかもしれません。
一人で頑張りすぎなくても大丈夫です。
子どもの話を聞くことも、自分の心を大切にすることも、どちらも大事。
できることから、少しずつ始めていきましょう(^-^)