毎日、会社へ行って仕事をする。
与えられた仕事をきちんとこなす人もいれば、もっと成果を出そうと頑張る人もいる。
できるだけ仕事の負担を減らして、私生活を大切にしたい人もいるでしょう。
働き方も、仕事に対する考え方も、人それぞれです。
でも、ここで一つ質問があります。
「あなたは、何のために仕事をしていますか?」
生活のためでしょうか。収入を増やすためでしょうか。それとも、将来やりたいことを実現するためでしょうか。
仕事を通じて自分に何が残るのかを、一緒に考えてみたいと思います。
1.同じ会社なのに、なぜ仕事への取り組み方が違うのでしょうか?
会社には、いろいろな考え方の人がいます。
「自分に任された仕事は、きちんとやります」
「もっと良い方法がないか考えてみよう」
「できれば余計な仕事は増やしたくない」
どれも、その人なりの考え方です。
会社で出世したい人もいれば、安定した収入があれば良いという人もいるでしょう。
私は、全員が同じ目標を持つ必要はないと思っています。
ただ、一つ考えてほしいことがあります。
その働き方を続けた先に、あなたが望んでいる未来が来るのでしょうか
2.会社のために働くことと、自分のために働くこと
仕事をすると、会社から給料をいただきます。
その対価として、任された役割を果たすことは当然大切です。
でも、仕事で得られるものは給料だけでしょうか。
例えば、お客様との話し方を覚える。
相手の困りごとを理解し、解決方法を考える。
仕事の段取りを工夫する。
周囲と協力して、一つの仕事を完成させる。
こうした経験は、仕事を通じて身につけられる能力です。
会社のために働いているつもりでも、実は自分自身の力を育てている。
私は、そういう考え方も大切だと思っています。
仕事は、会社に貢献する場であると同時に、自分自身を成長させる場でもあるのです。
3.同じ仕事をしていても、成長に違いが生まれるのはなぜ?
例えば、毎日同じような仕事をしている二人がいたとします。
一人は、教えられた手順を守り、間違えないように仕事を進めています。
もう一人も、同じように仕事をしています。
ただ、その人は仕事が終わったあとに、こんなことを考えます。
「もっと効率よくできないだろうか?」
「お客様に、もっと喜んでいただく方法はないだろうか?」
そして、次の日に一つだけ改善してみる。
この小さな違いが、積み重なっていったらどうでしょうか。
もちろん、決められた仕事を正確にこなすことも大切な能力です。
しかし、そこからもう一歩踏み出して考えることで、新しい発見や学びが生まれることもあります。
大切なのは、どれだけ長い時間働いたかではなく、その仕事から何を学び、身につけたかではないでしょうか。
4.私自身、仕事への向き合い方で何が変わったのか
私が印刷会社で働いていたときのことです。
当時、営業部と制作部は、お互いに不満を持っていました。
営業は、お客様の要望にできるだけ応えようとします。
一方、制作部は、厳しい納期や急な変更に対応しなければなりません。
お互いに自分たちの立場から考えるため、なかなか協力できない状態だったのです。
私は営業部門だけでなく、制作部門の責任者も兼務することになりました。
そこで考えたのは、
「どうすれば、お互いが気持ちよく仕事をして、お客様にも喜んでいただける会社になるのだろうか?」
ということでした。
どちらか一方を責めても、問題は解決しません。
そこで、まずはお互いの話を聞き、問題を共有し、みんなで解決策を考えることから始めました。
一方的に指示するのではなく、それぞれが自分で考え、行動できる職場にしたかったのです。
取り組みを続けるうちに、少しずつ社員の行動が変わり、約2か月で職場の雰囲気にも変化が見られるようになりました。
この経験から、私は大切なことを学びました。
それは、自分に与えられた仕事だけを見るのではなく、周囲の問題にも目を向けることで、新しい能力を身につけられるということです。
人の話を聞く力。
異なる立場の人を理解する力。
みんなで問題を解決していく力。
こうした能力は、営業の仕事だけをしていたら、身につけられなかったかもしれません。
自分の仕事の範囲を少し広げてみることで、それまで経験できなかったことを学べる場合もあるのです。
そして、その経験は会社を離れても、自分自身の財産として残ります。
5.今の会社を離れたとき、あなたに何が残りますか?
ここで、少し想像してみてください。
もし、5年後に今の会社を離れることになったとしたら。
そのとき、あなたには何が残っているでしょうか。
会社の肩書きでしょうか。
勤続年数でしょうか。
それとも、どこへ行っても生かせる経験や能力でしょうか。
もちろん、会社に長く勤めることも、安定した生活を大切にすることも、一つの立派な選択です。
今すぐ転職や独立を考える必要はありません。
ただ、今の仕事を続けながら、自分自身の力を少しずつ育てていくことはできるのではないでしょうか。
会社で経験したことを、自分自身の能力として積み重ねていく。
そう考えると、毎日の仕事の見え方も少し変わってくると思います。
6.明日から、仕事への向き合い方を一つ変えてみませんか?
難しいことを始める必要はありません。
まず、今日の仕事を一つ振り返ってみてください。
そして、こんなことを考えてみましょう。
「今日の仕事で、自分は何を身につけただろうか?」
もし、何も思い浮かばなければ、明日の仕事で一つだけ工夫してみてください。
お客様への説明を工夫して少しわかりやすくしてみる。
仕事の段取りを改善する。
わからなかったことを先輩に質問する。
あるいは、周囲の人が困っていることに少し目を向けてみる。
何でも構いません。
私は、毎日一つずつ改善を積み重ねることを大切にしています。
小さな変化でも、続けていくことで自分の力になっていくからです。
ただし、何でも引き受けて無理をする必要はありません。
自分の時間や健康を守りながら、できる範囲で取り組むことも大切です。
毎日、1つだけ改善や工夫を行うと、1年で365個成長します。
5年が経過する時には、1825個成長しています。
全く、自分を成長させていない人との差は、歴然と開いてくると思いませんか?
そんな小さな毎日を積み重ねていくことが、自分自身の成長につながるのではないでしょうか。
7.まとめ|あなたは、どんな自分になりたいですか?
仕事に何を求めるかは、人それぞれです。
高い収入を目指す人もいれば、安定した生活を望む人もいます。
家族との時間を大切にしたい人もいるでしょう。
どの生き方が正しいと決める必要はありません。
ただ、もし今の自分を少しでも成長させたいと思っているのであれば、毎日の仕事を、自分の能力を育てる機会として考えてみませんか。
会社の評価や肩書きも大切かもしれません。
しかし、仕事を通じて身につけた経験や能力は、これから先の人生でも自分を支えてくれるものになります。
会社のために仕事をしながら、自分の未来のためにも仕事をする。
そんな考え方があってもよいと思います。
最後に、もう一度お聞きします。
5年後のあなたは、今の仕事を通じて、どんな力を身につけていたいですか?
まずは、その答えを一つだけ考えてみてください。の