格闘技 コラム
学びになった 0 保存 0

護身術は「戦って勝つ」ため?初心者が最初に知っておきたいこと

護身術は「戦って勝つ」ため?初心者が最初に知っておきたいこと

「勝つ」ことが安全を約束するわけではない

「護身術を習うなら、いざというときに相手を倒せるようにならなければ」と考える方もいるかもしれません。けれども、危険な場面では、相手の人数や状況、周囲の環境をこちらで選べないことがあります。体格や運動経験にかかわらず、技をかけられたことや、その場で勝てたことを、安全の保証にすることはできません。

護身術を学ぶ入口では、戦いを始める方法よりも、危険が大きくなる前に気づくこと、その場から離れること、必要なときに周囲へ助けを求めることを大切にしたいものです。これは「うまく対応できなかった人が悪い」という意味ではありません。被害の責任は、つねに加害する側にあります。防犯のために何をしていたか、していなかったかによって、被害に遭った人を責めることがあってはなりません。

最初に持ち帰りたい三つの選択肢は「避ける・離れる・助けを求める」

日常で覚えておきたいのは、難しい技の名前ではなく、行動の選択肢です。不安を覚える場所や相手に近づかない。距離を取って離れる。一人で抱えず、近くの人や頼れる場所に助けを求める。必ずこの順に行うという意味ではなく、状況によっては助けを求めることや通報を先に選びます。この三つを、自分の暮らしの中で思い出せるようにしておくことが、備えの一つになります。

警視庁も、明るく人通りの多い道を選ぶこと、危険が迫る場合は110番すること、一人で悩まず警察や信頼できる人に相談すること、近隣の人やコンビニエンスストアなどに助けを求めることを案内しています。 すべての危険を予測したり、防いだりすることは誰にもできません。それでも、「一人で解決しようとしない」という選択肢を知っていることは、切迫したときの支えになるでしょう。

まず自宅でできる、助けを求める場所の確認

自宅で安全にできる小さな学びとして、帰り道を思い浮かべ、助けを求められる有人の場所を一つ確認してみてください。コンビニエンスストア、駅、交番など、普段通る道で「ここなら人に声をかけられる」と思える場所です。実際に危険があれば、その場に留まって確認するのではなく、緊急性に応じて110番など適切な相談先を選びましょう。

ここで必要なのは、身のこなしを再現することではありません。「不安になったら、どこへ向かうか」「誰に助けを求めるか」をあらかじめ考えておくことです。護身術の学びも、技だけを切り取るのではなく、自分の安全を優先する判断と一緒に扱うことで、日常とのつながりを持ちやすくなります。

道着のいらない護身術教室では、何かあった際の護身の技術だけでなく、日頃から意識すべき目配りや考え方も併せてお伝えするようにしています。
実際に受講された生徒様で、危険を事前に回避できたという声もいただいております。

学ぶ目的を、自分を守る判断に置く

護身術に関心を持つ理由は、人それぞれです。運動が得意でなくても、すぐに自信を持てなくても、まずは「危険を避ける・離れる・助けを求める」という選択肢を知ることから始められます。対面で学ぶ機会があれば、無理をせず、自分にとって不安な場面や確認したいことを相談しながら、理解を深めていくのもよいでしょう。

目指したいのは、相手と戦い続けることではありません。自分が安全な場所へ移り、必要な支援につながることです。今日の帰り道で、助けを求められる場所を一つ思い浮かべる。その小さな準備から、「避ける・離れる・助けを求める」を自分の日常の判断として持ち帰ってみてください。

護身術に対して少しでも興味をお持ちの方は、ぜひ「道着のいらない護身術」を受講してみてください。お待ちしております。

道着のいらない護身術 拝村 勇輝

この記事を読んだ方におすすめ

この記事を書いた先生の講座・サービスです。先生から直接学べます。

この記事を書いた先生
拝村 勇輝 ゴールドバッジ
元世界2位が教える【道着のいらない護身術教室】
フォロワー 0 記事 3 受講者 105

家庭内暴力防止団体「Stop DV Forever」代表 大阪府出身、東京都在住 小学生のころ、母に連れられて道場へ見学に行ったことがきっかけで少林寺拳法を習い始める。 父の転勤で、一度は拳法(護身術)を辞めることになったが、高校卒業後に拳法の同窓会に参加し、拳法(護身…

拝村 勇輝