オンライン授業を受けるとき、どこで勉強するのがよいのか迷うことはありませんか。
リビングでは家族の生活音や映り込みが気になりますし、自分の部屋では勉強に集中できるのか心配になるかもしれません。
今回は、これまでの指導経験をもとに、子どもが集中してオンライン授業を受けられる環境の作り方についてお話しします。
あくまでも私自身の経験に基づく個人的な意見です。家庭環境や子どもの性格によって適した場所は異なるため、一つの考え方として参考にしていただければと思います。

リビングと自分の部屋、どちらがよい?
オンライン授業を受ける場所として、まず考えられるのがリビングと自分の部屋です。
リビングであれば保護者の目が届きやすい一方、家族の会話やテレビの音、幼い弟・妹の存在が気になることもあるでしょう。
自分の部屋であれば静かな環境を確保しやすいものの、漫画やゲームなどが近くにあると、授業中に気が散ってしまうことがあります。
静かな場所だからといって、必ずしも勉強に集中できるとは限らないのです。
オンライン授業には誘惑が多い
これまでオンライン授業を担当してきた中で、授業中にスマホを操作したり、パソコンで別のWebサイトを見たりしていると思われる生徒もいました。
実は、こうした行動は教師側から意外と分かるものです。
普段と目線が違ったり、質問への反応が遅れたり、パソコンの操作が必要ない場面で「カチッ、カチッ」とマウスのクリック音が聞こえたりするためです。
しかし、教師としては指摘しにくい問題でもあります。仮に注意をしても、「何もしていません」と言われれば確かな証拠はありません。疑われたという気持ちだけが残り、生徒との信頼関係に影響する可能性もあります。
ただし、私はこれを生徒だけの問題だとは考えていません。
例えば、スマホにLINEの通知が届くと、つい内容を確認したくなりますよね。大人でも、オンライン会議中にスマホを触ってしまうことがあるのではないでしょうか。
誘惑を我慢し続けるのは大人でも簡単ではありません。まして、小学生や中学生であれば、なおさら難しいことだと思います。
だからこそ、本人の意志の強さだけに頼らず、授業に集中できる環境を整えることが大切です。
生徒の集中力や学習環境だけでなく、もちろん指導者である私にも改善すべき点があると考えています。生徒が授業に積極的に参加できるよう、適切な声かけや質問を取り入れるなど、授業の進め方を工夫していきます。

おすすめは家族の目が届く場所
私がおすすめしたいのは、リビングなど、家族の目が適度に届く場所でオンライン授業を受けることです。
自分の部屋では、漫画やゲームなどの誘惑を完全になくすのは難しいものです。さらに、オンライン授業ではパソコンを使用するため、授業に関係のないWebサイトも簡単に開けてしまいます。
その点、家族の目が届く場所であれば、適度な緊張感を持って授業に臨みやすくなります。
保護者が隣に座って監視する必要はありません。家族が近くにいるけれど、授業には干渉しない。 そのくらいの距離感が理想的だと思います。
リビングでの受講が難しい場合には、子どもの部屋のドアを少し開けておくなど、家族の気配が感じられる環境にする工夫もできます。
リビングで授業を受けるための工夫
リビングで気になる生活音や家族の映り込みは、少しの工夫で軽減できます。
背景の映り込みを防ぐ
家族の姿や生活空間が映り込まないよう、壁を背にして座れる場所を選びましょう。
また、Zoomでは背景をぼかす機能も利用できます。
ヘッドセットを活用する
生活音が気になる場合は、マイク付きのヘッドホンやイヤホンがおすすめです。
数千円程度でも購入でき、マイクの位置やノイズ抑制機能によっては、小さな生活音が相手に伝わりにくくなります。
ただし、大きな声やテレビの音までは完全に消せないため、家族の協力も必要です。
勉強専用のスペースを作る
可能であれば、リビングの一角に勉強用のスペースを作ってみましょう。
大きな机や専用の部屋は必要ありません。パソコンと教材を広げられ、家族が頻繁に通らない場所であれば十分です。
オンライン授業だけでなく、学校の宿題や試験勉強など、普段の自学・自習にも活用できるとよいでしょう。
毎回同じ場所で勉強することで、気持ちを切り替えやすくなり、学習習慣を身につけることにもつながります。

保護者は見守るだけで十分
特に思春期の中学生は、授業の様子を保護者に見られることを嫌がるかもしれません。
そのため、リビングで授業を受ける場合でも、保護者が授業内容に口を出しすぎないことが大切です。
例えば、子どもが問題を間違えたときに、横から答えを教えたり、解き方を指摘したりすることは避けましょう。授業中の間違いは、教師が生徒の理解度を把握するための大切な情報です。
また、保護者が近くで授業を聞いていると、子どもが質問や発言をしにくくなる場合もあります。
大切なのは、授業を監視することではなく、安心して集中できる環境を整えることです。
本人の気持ちも尊重しながら、適切な距離感を考えてみてください。
まとめ|オンライン授業は環境づくりが大切
オンライン授業では、どのような環境で受講するかも大切です。
自分の部屋は静かでも、周囲に誘惑が多ければ集中できないことがあります。一方、リビングなど家族の目が届く場所では、適度な緊張感を持って授業に取り組みやすくなります。
保護者が少し目を配ることができ、しかし干渉しすぎない。
そんな学習環境を、家庭の状況や子どもの性格に合わせて考えてみてはいかがでしょうか。