A. この太極拳スイング、太極拳とは別モノですが、共通点として非常に注目すべき点があります。
【スローモーションではない、太極拳スイング】
『太極拳スイング』 とはゴルフの練習法で、スイングの一振りをまるでスローモーションのように非常にゆっくりと行うものです。
一部のプロはだいぶ以前から取り入れていたようですが、
宮里藍さんが、この練習をしている動画がネット上で公開された事で、
2011年頃から大きな話題となりました。(現在もネット上で見られます)※リンク
一振りに2分以上もかけてゆっくり動く、宮里藍さんのその美しく精密な動きは大絶賛され、
このような練習法があった事に、驚きをもって当時紹介されました。
【ゆっくり動く効果】
しかし一方で、「この練習法では、物理的に実際の速い動作の時とは違う筋肉を使うのだから、実際の役には立たない」、
という否定的な意見もあったようです。
ですが、この練習を続けた宮里藍さんの大活躍は、皆さんご承知の通りです。
果たして、このゆっくり動く太極拳スイングが、運動練習法として有効なのか?
【意外な共通点】
私は、ゴルフでなく、太極拳実践者の立場として、この太極拳スイングの練習動画に大変興味を持っています。
私は、この映像のある点に注目しました。
それは、『宮里藍さんがこのスイング中に、どこに意識を置いているか』 という点です。
あらためてこの動画をよく見ると、宮里藍さんは目は強い集中をもって、外を捉えていますが、
意識は、自分の肉体各部に向けられているのがわかります。
実はこの 『目が外を見ながら、意識は自分自身に向く』 というのは、
太極拳の訓練では非常に重要な意味を持ちます。
【肉体向上と内観】
太極拳では、自分の筋肉の動きを正確に把握するために、動作を行いながら意識は自分の身体を見つめ、
身体のバランスの変化も絶えず把握し、集中し続ける事を訓練します。
そのための方法として、太極拳はゆっくり動いています。
これにより、自身の肉体の把握・維持・向上を図っているのです。
太極拳スイングは、太極拳とは全くの別物ですが、
その観点から、この太極拳スイングは練習法として有効であり、
この2つ、ある意味共通点があるのではないかと私は感じています。
ゴルフの実戦効果としては、この太極拳スイングを単体として捉えずに、
あくまで多種ある練習法の1つとしてこの練習を続け、
そのうえで総合的な練習もする事が、より効果を高めるといえるのではないでしょうか。 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○◯
講師 秋山 俊行 (Toshiyuki Akiyama) ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○