A. 太極拳を安全に行うには、武術としての知識と、スポーツとしてのウォーミングアップ法・ストレッチ法の知識、その双方が必要です。
【ゆっくりだから安全というわけではない】
太極拳は、いわゆる激しい運動ではないので、
スポーツの中では、どちらかというとケガに対しては安全な部類であるといえます。
ですが、だからといって何の知識もなく、
やみくもなウォーミングアップや自己流の柔軟体操を行うのは、
やはりケガのリスクは高まってくるといえるでしょう。
写真をご覧ください。
ストレッチを行っている方の右足膝の角度が、
爪先の角度より、かなり内側に入ってしまっています。
この状態が習慣化してしまうと、膝に負荷が掛かり、
痛みの原因につながるおそれがあります。 膝を爪先の角度まで開くことが必要です。
実は、太極拳の愛好家の中に「練習しているうちに膝を痛めた」という方が、
思いのほか多くいらっしゃるようです。
そのため、「太極拳は膝を悪くする」とお思いの方もいらっしゃるようですが、
この原因は太極拳そのものではなく、
その練習方法に問題があったのではないかと思われます。
【安全な方法を学ぶ】
写真は、ほんの一例であり、
ウォーミングアップ中やストレッチ中に、注意しなければならない点は まだいくつもあります。
ケガを未然に防ぎ、多くの皆さんが安全に太極拳を行うためには、
愛好家自身もこうした知識を学び、
また、グループで行っている場合は、指導者にも、
武術の技術のみならず、 正しいウォーミングアップ法、正しいストレッチ法の技術習得、
そして、それを現場で正確に伝え、目を配れるスキルが求められるといえるでしょう。
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講師 秋山 俊行 (Toshiyuki Akiyama)
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