「こんな普通の生活を書いても、興味を持ってもらえるのかな」
先日開いた、50代の女性が集まる小さなオンラインのお茶会で、参加者の方がこうつぶやきました。
その方は、オーストラリアで27年ほど暮らしている方です。
いつかKindleで本を出したいという夢があるけれど、海外での暮らしはご本人にとって当たり前の毎日。わざわざ書くほどのことではない、と感じていたそうです。
ところが、話を聞いている私たちは違いました。
学校のクリスマスには、みんなでお菓子を持ち寄ってパーティーをする。中学校には、ディスコパーティーがある。
「へぇ、そうなんですね」
「それ、もっと聞きたいです」
聞きたいことが、次々に出てきました。
当たり前のことほど、自分には見えない
長く続けてきたことは、自分にとっては日常になります。
だから、それが誰かにとって新鮮だったり、役に立ったりすることに、気づきにくいのです。
これは、海外生活のような特別な経験に限りません。
長年勤めてきた職場で覚えた段取り。
子育ての中で身につけた、相手の様子を読む力。
地域や家族の中で、自然と引き受けてきた役割。
自分では「普通」と思っていることの中に、ほかの人から見れば価値のある経験が、たくさん含まれています。
そしてそれは、一人で考えているときより、人に話したときに見えてくることが多いのです。
相手が「それ、すごいですね」「もっと聞きたいです」と反応してくれて、はじめて「あ、これは私の強みなのかもしれない」と気づく。
お茶会で起きていたのは、まさにそういうことでした。
「やってみたら、できた」
もうお一人の参加者は、50歳になったときのことを話してくださいました。
25歳で結婚して地元を離れ、50歳でちょうど「地元の25年」と「結婚してからの25年」が半分ずつになった。そのとき、この先の25年をすごく大切にしたいと思ったそうです。
昨年は久しぶりに飛行機に乗って、一泊で福岡へ。
行く前は「時間がないから難しい」と思っていたけれど、実際に行ってみたら「あ、できるな」と感じたそうです。
やる前は難しく思えることも、一歩動いてみると、思っていたより自分にできることは多い。
この言葉が、とても印象に残りました。
枠を外すと、「やってみたい」が出てくる
お茶会の最後に、こんな声もありました。
「今まで、そんなに大きく夢を考えたことがなかった」
これまでは、実現できそうな範囲の中だけで考えていた。でも、ほかの人の話を聞いているうちに、もっと大きく考えてもいいんだと思えた、と。
「もうこの年齢だから」
「時間がないから」
何かを考えるとき、私たちはつい、先にできない理由を並べてしまいます。
でも、自分の経験の価値に気づくと、「これなら私にもできるかもしれない」という道が、少しずつ見えてきます。
あなたの「普通」は、誰かの「知りたい」かもしれません
私自身、金融機関で30年働き、47歳でサロンを開業しました。今こうして講座をしているのも、自分では当たり前だと思っていた経験を、人との会話の中で見つけ直してきたからです。
講座では、これまでの経験を一緒に振り返りながら、生年月日から見える生まれ持った強みとも重ねて、あなたの「普通」の中にある強みを言葉にしていきます。
一人では見えなかったものが、人と話すことで見えてくる。
その時間を、あなたとご一緒できたらうれしいです。