こんなズレ、ありませんか
猫背気味だと、人から言われたことがある。走っている写真を見ると、背中が丸い
「前傾姿勢」を意識すると、腰から折れて、へっぴり腰のようになる
「膝下の力を抜くのが難しくて、意識するほど力が入る」
疲れてくると、お尻が後ろに下がって、脚だけで走っている感じになる
接地の位置と強さが分かっても、跳ねる力が「上」に逃げていては、前には進みません。その力を前に変えるのが、姿勢です。
私の初回レッスンで、お客さまが「これがいちばん変わった」と言われるのが、この姿勢の話です。身長も体重も筋肉の量も骨格も、人によってまったく違います。それでも、自分にとって正しい姿勢を1分で見つけられるドリルがあります。慣れないうちはこれを毎回やってください。ある程度分かってきたら、走り出す前に「この位置かな」と作れるようになります。
レースが近い方へ。大会直前に大きくフォームを変えるのはおすすめしません。まずはジョギングの前に感覚を確かめる程度にして、本格的に定着させるのは大会のあとからで十分です。
結論は1行です。肩とお尻の位置を変えずに、背骨だけを軽く弓なりに前へ押し出す。そして、頭のてっぺんから糸で吊られて走る。
ドリル:弓なりの姿勢を作る(1分)

▲弓なりの作り方5ステップ
立ったまま、鏡か窓ガラスの横でやると分かりやすいです。
かかとをつけて、つま先を開く。「とっとっと」とよろけない手前、なんとか余裕で立てるくらいまで開きます。膝や股関節が曲がったり、ゆるんだりしないようにしてください
糸で吊られる。かかとのついている部分から頭のてっぺんまで、1本の糸が通っていて、誰かに上から吊り上げられているイメージを持ちます。身長が5cm高くなった感じです。肩はすくめません。この時点では、身体はまっすぐです
背骨だけを軽く弓なりにする。ここがいちばんのポイントです。股関節(できる方はお尻)と肩の位置が変わらないように意識しながら、その間の背骨を、弓を張るように前に押し出します。やっていることは、背骨を前に出しているだけです。このとき肩ごと前に出してしまうと意味がなくなります。肩はそのまま、真ん中だけを前へ。胸を軽く開くイメージです。腰を強く反らせないようにしてください
大きな木を抱える。目の前に大きな木があるのをイメージして、今の姿勢が揺れないように気をつけながら、肩甲骨から腕を回して木を抱えます。目線はまっすぐ。糸も忘れずに。糸は、弓なりに沿った状態で吊られているイメージです
足先と手を戻す。つま先をまっすぐに戻し、手を身体の横につけます
この状態で、背骨が少し湾曲して、背筋がピンと伸びた感じがあるはずです。それと、気持ちだけ、お尻が前に押し出されている感じ。これが、ランニング中に意識してほしい姿勢です。
弓を作るときのコツ
肘で、背中を前に押し込む
同時に、肩を少し下げる。肩が前に行くと弓にならないので、逆に下げる
感覚としては「胸を軽く開くくらい」
反らせすぎると腰が張ります。立ったまま作るときは、8〜9割くらいまでにしてください。背骨にはもともとカーブがあるので、大きく反らせるほどよいわけではありません。弓なりは、胸を軽く開くための表現です。呼吸しやすく、腰に負担のない範囲で作ってください。
疲れたときは、これ1つだけ
「糸」だけ思い出してください。弓も前傾も忘れていい。頭のてっぺんから吊られる感覚が戻れば、お尻も前に戻りやすくなります。