食費を節約したい!
そう思ったとき、皆さんはどんなことを考えますか?
安い食材を選ぶ、特売日にまとめ買いをする、買いたいものを我慢する……。
もちろん、これらも節約の方法の一つです。
でも、私が今回おすすめしたいのは、もっと簡単なこと。
それは、「買い物に行く前に、家にある食材を確認すること」です。
えっ、それだけ?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも実はこれ、私が管理栄養士として働いていた頃から、ずっと大切にしてきたことなんです。
栄養価と材料費の間で悩んだ20代
私は20代の頃、給食管理の仕事をしていました。
給食管理では、栄養バランスの整った食事を提供することはもちろん、決められた予算の中で食事を作ることも大切な仕事です。

これが本当に大変でした。
栄養価を優先して献立を考えると、どうしても材料費が高くなってしまう。
かといって、材料費ばかりを気にしていては、必要な栄養を満たせません。
この両立に、当時は本当に頭を悩ませていました。
そんな中で、私が徹底していたことがあります。
それが在庫管理です。
食材を発注する前には、必ず棚卸しをして、今ある食材を確認する。

そして、できるだけ在庫を活用して献立を考える。
食材がたくさん残っているのに新しいものを買ってしまえば、使い切れずに傷んでしまうこともあります。
せっかく購入した食材を捨ててしまっては、材料費も無駄になってしまいますよね。
こうした在庫管理を徹底したことで、多くの施設の中でも材料費管理で常にトップクラスの実績を出し、安定した運営につなげることができました。
今思えば、この経験があったからこそ、私は「今あるもので何が作れるかな?」と考える力が鍛えられたのだと思います。
家庭でも、実は同じこと
さて、ここからは皆さんのご家庭のお話です。
冷蔵庫の奥に、使いかけの野菜が残っていませんか?
冷凍庫に、以前買ったお肉が眠っていませんか?
冷蔵庫の扉には、なかなか減らない調味料が並んでいませんか?
実は私も、気づいたらみりんが2本あった!なんてことがあります(笑)。

毎日料理をしていても、そんなことはあるんですよね。
だからこそ、買い物に行く前に、ちょっとだけ冷蔵庫をのぞいてみる。
「あ、今日はこの野菜を使おうかな」
「冷凍庫にお肉があるから、今日は買わなくてもいいかも」
そんなふうに考えるだけでも、余計な買い物を減らすきっかけになります。

節約は、我慢することだけじゃない
私はこれまで、使い切れずに残ってしまった調味料を活用する「調味料救済シリーズ」の記事も書いてきました。
▶︎粉チーズ、パスタにかけるだけ?余りがちな1本の意外な使い道!【レシピ付き・調味料救済シリーズ】
こちらも多くの方に読んでいただいています。
せっかく買った調味料も、使わないまま賞味期限を迎えてしまったら、もったいないですよね。
これは野菜やお肉など、ほかの食材でも同じこと。
安く買うことも大切ですが、買ったものを無駄なく使うことも、立派な節約なんです。

とはいえ、毎回きっちり在庫を管理したり、冷蔵庫の中身を全部メモしたりする必要はありません。
そんなことをしていたら、疲れてしまいますよね。
まずは、買い物に行く前に冷蔵庫を開けてみる。
それだけで十分です。
「今日は何が残っていたかな?」
そんな小さな習慣から、食費の節約を始めてみませんか?
節約は、スーパーに行く前から始まっています。
管理栄養士・料理講師 藤田えみこ