力に不安があっても、学べることはある
「体力に自信がないから、護身術を習っても意味がないのでは」と迷う方もいるかもしれません。結論から言うと、筋力に不安があっても学べる内容はあります。護身術は、相手と力比べをして勝つことだけを目的にするものではないからです。
一方で、「力がなくても、どんな相手にも対応できる」という意味ではありません。力や体格の差、そのときの場所、相手との距離、体調などは行動の選択に影響します。大きな相手を必ず倒せる、危険を完全に避けられる、といった保証はできません。
だからこそ最初に身につけたいのは、腕力だけに頼らない考え方です。危険を感じたときに、戦うことだけを答えにせず、安全な方向へ移る、周囲に知らせる、助けを求めるといった選択肢を持つことが大切です。被害に遭った責任は加害者にあり、落ち着いて判断できなかったことを自分で責める必要はありません。
「勝つ」より、距離と選択肢を考える
力に自信がない人ほど、無理に相手を制しようとしない視点が役に立ちます。状況によって正解は一つではありませんが、たとえば次のような行動を考える土台になります。
•相手の手が届きにくい距離を意識し、近づかない・離れる
•一人で抱え込まず、周囲の人や信頼できる相手、必要に応じて警察へ助けを求める
•その場の安全を優先し、危険が続くときは早めに相談する
こうした判断は、瞬時に完璧にできるものではありません。それでも、あらかじめ「腕力勝負だけではない」と知っておけば、選べる行動が少し広がります。対面の練習では、動きそのものだけでなく、自分にとって無理のない距離感や、声を出して援助を求めることへの抵抗感も確認できます。
初心者は、自分に合う負荷で学ぶ
初めての場で、周囲についていけるか心配になるのは自然なことです。「道着のいらない護身術教室」の公開ページでは、初心者向けの内容と、準備運動や基本練習が案内されています。 参加者の皆様は、自分の体力や当日の状態に合わせて練習ができます。
実際に、私の護身術教室には、小学生、女性、60代以上の方も多くご参加いただいております。
小さな理解から始める
護身術を学ぶ入口で必要なのは、強くならなければならないと焦ることではありません。力や体格差の影響を過小評価せず、それでも距離を取る判断、助けを求めること、自分に合う練習を選ぶことは学べます。
まずは「自分は何が不安なのか」を言葉にしてみてください。体力、運動経験、教室の雰囲気、痛みへの心配など、不安の内容によって確認したいことも変わります。自分の条件を大切にしながら、安全を優先する考え方を少しずつ身につけることが、学びの第一歩になります。
少しでも護身術に興味を持たれた方は、ぜひ一度「道着のいらない護身術教室」を受講してみてください。お待ちしております。
道着のいらない護身術 拝村 勇輝