【冷凍生活アドバイザー直伝】冷凍は保存だけじゃない!いつもの野菜がもっとおいしく、便利になる裏ワザ
前回の記事では、冷凍に向く食材や、冷凍焼けを防ぐ方法、おいしい解凍のコツについてお話ししました。
▶︎https://www.street-academy.com/experts/articles/1149
今回は、その続編!
皆さん、冷凍って何のためにしていますか?
「食材が余ったから」
「使い切れないから、とりあえず冷凍庫へ」
そんな方も多いと思います。
でも、ちょっと待てえい!
冷凍は、食材を長持ちさせるためだけのものではないんです。
私は管理栄養士・料理講師として活動していますが、実は「冷凍生活アドバイザー」の資格も持っています。
冷凍について学んで驚いたのが、食材の組織が変化することで、下ごしらえが簡単になったり、料理の仕上がりが変わったりすること!
今日は、私が実際に料理教室でも取り入れてきた、ちょっと面白い冷凍活用術をご紹介します。
① きのこは冷凍してから炊き込みご飯に!

まずおすすめしたいのが、きのこの冷凍。
しめじやまいたけ、しいたけなどは、冷凍ストックにぴったりの食材です。
きのこを冷凍すると、内部の水分が凍り、細胞の構造が変化します。
この変化を調理に活用することで、きのこの風味や食感の違いを楽しめるんです。
私が以前レッスンでご紹介したのが、冷凍きのこを使った炊き込みご飯。
きのこは石づきを取り除き、食べやすい大きさにして保存袋へ。
使うときは凍ったまま炊飯器に入れます。
しめじ、まいたけ、しいたけなどを組み合わせると、きのこの香りやうま味がご飯全体に広がります。
冷凍したきのこは炒め物やスープにも便利なので、私は種類を組み合わせてストックしておくのもおすすめしています。
② 小松菜は冷凍を活用して、さっぱりだし漬けに!

次は小松菜。
実は以前、冷凍した小松菜を使った、だし漬けをご紹介したことがあるんです。
これが、夏にぴったり!
小松菜は冷凍すると組織が変化して、調味液がなじみやすくなります。
私のおすすめは、小松菜をさっとゆでてから冷凍し、冷たい白だしで和える方法。
【簡単アレンジ】冷凍小松菜のひんやりだし漬け
材料(2人分)
小松菜 1/2束
白だし(濃縮タイプ)大さじ1
水 大さじ4(白だしの表示に合わせて調整)
おろししょうが 少々
作り方
小松菜を洗い、さっとゆでて冷水で冷やし、水気を絞る。
食べやすい長さに切り、小分けにして冷凍する。
冷蔵庫で解凍し、水気を軽く絞る。
冷たい水で薄めた白だしとしょうがを合わせ、小松菜を和える。
冷たく、さっぱりとした一品の完成!
小松菜は食感が変わるので、生のものとは違った口当たりも楽しめます。
暑い日の副菜にもおすすめですよ。
③ ミニトマトを冷凍すると、皮がツルン!

続いては、ミニトマト。
これ、ぜひ一度やってみてほしい!
ミニトマトって、小さいので一つひとつ湯むきするのが結構大変ですよね。
でも、冷凍すると、とっても簡単になるんです。
ミニトマトを丸ごと冷凍して、水につけるだけ!
皮と果肉の間に変化が生まれて、皮がツルンとむけやすくなります。
冷凍ミニトマトの皮むき
ミニトマトを洗い、ヘタを取り、水気をよく拭き取る。
冷凍用保存袋に入れ、冷凍する。
凍ったまま10〜20秒ほど水につける。
指で軽く皮をむく。
湯を沸かさなくても、皮がするっとむけるんです。
皮をむいたトマトは、そのままスープやトマトソース、煮込み料理に加えればOK!
冷凍することで食感がやわらかくなるので、加熱料理に活用するのがおすすめです。
④ 玉ねぎは一度冷凍すると、炒める時間を短縮できる!

そして、私が特におすすめしたいのが玉ねぎ!
ハンバーグやカレーなどに使う炒め玉ねぎ。
じっくり炒めて甘みを引き出すのって、結構時間がかかりますよね。
そんなときに使いたいのが、冷凍玉ねぎです。
玉ねぎを冷凍すると、内部の水分が氷になり、細胞の組織が壊れます。
そのため、解凍して加熱すると水分が出やすく、早くしんなりするんです。
冷凍玉ねぎの作り方
玉ねぎを薄切り、またはみじん切りにする。
冷凍用保存袋に薄く平らに入れる。
空気を抜いて密封し、冷凍する。
使うときは凍ったままフライパンで炒める。
通常の玉ねぎよりも早く水分が抜けやすく、炒め玉ねぎづくりの時短に!
あめ色になるまでの時間は量や火加減によって変わりますが、最初のしんなりさせる工程がラクになります。
ハンバーグやカレー、オニオンスープなどにおすすめですよ。
⑤ じゃがいもはマッシュにしてから冷凍!

最後は、じゃがいも。
前回の記事でもご紹介しましたが、大きく切ったじゃがいもをそのまま冷凍すると、解凍後にボソボソした食感になりやすいんです。
でも、マッシュポテトにしてから冷凍すると、ぐっと使いやすくなります!
じゃがいもをゆでて、温かいうちにつぶし、冷ましてから小分けにして冷凍。
使うときは、冷蔵庫で解凍してから、しっかり温め直しましょう。
コロッケやポテトグラタン、ポタージュスープにも活用できます。
冷凍することを前提に、食材の形を変えておく。
これも、料理をラクにするための工夫です。
冷凍で大切なのは「食べるとき」を想像すること!
こうしてみると、冷凍って面白いですよね。
私は、冷凍を学んでから、食材を冷凍するときの考え方が少し変わりました。
「余ったから冷凍する」だけではなく、「この料理に使いたいから冷凍しておく」。
そんなふうに考えると、料理の段取りも変わってきます。
もちろん、食品の鮮度が落ちてから冷凍するのではなく、新鮮なうちに適切に保存することが大切です。
そして、冷凍した野菜は、使う料理に合わせてしっかり加熱したり、冷蔵庫で適切に解凍したりしましょう。
皆さんもぜひ、冷凍を上手に味方につけてみてくださいね!
冷凍は、食材を保存する技術であり、料理をもっと楽しくする技術でもあるんです。
管理栄養士・冷凍生活アドバイザー・料理講師 藤田えみこ