2026年11月2日、新たに「防災庁」が発足しました。
ニュースで耳にした方も多いのではないでしょうか?
防災庁は、大規模災害に備え、国や自治体などの取り組みをまとめ、災害への備えから復旧・復興までを支える組織です。
発足に合わせて、国民に向けた「事前防災徹底のための緊急要請」も発表されました。
でも、私たちは具体的に何をすればいいのでしょうか?
今回は、防災士・管理栄養士として、特に家庭で取り組んでほしい3つの備えをご紹介します。
① 水と食料は最低3日分、できれば1週間分!
まず確認したいのが、水と食料の備蓄です。

水は1人1日3リットルが目安。飲み水だけでなく、調理に使う水も含みます。
例えば4人家族なら、3日分で36リットル、7日分で84リットル必要です。
そして、食料も忘れずに。
ごはんやパンだけでなく、魚の缶詰、大豆製品、野菜ジュースなども組み合わせると、災害時に不足しがちなたんぱく質やビタミン類を補いやすくなります。
② 特別な非常食だけでなく、普段の食品を備える
私がおすすめしているのは「ローリングストック」。
普段食べている食品を少し多めに買い、使った分だけ買い足す備蓄方法です。

例えば、レトルトごはん、ツナ缶、サバ缶、レトルトカレー、常温保存できる牛乳など。
普段から食べ慣れているものなら、災害時にも取り入れやすいですよね。
また、カセットコンロやガスボンベなど、食品を調理するための道具も確認しておきましょう。
③ 食料と同じくらい大切なのがトイレ!
意外と忘れがちなのが、携帯トイレです。

大きな災害では、断水などによって自宅のトイレが使えなくなることがあります。
水や食料は備えていても、携帯トイレは用意していないというご家庭もあるのではないでしょうか。
ぜひ、家族の人数に合わせて備えておきましょう。
また、家具の固定、ハザードマップ、避難場所の確認も大切です。
私が広めている「パッククッキング」とは?
そんな中、私が少しでも多くの方に防災に興味を持ってもらいたいと思い、料理教室などでお伝えしているのが「パッククッキング」という調理方法です。
パッククッキングとは、耐熱性のある食品用ポリ袋に食材を入れ、袋ごと湯せんして加熱する調理方法のこと。

お湯を繰り返し使うことができ、調理器具の洗い物も少なく済むため、水が貴重になる災害時にも役立ちます。
実は、ごはんだけでなく、おかずやデザートまで作ることができるんですよ!
そして、何より私が大切にしているのは、災害が起きる前に、一度作ってみること。
非常時に初めて挑戦するのではなく、普段から作り方を知っておくことで、いざというときにも落ち着いて調理しやすくなります。
私はこのパッククッキングを、定期的に料理教室でもお伝えしています。

参加された方からも「こんな料理が作れるんですね!」と驚かれることがあり、防災を身近に感じていただくきっかけになれば、とてもうれしいです。
※パッククッキングには湯せん調理に対応した食品用ポリ袋を使用し、袋が鍋底に直接触れないようにするなど、安全な方法で行うことが大切です。
防災は、特別なことではありません
普段の買い物で食品を少し多めに買う。戸棚の奥にある備蓄品を確認する。家族で避難場所について話してみる。
そんな小さな行動も立派な防災です。
防災庁が発足した今、ぜひご家庭でも防災について考えるきっかけにしていただけたらうれしいです。
管理栄養士・防災士・料理講師 藤田えみこ
【参考資料】
防災庁「事前防災徹底のための緊急要請」(2026年11月2日)
首相官邸「防災庁発足式」(2026年11月2日)
防災庁「自然災害への備えは万全ですか?チェックしてみよう!」