「そのお洋服、お似合いですね」
「いえいえ、安かったんです」
こんなやりとり、していませんか。
私も、ついやってしまいます。
日本語には「けんそん」という、大切な文化があります。
自分を少し下げて、相手を立てる。
思いやりから生まれた言い方です。
ですから、「いえいえ」は悪いことではありません。
でも、いつも打ち消していると、せっかくのほめ言葉が、心に届かないまま通りすぎてしまいます。
私は最近、こう考えるようになりました。
人にやさしくすること(与えること)と、人のやさしさを受け取ること。
この2つは、同じくらい大事です。
ほめてくれた人は、あなたに小さな贈り物をしています。
受け取ってもらえないと、贈った人も、少しさびしいかもしれません。
🍀今日から使える、3つのコツ
① まず、「ありがとうございます」だけ言う
「でも」「いえ」は、いったん待ちます。
② ひとこと、足す
「うれしいです」「そう言ってもらえて、元気が出ました」。
気持ちを短く伝えるだけで、十分です。
③ 心の中で「いただきます」と言う
ほめ言葉を、食事のように、ありがたくいただきます。
🍀けんそんは、あとから足せばOK
けんそんを、やめなくても大丈夫です。
順番を変えてみましょう。
「ありがとうございます。うれしいです。まだまだ勉強中ですが、がんばります」
先に受け取って、そのあとでけんそんします。
これなら、日本語らしい優しさも、そのまま残ります。
今日、だれかにほめられたら、「いえいえ」の前に、一度だけ止まってみてください。