皆さんは人を褒めるのが得意ですか?それとも苦手ですか?
私の傾聴講座の受講生の中には「人の話を聞くのが苦手な人」や「人を褒めるのが苦手な人」がやってきます。そして、人を褒めるのが苦手な人は、大きく2つのパターンに分かれます。
何を褒めれば正解になるかわからない
褒めると嘘っぽくなる
前者は人に配慮しすぎてしまう人たち、後者は円滑な人間関係づくりのために無理やり褒めようとしている人たちです。
🌵承認と褒めるの違いを考えてみよう
ちょっと話は変わりますが、皆さんは「承認」と「褒める」の違いをご存知ですか? この2つの違いを理解して、使い分けることができると、褒めることへの苦手意識も薄れていくと思います。
では、アクションベースで考えていきましょう。
承認とは、どんなアクションをすることでしょうか?
褒めるとは、どんなアクションをすることでしょうか?
この2つの違いは何なのでしょうか?
🌵承認と褒めるの違い
結論を言えば、承認は、相手が行った行動・努力・工夫・変化・成長などの事実をそのまま述べること。褒めるは、それらの事実に評価を加えることです。
たとえば、「毎朝早く出勤しているね」は事実をそのまま述べているので承認です。一方、「毎朝早く出勤して真面目だね」というのは褒めるになります。
ちなみに、「毎朝早く出勤している」という事実に変化はありません。ただ、「真面目だね」という評価は人によって異なります。たとえば、「毎朝早く出勤して、積極的だね」「毎朝早く出勤して、やる気があるね」と評価される場合もあります。
🌵褒めるのが苦手な人は、まず承認から始めよう
ここで、先ほどの「褒めるのが苦手な人」にお話が戻ります。
「何を褒めればいいかわからない」というのは、事実をどのように評価すれば正解かわからないということです。一方、「褒めると嘘っぽくなる」のも、事実から無理やり感じてもいない評価をひねり出そうとしているところから来るわけです。
だとしたら、評価を加える必要はありません。ちょっと笑顔で肯定するような感じで「毎朝早く出勤しているね」と事実を言えばいいだけ。
事実を述べるなら、正解に迷う必要はありませんね。でも「事実を述べるだけでいいの?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
🌵承認の効果
実は、あえて事実を口にすることは、非常に大切なんです。
それは「私は、あなたの努力や行動を見ているよ」「私は、あなたの変化を知っているよ」という姿勢の表れになるからです。
承認された側の目線から言えば「あ、この人はちゃんと私に向き合ってくれる人だ」となるわけです。
自分自身の行動や変化を肯定的に承認してくれる人のことを嫌いになる人は、ほとんどいないでしょう。むしろ、好感を持ち、心を開いてくれる人のほうが圧倒的に多いです。
だから、褒めるのが苦手な人は、まず承認から始めてみてください。そうすれば、正解かどうかを迷う必要もないですし、嘘っぽくなることもありません。なぜなら、目の前の事実をそのまま口に出すだけなのですから。
🌵ビジネスでおすすめの承認ポイント
承認できる事実は、意外とたくさんあります。
状況:「今日は、いつもより早く来ていますね」
行動:「会議の前に、資料を全員に配ってくれていましたね」
努力:「毎日、遅くまで準備を進めていましたね」
工夫:「前回より、グラフを見やすく変えましたね」
成長:「先月より、報告がとても短くまとまっていますね」
変化:「最近、自分から質問してくれるようになりましたね」
特に、これらは部下や後輩が承認されて嬉しいものになります。ぜひ、チャンスがあれば承認の言葉を口に出してみてください。
🌵メンタリスト流の褒め方は「承認→褒める」
承認は、「なぜ褒めているか」の理由付けになります。つまり、褒め言葉の説得力を高めているのです。
例:
「○○さんは、いつもしっかりとメモを取ってくれていますね。真面目で素直なので、教えがいがあります。」
この言葉の前半は「メモを取っている」という承認。そして後半は「真面目で素直」という褒め言葉です。これは、「メモを取っている」という行動が「真面目で素直」の理由になっているわけですね。こんな風に「○○(承認)だから○○(褒める)」という伝え方が効果的です。
おまけ:メンタリストが初対面で注目するところ
私たちメンタリストは、初対面の方でも人柄を言い当てて、相手が選んだものや、相手が想像したものを当てる必要があります。
そんなとき、承認に使っているのが「話し方」「仕草」「表情」など、表に出てくる情報です。
「○○さんは声に張りがありますね。ちゃんと自分の軸や芯を持って行動されているのがよくわかります。」
「○○さんは優しい声をされていますね。気遣いもできるし、あたたかくやわらかい雰囲気もあります。」
といった具合です。まずは、「話し方」「仕草」「表情」など、小さな部分をしっかりと拾って、承認するトレーニングから始めていきましょう。
もし、一緒にトレーニングをしたい人は、ぜひ、私のメンタリズムの講座にご参加ください!