講座を開催していると、たくさんの人に来てもらいたいと思いますよね。
でも、実際に講師を続けていると、申し込みの数だけでは測れないこともあるなと感じます。
例えば、講座の内容をきちんと理解して申し込んでくださる方もいれば、受講前に想像していた内容と違っていた、という方もいます。
どちらが悪いということではなく、最初の段階でお互いの認識が合っていなかったのかもしれません。
私自身、以前は今よりも強い言葉を使って集客していた時期がありました。その方が集客できていた感覚はあるのですが、振り返ってみると、思ったほどリピートにはつながっていなかったんです。
そこで考えるようになったのが、単に人を集めることと、自分に合うお客様に選ばれることは違うんじゃないか、ということでした。
今回は、講師として活動する方に向けて、ブランディングで見直したい3つのことをお話しします。
1.「誰でも歓迎」になっていませんか?
「ターゲットを明確にしましょう」
これは、集客を勉強したことがある人なら、一度は聞いたことがあると思います。
でも、知っていることと、実際に自分の講座でできていることは別なんですよね。
例えば、Instagram初心者向けの講座でも、スマートフォンの操作から学びたい人と、すでに投稿しているけれど集客できない人では、必要な内容が違います。
どちらもInstagram初心者だと思って申し込んだとしても、期待していることが違えば、講座に対する満足度も変わる可能性があります。
だから私は、ターゲットを考えるときに、年齢や職業だけではなく、その人が今どんなことで困っているのか、どこまでできていて、何が分からないのかを確認したいと思っています。
ここで一度、自分の講座ページやInstagram、SNSを見てみてください。
「初心者歓迎」「どなたでも参加できます」という言葉だけで終わっていませんか?
もちろん、幅広い方を受け入れる講座もあります。ただ、本当に届けたいお客様が決まっているなら、その方が自分のための講座だと分かる説明も必要です。
2.講座の内容だけでなく、先生自身の考え方も伝わっていますか?
同じテーマを教える講師は、ほかにもたくさんいます。
では、お客様は何を基準に先生を選ぶのでしょうか。
講座の内容、料金、開催日時、レビューなど、判断材料はいろいろあります。
でも、それだけではなく、「この先生の考え方が好き」「この人なら質問しやすそう」という理由で選ぶ人もいると思うんです。
例えば、同じInstagram講座でも、短期間で成果を出すことを重視する先生と、一人ひとりの状況を確認しながら進める先生では、教え方が変わります。
どちらが正しいという話ではありません。
大切なのは、自分がどんな考え方で教えていて、どんな方と一緒に学びたいのかを伝えることです。
私の場合は、受講生さんが「分からない」と言えることを大切にしています。
新しいことを覚えようとしているのに、分からないと言いづらかったら、余計にしんどくなりますよね。
だから、知識をたくさん教えること以上に、今どこで困っているのかを一緒に確認することを意識しています。
これは私の講師としての考え方ですが、もちろん先生によって大切にしていることは違います。
その違いが伝わることも、ブランディングの一つだと思っています。
3.Instagramは「理想のお客様に伝わる発信」になっていますか?
ここまで読んで、「ターゲットも決めているし、自分の強みも分かっています」と思った方もいるかもしれません。
では、その内容は実際のInstagramにも反映されていますか?
ここを一度、客観的に確認してみてほしいんです。
プロフィールには、誰に何を教えている先生なのかが書かれているでしょうか。
投稿を読んだ人は、どんな悩みを相談できるのか分かるでしょうか。
講座の案内には、どんな方が受講すると役立つのかが具体的に書かれているでしょうか。
頭の中では整理できていても、実際の発信を見ると、意外と伝わっていないことがあります。
そして、ここで便利なのがChatGPTなどのAIです。
例えば、自分のInstagramのプロフィール文や講座説明文をAIに渡して、「初めて見る人には、どんな先生に見える?」「どんな人向けの講座だと感じる?」と質問してみる方法があります。
自分とは違う視点から文章を確認するきっかけになります。
ただし、AIの答えが実際のお客様の受け取り方と一致するとは限りません。レビューや受講前の質問、実際のお申し込み状況などと照らし合わせることも必要です。
また、ChatGPTに「集客できるプロフィールを作って」とお願いするだけでは、一般的な文章になってしまうこともあります。
そもそも、どんなお客様に来てほしいのか、自分は何を大切にしているのかをAIに伝えていなければ、AIもその先生に合った文章を考えにくいんですよね。
AIを使うこと自体が目的ではなく、自分の事業を客観的に見るための道具として活用してほしいなと思っています。
知っているのにできない。それも一緒に整理できます
ここまでブランディングの話をしてきましたが、正直、新しいことばかりではなかったと思います。
ターゲットを決めることも、強みを伝えることも、プロフィールを整えることも。
もう何度も聞いたことがある人も多いですよね。
でも、知っているなら、今の自分の講座やInstagramで実際にできているかを確認してみてほしいんです。
知識として理解していることと、実際の発信に反映できていることは違います。
そして、実際にできているつもりでも、お客様に伝わっているかどうかは別の話です。
例えば、「自分の講座の強みは分かっている」と思っていても、それがプロフィールのどこに書かれているのかを聞かれると、答えに迷うこともあるかもしれません。
だからといって、勉強不足だと考える必要はありません。
自分のことを自分で客観的に見るのは、なかなか難しいものです。
私も、自分のことになると分からなくなることがあります。人のことなら見えるのに、自分のことになると見えなくなる。そんなこと、普通にあります。
だからこそ、誰かと話しながら整理する時間には意味があると思っています。
私が講座や相談で大切にしているのも、最初から正解を教えることではなく、今の状況を一緒に確認して、その人に合った方法を考えることです。
一人で全部できるようになってから、相談しなくても大丈夫です。
分からないところがあっても、考えがまとまっていなくても、そこから一緒に整理していけばいいんです。
ブランディングは、理想のお客様以外を遠ざけるためのものではありません。
自分が大切にしていることを伝えて、それを必要としている方に見つけてもらいやすくするためのものです。
たくさんの人に来てもらうことだけを目標にせず、自分もお客様も納得できる関係を作っていく。
そのために、まずは今の講座ページやInstagramが、どんな先生として自分を伝えているのかを確認してみてください。