営業・セールス Tips
学びになった 1 保存 1

営業の仕事が自分に合わない!でも、本当に向いていないのでしょうか?

営業の仕事が自分に合わない!でも、本当に向いていないのでしょうか?

新卒で入社して営業部に配属されたけれど、仕事がうまくできない。毎日がつらくて、辞めようかと悩んでいる。

でも、それは本当に今の仕事に向いていないからなのでしょうか?

1.新卒入社した人の約3人に1人が、3年以内に辞めている

厚生労働省が2026年10月に公表した調査によると、2023年3月に大学を卒業して就職した人のうち、31.2%が3年以内に離職しています。

およそ3人に1人という数字です。

では、なぜ会社を辞めるのでしょうか?

厚生労働省の別の調査「令和5年若年者雇用実態調査」では、初めて勤めた会社を辞めた若者の理由として、次のようなものが挙がっています。

  • 労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった:28.5%

  • 人間関係がよくなかった:26.4%

  • 賃金の条件がよくなかった:21.8%

  • 仕事が自分に合わない:21.7%

※退職理由は3つまでの複数回答。離職率と退職理由は別々の調査であり、営業職だけの数字ではありません。

ここで注目したいのが、「仕事が自分に合わない」という理由です。

でも、仕事がうまくできないことと、その仕事に向いていないことは、同じなのでしょうか?

2.例えば、営業ができないから、辞めたくなる

営業部に配属されて、お客様のところへ行くことになった。

でも、何を話せばよいかわからない。

商品の説明もうまくできない。

お客様から質問されると、答えられなくなってしまう。

そんな経験が続くと、

「自分には営業が向いていないのかもしれない」

と思ってしまうことがあります。

周りの先輩は普通に商談をしている。

同期の仲間も少しずつ成果を出している。

それなのに、自分だけがうまくできない。

毎日そんな思いをしていたら、仕事が嫌になることもあるでしょう。

でも、少し考えてみてください。

あなたは、営業の基本をきちんと教わったことがありますか?

3.営業は、見ているだけで覚えられるのでしょうか?

「営業は現場で覚えるものだ」

「先輩のやり方を見て覚えなさい」

そんな指導を受けることもあるかもしれません。

もちろん、現場で経験することは大切です。

でも、初めて営業をする人が、先輩の商談を見ただけで、その技術を理解できるでしょうか?

なぜ、その質問をしたのか。

なぜ、そのタイミングで商品を説明したのか。

お客様の反応を見て、何を判断したのか。

経験のある人には当たり前でも、初めての人にはわからないことがたくさんあります。

だからこそ、基本を教わり、練習することが必要なのです。

4.実は、私も最初は営業ができませんでした

私自身も、もともとは人と話すことがとても苦手でした。

本格的に営業を学び始めた頃の研修では、10人中最下位。

営業活動を始めてからも、最初の2か月間は商品を売ることができませんでした。

どうしたら売れるようになるか聞いても、誰もまともに教えてくれません。

そんな私が取り組んだのは、練習することでした。

優秀な上司からやり方を教わり、営業マニュアルを覚え、毎朝6時半から約30分、鏡に向かって練習しました。

そして、現場で試し、うまくできなかったところを修正する。

それを繰り返していくうちに、3か月目から成果が出始めました。

私は、この経験から学んだことがあります。

最初に営業ができなかったからといって、ずっとできないとは限らない。

営業は、基本を学び、練習することで身につけていける技術でもあるのです。

10か月目に課長になり、新人研修に取り組みました。

5.「辞めたい」と思ったとき、確かめてほしいこと

もし、営業がうまくできないことを理由に辞めたいと思っているなら、一度、自分が何に困っているのか整理してみてください。

お客様と話すことが苦手なのか。

商品説明ができないのか。

商談の進め方がわからないのか。

それとも、上司との関係や勤務時間など、仕事のやり方以外のことに悩んでいるのでしょうか。

ここは、大きな違いです。

営業の基本がわからないのであれば、教わったり、練習したりすることで改善できる可能性があります。

しかし、職場の人間関係や労働環境に深刻な問題がある場合は、無理をして続ける必要はありません。

信頼できる人や社外の相談窓口に相談し、転職も含めて自分を守る選択を考えてよいのです。

大切なのは、何に困っているのかを知らないまま、自分には能力がないと決めつけないことです。

6.明日から、一つだけ試してみませんか?

営業が苦手だと感じている人には、まず一つの練習をおすすめします。

それは、商談でうまくできなかったことを、一つだけ書き出してみることです。

例えば、

「お客様に何を質問すればよいかわからなかった」

と書いたとします。

それなら次に、その場面でどんな質問をすればよかったのか、先輩や上司に聞いてみましょう。

そして、その質問を実際に声に出して練習してみるのです。

次の商談では、その一つを試してみる。

最初からすべてを上手にできる必要はありません。

小さなことを一つずつ身につけていく。

それが、営業力を育てていく一つの方法です。

7.まとめ|向いていないと決める前に

営業がうまくできないと、自信をなくしてしまうことがあります。

でも、今できないことが、これからもできないとは限りません。

営業の基本を十分に教わっていないだけかもしれません。

練習の仕方がわからないだけかもしれません。

自分の苦手な部分を、一緒に考えてくれる人が必要なのかもしれません。

もちろん、営業以外の仕事を選ぶことも、一つの前向きな選択です。

ただ、もし本当は営業ができるようになりたいと思っているのなら、最初から諦めなくてもよいのではないでしょうか。

「自分には営業が向いていない」と決める前に、「自分は営業の基本を教わり、練習できているだろうか?」と考えてみてください。

そこに、これからの自分を変えるヒントがあるかもしれません。


参考資料:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和5年3月卒業者)」(2026年10月23日公表)、「令和5年若年者雇用実態調査の概況」

この記事を読んだ方におすすめ

この記事を書いた先生の講座・サービスです。先生から直接学べます。

この記事を書いた先生
竹内 眞司 プラチナバッジ
営業力アップ指導・事業戦略設計
フォロワー 1 記事 20 受講者 424

会社では聞けないことを、社外で学びませんか? 上司と考え方が合わない。質問しても教えてもらえない。頑張っているのに成果が出ない。同僚との人間関係や評価、将来の働き方に悩んでいる。 仕事の悩みを社内だけで解決しようとしても、答えが見つからないことがあります。 そん…

竹内 眞司