料理 コラム
学びになった 2 保存 1

【作り置き、何日もつ?】冷蔵庫に入れるだけではNG!知っておきたい保存の基本

【作り置き、何日もつ?】冷蔵庫に入れるだけではNG!知っておきたい保存の基本

忙しい毎日の味方、作り置き料理。

IMG_6321

時間があるときにまとめて作っておけば、夕飯の準備もぐっとラクになりますよね。

でも、こんな疑問はありませんか?

「作り置きって、冷蔵庫で何日くらいもつの?」

「温かいまま冷蔵庫に入れてもいい?」

「一度温め直したら、また保存しても大丈夫?」

オンライン料理教室でも、保存方法についてのご質問をよくいただきます。

今回は、管理栄養士・料理講師の視点から、作り置きを安全に楽しむための基本をご紹介します。

① 作り置きは冷蔵で何日もつ?

一番よく聞かれるのが、この質問。

私は家庭での作り置きについて、冷蔵なら2〜3日以内を一つの目安に、できるだけ早く食べきることをおすすめしています。

4554247_s

ただし、これはすべての料理の安全を保証する日数ではありません。

料理の種類や水分量、調理時の衛生状態、冷ますまでの時間、冷蔵庫の温度などによって、保存できる期間は変わります。

特に、加熱していない食材を使った料理や、衛生管理が難しいものは、より早めに食べる必要があります。

数日後に食べる予定なら、最初から小分けして冷凍する方法もおすすめです。

② 温かい料理を、長時間放置しない!

「冷めてから冷蔵庫に入れたほうがいいですよね?」

これもよくいただく質問です。

ここで気をつけたいのが、冷めるまで室温に長時間放置してしまうこと。

特にカレーやシチュー、煮物など、大量に作った料理は注意が必要です。

大きな鍋のままだと、中心部分の温度がなかなか下がりません。

そこでおすすめなのが、浅い容器に小分けして、できるだけ早く冷ますこと!

明るいキッチンの作り置き風景

必要に応じて、容器の底を氷水に当てると早く冷ますことができます。

粗熱が取れたら、速やかに冷蔵庫へ。

「しっかり冷めるまで何時間もキッチンに置いておく」は避けましょう。

③ 保存容器は清潔に!

せっかく料理を作っても、保存するときに菌が付いてしまっては困りますよね。

気をつけたいのは、次のようなこと。

  • 保存する前に手を洗う

  • 清潔な保存容器や調理器具を使う

  • 食べかけのおかずを作り置きの容器に戻さない

  • 取り分けるときは清潔な箸やスプーンを使う

私が作り置きをするときも、食べる分だけ取り分けることを大切にしています。

保存する料理に、何度も直接箸を入れないこと。

ちょっとしたことですが、家庭でできる大切な衛生管理です。

④ 冷蔵庫を過信しない!

「冷蔵庫に入れているから大丈夫!」

そう思っていませんか?

実は、冷蔵庫は菌の増殖を抑えるためのもので、すべての菌をなくしてくれるわけではありません。

家庭用冷蔵庫では、食品を低温で保管することが大切です。

目安は冷蔵室10℃以下、冷凍室−15℃以下。

実際には、冷蔵室を4℃程度に設定している家庭も多いと思います。

また、食品を詰め込みすぎると冷気が循環しにくくなるため、注意しましょう。

保存容器に作った日付を記入しておくと、食べ忘れ防止にも役立ちますよ。

手作り料理の保存ラベル貼り

⑤ 温め直しは、中心までしっかり!

作り置きを食べるときは、十分に加熱することが大切です。

温め直しの目安は75℃以上。

電子レンジの場合は加熱ムラが起こりやすいので、途中で混ぜたり、位置を変えたりして、全体をしっかり温めましょう。

味噌汁やスープなどは、沸騰するまで加熱することが推奨されています。

なお、再加熱すればどんな料理でも安全になるわけではありません。

保存状態が悪かったものや、時間が経ちすぎたものは、無理に食べないでくださいね。

【保存版】作り置きの安全チェックリスト

作り置きをしたら、次のポイントを確認!

  • □ 調理器具や保存容器は清潔?

  • □ 浅い容器に小分けして、早く冷ました?

  • □ 長時間、室温に放置していない?

  • □ 作った日付を記録した?

  • □ 食べる分だけ取り分けている?

  • □ 温め直すときは中心までしっかり加熱している?

作り置きは「作り方」だけでなく「保存」までがセット!

料理教室では、短時間でたくさんのおかずを作る段取りや、時短のコツをお伝えしています。

でも、作り置きはたくさん作れればいいというものではありません。

大切なのは、おいしく作って、安全に保存し、無駄なく食べきること。

せっかく家族のために作った料理。

安全に、そしておいしく楽しんでいただけたらうれしいです😊


管理栄養士・料理講師 藤田えみこ

【参考資料】

  • 厚生労働省「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」

  • 農林水産省「家庭で実践!食中毒予防策」

  • 農林水産省「冷蔵庫のかしこい使い方」

※冷蔵2〜3日は家庭での一般的な管理目安として紹介しており、食品の安全な保存期限を保証するものではありません。乳幼児、高齢者、妊婦、免疫機能が低下している方が食べる場合は、特に衛生管理に注意しましょう。

この記事を読んだ方におすすめ

この記事を書いた先生の講座・サービスです。先生から直接学べます。

この記事を書いた先生
藤田 えみこ Proバッジ
管理栄養士・防災士/料理講師・講師サポーター
フォロワー 3 記事 25 受講者 3,442

\料理と栄養で、暮らしと仕事の「できる」を増やす/ 管理栄養士・防災士/料理講師の藤田えみこです。 家庭料理×栄養×時短・段取りをテーマに、忙しい毎日でも無理なく続けられるごはん作りをお伝えしています。 【主な実績】 ・ストアカ料理部門 全国1位 ・ストアカ…

藤田 えみこ