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その腸活、間違ってるかも?!「体によい」を信じる前に見直したい5つの思い込み

その腸活、間違ってるかも?!「体によい」を信じる前に見直したい5つの思い込み

毎朝ヨーグルトを食べる。
食物繊維を意識して増やす。
乳酸菌サプリは、菌数が多いものを選ぶ。

それでも、下痢や便秘が続いている。

そんなとき、「まだ腸活が足りないのかも」と、さらに何かを足そうとしていませんか?

その前に、頑張り方を見直してみてください。

「腸によい」と聞いたものを取り入れることと、自分に合う腸活ができていることは、同じではありません。

こんにちは。ニューヨークを拠点に、食事と健康についてお伝えしている栄養学博士のいとうゆきです。

今回は、健康に気をつかっている方ほど陥りやすい、腸活の「5つの思い込み」を取り上げます。

思い込み①「発酵食品は、食べるほど腸によい」

ヨーグルト、納豆、キムチ、甘酒。

発酵食品を食事に取り入れることは、食の楽しみや選択肢を広げてくれます。

でも、「発酵食品」という名前だけで、自分のお腹に合うかどうかは決まりません。

例えば、ヨーグルトに含まれる乳糖が気になる方もいれば、キムチのにんにくや玉ねぎなどが症状に関わる方もいます。また、発酵によってFODMAPの量が減る食品もあれば、増える食品もあります。

「腸によいから」と量を増やし、張りや下痢を我慢していては、何のための腸活かわかりません。

まずは、種類と量を見直すこと。

一度に何種類も追加せず、何をどのくらい食べたときに、どう感じたかを確認してみましょう。

思い込み②「食物繊維は、とにかく増やせばよい」

「便秘だから、もっと食物繊維を」

そう考えて、食物繊維パウダーやオリゴ糖を追加している方もいるでしょう。

でも、食物繊維は、どれも同じ働きをするわけではありません。

水を抱えて便の状態に関わる性質、発酵されやすさなど、種類によって特徴が異なります。

ここで知っておきたいのが、FODMAPです。

FODMAPは、小腸で吸収されにくく、腸内で発酵されやすい糖質の総称。腸内への水分の移動やガスの発生に関わり、IBSのある方などでは、症状のきっかけになることがあります。

例えば、食物繊維として使われるイヌリンや、一部のオリゴ糖は発酵されやすく、人によってはガスや張りが強くなることがあります。

ただし、食物繊維のすべてがFODMAPというわけではありません。 乳糖のように、食物繊維ではないFODMAPもあります。

大切なのは、食物繊維をひとまとめにして「増やす・やめる」と判断しないこと。

種類、量、増やすペース。そして、自分のお腹の反応を見る。

お腹がつらいときに、さらに量を上乗せする前に、商品の原材料表示を確認してみてください。

思い込み③「乳酸菌サプリは、菌数が多いほど効く」

「1兆個」と「100億個」なら、多いほうがよさそう。

その数字だけで、サプリを選んでいませんか?

菌数の大きさは、そのまま効果の大きさを意味しません。

プロバイオティクスの働きは、菌株、摂取量、対象となる人や症状などによって異なります。米国NIHも、生きた微生物の数を示すCFUが多い製品ほど、健康上のメリットが大きいとは限らないと説明しています。

選ぶときに見たいのは、

  • どの菌株が使われているか

  • どのような目的で研究されているか

  • 自分が期待する働きに、その製品の根拠があるか

という点です。

「菌がたくさん入っている」から一歩進んで、「何のために選ぶのか」を考えましょう。

思い込み④「下痢や便秘は、悪玉菌が多いせい」

便秘が続くと、「腸内環境が悪いから」。
下痢をすると、「悪玉菌が増えたから」。

そう説明すれば、わかった気になりますよね。

でも、症状だけで、腸内細菌の状態や原因を決めることはできません。

便秘には、食事や水分、活動量、薬の影響、便を出す機能の問題など、さまざまな要因があります。下痢も、感染症、食品への不耐、薬の影響など、原因は一つではありません。

「菌のせい」と考えて乳酸菌を追加し続けている間に、確認すべきことを見落とす可能性もあります。

まずは、便の回数だけでなく、硬さ、腹痛、いつから続いているか、食事や服薬との関係を整理してみましょう。

血便、強い腹痛、発熱、意図しない体重減少などがある場合や、症状が続く場合は、腸活だけで対処せず、医療機関に相談してください。

思い込み⑤「合わない食品は、一生やめるべき」

「パンを食べると、お腹の調子が悪い。だから、グルテンを一生やめよう」

そう結論づける前に、知っておいてほしいことがあります。

小麦には、たんぱく質のグルテンだけでなく、FODMAPの一種であるフルクタンも含まれています。

つまり、パンを控えて楽になったとしても、それだけで「グルテンが原因だった」とは言えません。フルクタンや、食べる量、ほかの材料などが関わっている可能性もあります。

ここで必要なのは、何に、どのくらい反応しているのかを区別することです。

ただし、セリアック病や小麦アレルギーなど、医学的に除去が必要な場合は別です。診断された方は医療者の指示に従い、自己判断で食べ直さないでください。

また、セリアック病が疑われる場合、検査前にグルテンを除去すると、診断に影響することがあります。完全にやめる前に相談することも大切です。

低FODMAP食でも、厳しい制限をずっと続けることが目標ではありません。必要に応じて専門家と食品を段階的に試し直し、自分に合う種類や量を探していきます。

「一度合わなかった」から、「一生食べられない」へ飛躍しないこと。

避ける理由によって、必要な対応は違います。

今日の腸活、ひとつだけ見直すなら?

この記事を読んで、全部をやり直す必要はありません。

まずは、今続けている習慣をひとつ選んで、考えてみてください。

「私は、何を期待してこれを続けているのだろう?」

そして、始める前と比べて、便通や体調はどう変わったでしょうか。

商品名や評判より、自分の変化を確認すること。その記録は、受診や食事相談でも役立ちます。

腸活を「よさそう」から「理解して選ぶ」へ

発酵食品を食べる。
食物繊維を摂る。
サプリを使う。
合わない食品を控える。

どれも、目的や取り入れ方を考えて選びたいものです。

ストアカの腸活講座では、腸内環境の基本から、IBS・SIBO・FODMAPの関係まで、わかりやすく解説しています。

「何を増やすか」「何をやめるか」を決める前に、判断するための知識を身につけませんか?

Zoomでの約120分。質問の時間も設けています。ご自身の食生活を見直したい方はもちろん、食や健康を伝えるお仕事の方にもおすすめです。

▶ 健康の要🍀腸活決定版:IBS、SIBO、FODMAPまで徹底解説

腸活で増やしたいのは、我慢やサプリの数より、自分に合う選択肢。

「よいと聞いたから続ける」腸活を、ここから見直していきましょう。

NY在住の栄養学博士
いとうゆき

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ニューヨーク在住の栄養学博士。 自らのアトピー性皮膚炎と過敏性腸症候群を食事療法で克服。その後、NYの料理学校でシェフ資格を取得し、日本とアメリカの大学院で食事療法を中心とした臨床栄養学を研究しました。著書は合計16冊に上ります。 ストアカでは、皆様の生活やお仕事にす…

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