「電話に出る前から緊張する」
「第一声だけ、どうしても声が出にくい」
「お電話ありがとうございます」をかんでしまう
最初の一言で失敗すると、そのあとも焦ってしまいますよね。
電話対応に苦手意識がある生徒さんから、よく聞くご相談です。
電話は、対面の会話とは少し違います。
相手の表情が見えない
突然はじまる
声だけで印象が決まる
なので、電話に出る前から身体が身構えてしまい、第一声が出にくくなることがあります。
今回は、電話の第一声が出にくいときに確認してほしい3つのポイントをご紹介します。
1.電話に出る前から息を止めていませんか?
電話が鳴った瞬間、
「ちゃんと言わなきゃ」
「間違えないようにしなきゃ」
と思うと、無意識に身体へ力が入り、息が止まることがあります。
ところが声は、吐く息に乗って出ています。
息を止めた状態から無理に声を出そうとすると、喉が詰まりやすくなり、第一声が細くなったり、高くなったりします。
電話を取る前に、ほんの一瞬でいいので、
「ふ~」と息を吐く
ことを試してみてください。
溜息で構いません。
息を少し外に出してから電話を取るだけでも、喉の力みが変わります。
2.最初の一言を「完璧に言おう」としていませんか?
電話対応では、決まったフレーズを使うことが多いですよね。
例えば、
「お電話ありがとうございます。〇〇株式会社、〇〇でございます」
この一文を「間違えず、明るく、ハキハキ、感じよく」と全部意識すると、第一声の負担が大きくなります。
まずは一度、
「お電話ありがとうございます」だけ
を練習してみましょう。
ポイントは、勢いよく言わないことです。
「お電話ありがとうございます」
と、最初の「お」を少し丁寧に出します。
第一声が安定すると、その後の会社名や名前も続けやすくなりますよ。
3.声を高くして「感じよく」しようとしていませんか?
電話では、明るい声を出そうとして、普段より声を高くする方がいます。
もちろん、明るさは大切です。
だけど、自分にとって無理のある高さで話すと、喉に力が入りやすく、声が不安定になります。
「明るい声=高い声」ではありません。
少し口角を上げて、普段の声よりほんの少し明るくする程度で十分です。
まずは、
自分がラクに出せる高さ
で話してみてください。
電話では声の高さよりも、
言葉がはっきりしている
適度なスピードで話している
語尾まで聞こえる音量
ことの方が、相手に安心感を与えます。
電話に出る前の30秒練習
電話が苦手な方におすすめしている簡単な練習があります。
肩を一度上げて、ストンと落とす
「ふー」と軽く息を吐く
「ありがとうございます」と一度だけ声に出す
「お電話ありがとうございます」と続ける
最後に会社名・名前まで言ってみる
いきなり長いフレーズを完成させようとせず、
短い言葉 → 第一声 → 全体
と段階を踏むのがポイントです。
「自分は電話対応に向いていない」
と思ってしる方もいますが、
実際には
電話が鳴った瞬間の緊張
呼吸が止まる
喉が固くなる
失敗しないように意識しすぎる
といった反応が重なっていることがあります。
ですから、「もっと声を出さなきゃ」と頑張るよりも、
まず息を流して、短い第一声を安定させる。
そこから始めてみてください。
電話対応は、慣れだけではなく、身体の使い方を知ることでもラクになります。
「電話が鳴るのが怖い」から、
「この一言なら大丈夫」へ。
小さな安心を一つずつ増やしていきましょう。