Do you like movies?
Yes.
……(沈黙)
こんなふうに、会話が1往復で終わってしまった経験はありませんか?
中学英語の力は十分あるのに会話が続かない方の多くは、英語力ではなく「答えて終わり」になっているだけだと思います。
英語の会話は、キャッチボールに似ています。
ボールを受け取って、そのまま持っていたら、遊びはそこで終わってしまいます。
この記事では、私のレッスンで毎回お伝えしている、会話が続く3ステップを紹介します。
会話が続く3ステップ:答える → 足す → 返す
答える:聞かれたことに、短く答える
足す:自分のことを、もう1文だけ足す
返す:相手に質問を返す
この3つをセットにするだけで、会話のボールが相手に戻っていきます。
ひとつずつ見ていきます。
ステップ1:答える(短くていい)
最初の答えは、短くてかまいません。
Yes, I do. / No, not really. / It was fun. で十分です。
ここで完璧な長い文を作ろうとすると、頭の中の「検閲官」が出てきて、口が止まってしまいます。
ステップ2:足す(もう1文だけ)
会話が続くかどうかは、この「足す」で決まります。
何を足せばいいか迷ったら、次のどれかを1つだけ足してみてください。
どのくらい:I watch movies almost every weekend.
だれと:I usually go to the movies with my sister.
どんな:I like action movies.
最近のこと:I saw a good one last week.
1文足すだけで、相手が「へえ、どんな映画?」と聞き返せるきっかけが生まれます。
足すのは1文で十分です。一度にたくさん話そうとすると、むしろ詰まりやすくなります。
Noで答えるときこそ、「足す」が効きます
会話がいちばん止まりやすいのは、Noで答えたときです。
No. だけだと、相手は「この話題はダメかな」と感じてしまいます。
Noのあとに、代わりに好きなものを1文足すと、会話がちゃんと続きます。
A: Do you like movies?
B: No, not really. I like reading more. How about you?
「映画はそこまで。でも読書は好き」と伝えるだけで、相手は「どんな本を読むの?」と聞き返せます。
ステップ3:返す(ボールを相手に)
最後に、相手にも質問を返します。
いちばん簡単なのは、How about you? です。
最初は毎回 How about you? でも大丈夫です。
慣れてきたら、返し方を少しずつ増やしてみてください。
同じことを聞く:Do you like movies too?
くわしく聞く:What kind of movies do you like?
経験を聞く:Have you seen any good movies lately?
3ステップを通すと、こうなります
A: Do you like movies?
B: Yes, I do. I watch movies almost every weekend. How about you?
A: Me too! I like comedies.
B: Oh, really? What was the last comedy you watched?
使っているのは、ぜんぶ中学英語です。
それでも、ちゃんと会話が続いています。
リアクションは、3ステップをつなぐ「接着剤」
相手が話してくれたら、次の自分の番に入る前に、ひとことリアクションをはさみます。
Oh, really? / That's nice! / I see. / Me too!
上の会話例でも、Me too! や Oh, really? が入っています。
リアクションがあると、相手は「聞いてもらえている」と感じて、話しやすくなります。
3ステップの、つなぎ目の役割です。
今日からできる練習
次の質問に、3ステップで答えてみてください。
声に出して言えたら、もう一度、今度は別の「足す」で言ってみます。
Do you like cooking?
What did you do last weekend?
Do you have any plans for the holidays?
1つ目の答え方の例です。
Yes, I do. I often make pasta on weekends. How about you?
No, not really. I usually buy something on the way home. Do you cook?
AIを相手に練習するなら、「英会話の練習相手になってください。毎回、私に質問をひとつしてください。途中で私の英語は直さないでください」と頼んでから始めると、3ステップの練習にぴったりです。
英語で質問されたとき、学習者の方の返答は、どうしても Yes や No だけ、またはシンプルな一言になりがちです。でも、そこに何か1つ足すだけで、こなれ感が生まれて(笑)、会話がぐっと広がります。
答える、足す、返す。
英語力を一気に上げなくても、この順番を意識するだけで、会話は変わると思います。