皮まで使いたい！国産レモンでいろいろレシピ

レモンの特徴的なあの酸味は
クエン酸によるもの。

働きが素晴らしいからといって
クエン酸だけを摂ればいい、と
いうものでもありません。

健康的にも摂って欲しいレモンについて、お伝えしていきます。


＜レモンを使って何が出来る？＞
レモンは黄色くて、デザートや飲み物、料理の添え物、と思っていませんか？
国産レモンなら皮まで使えて、幅広い用途があります。
どなたでも出来る方法をお伝えします。

＜こんなことが体験出来ます＞
レモンを使った料理のレシピだけでなく、美容と健康に良いレモンの効能が分かります。

＜こんな風に教えます＞
少人数制、スライドを見ながらお話しします。

＜このレッスンで得られるもの＞
レモンをフル活用して、健康的な生活を送ることができます。

＜定員＞
基本 6名


【食べたもので体は作られる】

当たり前のようで出来ていない事でもあります。

一人暮らしをする事なく、結婚してから料理をし始めた頃、料理本というよりエッセイ本を頼りにしていました。

その著者は家族と共に都会から田舎へ移住し、そこで初めて畑に肥やしをまき、野菜を植え、収穫して食べる様を生々と描いていました。

素材が美味しいほど料理はシンプルが一番
四季とともに暮らす生活の豊かさ
大地の恵み
家族の笑顔
集めた落ち葉を焚き火にした後、その下に栗や芋を埋めて焼けるのを待つ時間の豊かさ

今でもその本を手に取ると、憧れとともにレシピをもとに夕食を作っていたことを思い出します。

私の家には畑はありませんが、夫の実家にはみかん山があって、義両親が元気だった頃は寒くなると箱いっぱいのみかんを送ってくれました。
結果的に無農薬になった、といった方がいいかもしれません。義両親の手が回らない畑で採れたそうなので…歳をとるごとにそんな畑が増えていって、義父が体を壊してからは、義母が1人で徒歩でかよって手入れをしていました。

そんな義父はコロナ禍の中亡くなり、義母は認知症で施設でお世話になっています。
もう義両親から届くみかんは食べられないんだなぁと思うと、甘くてちょっと酸味がある温州みかんの味が懐かしくなります。

一旦手入れをされなくなったみかん山は、あっという間に山に戻ってしまいます。
義両親は、夫と義弟に対して、跡をとってみかん山の世話をしろとは言いませんでした。

重い荷物を背負って急な山を登り降りするのは、それだけでも重労働です。
花が咲いたら不要な花を落とし、伸びすぎた枝を切り、木の周りの草を刈り、肥やしを撒き、全身を合羽で覆って汗びっしょりになりながら、病気を防ぐために大量の水を用意して薬とともに散布する。収穫作業は外が暗いうちから起きてみかんが見えなくなるまで、夜はみかんの大きさごとに選り分ける。

それなのに、玉が小さい、黒点がついていた、酸味が強すぎた、酸味がなさすぎた、など規格外になれば、安値でしか引き取ってもらえない。だからこそ、次こそはいいみかんを作る！と毎年頑張っているのです。

考えただけでも本当に頭が下がります。

今は無農薬みかんだからこその価値が認められ、理解が進んできたと思われます。
少しでもみかん農家のことを知っていただき、安心安全な国産みかんを食べていただきたい。私は広島県在住なので、広島みかんに愛着を持っています。

殊にレモンは広島県呉市大長で明治31年に植えられたのが始まりとされ、同じく広島県生口島の瀬戸田町でも栽培を増やし、広島レモンは日本一の生産量を誇ります。
時代は大正の頃には、世界にも輸出されていたそうですから、高村光太郎の智恵子抄で、智恵子がガリリと齧った檸檬は、広島の大長レモンだったのかもしれません。

みかん農家の家に生まれた夫と結婚し、みかんを作ったことのない嫁ですが、このレモンのことを知れば知るほど、伝えなければ！という思いが湧いてきたのです。