料理をするとき、調味料の分量は量っていますか?
「大さじ1くらい、目分量でいいかな」
「計量スプーンを出すのが、ちょっと面倒……」
そんなこともありますよね。
私は料理教室のレシピを作るとき、食材も調味料も量り、メモを取りながら試作しています。
しょうゆを大さじ1にするか、大さじ2/3にするか。
その違いでも、仕上がりの味は変わるんです。
細かいなあ、と思われるかもしれません(笑)。
でも、私がレッスンで大切にしているのは、「誰でもおいしく作れること」。
私のキッチンでおいしくできるだけではなく、皆さんがご自宅で作ったときにも、おいしく仕上がってほしい。そのために、分量を決める作業を大切にしています。
おしゃれなカフェで、カルボナーラを計量!?
この「量る」ということには、大学時代の忘れられない思い出があります。
大学1年生のゴールデンウィーク。
上京したばかりの私は、代官山のおしゃれなカフェでランチをするのを楽しみにしていました。
ところが、大学でこんな宿題が出たんです。
食べたものをすべて計量し、食材ごとに記録して、手計算で栄養価を出す。
……でも、代官山には行きたい。
おしゃれなカフェでランチも食べたい。
そこで私は、スケールと課題のプリントを持って、代官山へ向かいました。
注文したのはカルボナーラ。

※カルボナーラはAI生成のイメージ画像です。
お皿を量り、ベーコンだけ食べて重さをメモ。
次は麺を食べて、またメモ。
せっかくのおしゃれな料理を、食材ごとに分けながら必死に記録していました。
もちろん、味なんて覚えてない(笑)。
「なんで管理栄養士なんかになろうと思ったんやろ」
そんな切ない気持ちで食べたカルボナーラを、今でも覚えています。
「おいしくできた」を、もう一度作れるように
当時は面倒に感じていた計量ですが、今はレシピ作りに欠かせない作業になりました。
目分量で作って、おいしくできることもあります。
でも、そのとき何をどのくらい入れたのか分からなければ、もう一度同じ味を作るのが難しくなります。
まして、その作り方を誰かに伝えるとなると、「しょうゆを、このくらい」では伝わりにくいですよね。
だから私は、食材や調味料の分量を記録して、味を見ながら調整しています。

普段の試作の様子。分量や変更点をノートに記録しています。(左上はノンアルコールビールです笑)
以前、奄美大島の郷土料理「鶏飯」を試作していたときも、なかなか納得できる味と作り方にたどり着けませんでした。
何度も作り、同じ味を繰り返し食べていると、だんだん自分の舌も分からなくなってきます。
シンクには洗い物の山。
それでも、試作を重ねる中で、
「これやーー!」
と思える味に出会う瞬間があります。
そのときは、それまでの苦労が報われた気がするんです。
おいしさと、作りやすさの両方を考える
私が料理教室でお伝えしたいのは、おいしくて、家でも繰り返し作れる料理です。
作りやすいこと。
材料が無駄に余らないこと。
栄養バランスも考えられていること。
そして、「習ってよかった!」と思っていただけること。
分量を決めるのも、そのための大切な準備です。
もちろん、使う食材や火加減などによっても仕上がりは変わります。それでも、分量が決まっていれば、作るときの目安になります。
レシピを見て作るときは、まず一度、書かれている分量を量って作ってみてください。
その味を知ってから「わが家では、もう少し薄味がいいかな」と調整すれば、自分の好みにも近づけやすくなります。
ご自宅でも「おいしくできた!」を増やしたい
レッスンで、
「先生のレシピ、すごく作りやすかった!」
と言っていただけると、本当にうれしくなります。
大学時代、カフェでカルボナーラを量っていた私は、こんなふうに料理を教えるようになるとは思ってもいませんでした。
でも、今振り返ると、あの地道な経験も、今のレシピ作りにつながっています。
私がレッスンで大切にしているのは、「誰でもおいしく作れること」。
皆さんがご自宅でもおいしく作れるように、分量を量り、試作を重ねてレシピを作っています。
一緒に作ってみたい方は、ぜひ料理教室にいらしてくださいね。
毎日のごはん作りに、「これ、おいしくできた!」が増えるとうれしいです😊
管理栄養士・料理講師
藤田えみこ