「どうして、うちの子は素直に言うことを聞いてくれないんだろう……」
「私の育て方が悪かったのかな」
子どもに反論されたり、反抗的な態度をとられたりすると、
イライラしてしまいますよね。
そして叱ったあとは、今度は自分を責めてしまう。
「また叱ってしまった」
「もっと優しくすればよかった」
「私の育て方が、この子に影響しているんじゃないか」
子どものことを心配するほど、自分を追い込んでしまう。
そんなお母さんは少なくありません。
今日は、そんな悩みを抱えていた受講生のシオリさんの話をします。
※プライバシーに配慮して、一部を一般化しています。
「娘がこうなったのは、私のせい」
1か月前、シオリさんは娘さんとの関係に悩んでいました。
言うことを聞いてくれない。何を伝えても反論される。
そのたびに頭に浮かぶのは、自分を責める言葉でした。
叱ってばかりだったんじゃないか。
自分の意見を押し付けていたんじゃないか。
褒めているつもりで、結果ばかり評価していたんじゃないか。
振り返るほど、後悔が増えていきます。
いちばんつらかったのは、娘さんの将来への不安でした。
「このままで大丈夫なんだろうか」
心配で、将来のことばかり考えてしまう。
子どものために何とかしたいのに、どうすればいいのか分からない。
そんな状態が続いていました。
最初にやったのは、自分を責めるのを少し減らすこと
そこでシオリさんに、ひとつだけ習慣を試してもらいました。
寝る前に、その日あった「よかったこと」を3つ書く。
これだけです。大きな成果も、うれしい出来事もいりません。
日常の中の小さな「よかった」で十分です。
とはいえ、最初から簡単だったわけではありません。
シオリさんは、なかなか思い浮かばず、
無理やり絞り出すように書いていたそうです。
「こんなことを書いて意味があるのかな」
そう思う夜もあったかもしれません。
それでも少しずつ続けました。すると、変化が出てきました。
「あ、そういう考え方もあるんですね!」
あるセッションで、娘さんの夜更かしが話題になりました。
親からすれば心配ですよね。
「早く寝なさい」と言いたくなるし、
何度言っても聞いてくれなければイライラします。
そこで私は、少し違う角度から考えてもらうヒントを出しました。
「夜更かししたことで、何かよかったことはありませんでしたか?」
すると、ひとつ見方が出てきました。
娘さんと2人きりで話す時間ができた、ということです。
「あ、そういう考え方もあるんですね!」
シオリさんの表情が明るくなって、気持ちも軽くなったようでした。
夜更かしがよいことだと言いたいわけではありません。生
活習慣を整えるのは大事です。
ただ、ひとつの出来事の見方が、ひとつとは限りません。
マイナスだと思っていた出来事の中に、よかったことが隠れている場合があります。
1か月後、シオリさんに起きた変化
続けるうちに、日常の小さな出来事にも目が向くようになりました。
そして1か月後。シオリさんは、自分を責めることが激減しました。
以前は、娘さんの言動をきっかけに子育てを振り返っては、後悔していました。
それが、少しずつ自分のことも認められるようになったんです。
特別なことをしていなくても、毎日の何気ないルーティンで、
自分なりに家族に貢献できている。
そして前より自然に、こう思えるようになりました。
「私もよくやってるよ」
娘さんが急に変わったわけではありません。
変わったのは、シオリさん自身の物事の見方と、自分への接し方でした。
自分を認めることから始めてみませんか?
子どもとの関係をよくしたいと思うと、
つい、子どもにどう接するか、どう声をかけるかに意識が向きがちです。
もちろん、それも大切なこと。
でも、その前に、ちょっとだけ自分自身にも目を向けてみませんか?
今日一日を振り返って、
「私、こんなことをしていたな」
「これも、家族のためにやっていたな」
「今日も、よくやったな」
そんなふうに、自分の小さな頑張りを見つける。
最初は、なかなか思い浮かばないかもしれません。
それでも大丈夫。
子どものよいところを見つけるように、自分のよいところも、少しずつ見つけていけばいいんです。
お母さんだって、毎日よくやっています。
今夜はぜひ、自分にこう声をかけてください。
「私も、よくやってるよ」