「毎日勉強しているのに、なかなか成績が上がらない」
勉強時間を確保していても、その内容によっては、思うような成果につながらないことがあります。
そこで意識したいのが、「インプット」と「アウトプット」のバランスです。
今回は、成績を上げるために知っておきたい、2つの勉強方法について解説します。
インプットとアウトプットの違い
勉強には、大きく分けて「インプット」と「アウトプット」の2つがあります。
インプットとは、新しい知識や考え方を学び、理解するための勉強です。
例えば、次のような学習が当てはまります。
・学校や塾の授業を受ける
・教科書や参考書を読む
・新しい公式や解き方を学ぶ
一方、アウトプットとは、学んだ知識を実際に使ったり、思い出したりする勉強です。
例えば、次のような学習が当てはまります。
・問題集やワークを解く
・覚えた内容を見ずに答える
・過去問や模擬試験に取り組む
新しいことを学ぶためには、インプットが欠かせません。しかし、知識を覚えただけでは、試験で問題を解けるとは限らないのです。

勉強はスポーツの練習と同じ
私は普段の授業で、「勉強」をスポーツに例えて説明することがあります。
例えば、野球が上手くなるためには、素振りや走り込みなどの基礎練習が欠かせません。
また、プロ野球の試合を観たり、有名な指導者の解説を聞いたりすることも大切です。
しかし、実践的な練習や試合をせずに、野球が上手くなるでしょうか。
これは、勉強でも同じです。
地道な計算練習や暗記などは、スポーツでいう基礎練習に当たります。また、学校や塾の授業を受けたり、解説動画を観たりすることも、大切な勉強の一つです。
しかし、それだけでは試験で問題を解けるようになるとは限りません。「試験に出題されるであろう問題」を実際に解いてみることで、問題を解く力が身についていきます。
「授業の内容が分かったこと」と「自分で問題を解けること」は違うのです。

成績を上げるにはアウトプットが重要
アウトプットの勉強では、問題を解くだけで終わらせないことが大切です。
私が普段の指導でも重視しているのは、次の流れです。
1.まずは自分の力で問題を解く
2.答え合わせをして、間違えた原因を確認する
3.必要に応じて教科書や解説を読み直す
4.もう一度、自分の力で問題を解く
特に重要なのは、間違えた問題を、解説を見ずに自力で解けるようにすることです。
解説を読んで納得しただけでは、次に同じ問題が出題されたときに解けるとは限りません。
私自身も普段の授業では、インプットとアウトプットのバランスを意識しています。
新しい知識や解き方を説明するだけでなく、生徒自身に問題を解いてもらい、理解した内容を実際に使えるか確認するようにしています。
しかし、限られた授業時間の中で、十分な量の問題演習に取り組むことは難しいものです。
アウトプットの時間をしっかり確保するためには、授業のない日にも、自分で問題演習や復習を進めることが大切です。
もちろん、小学生や中学生のうちは、自分で何を勉強すればよいのか迷うこともあると思います。そのような場合には、取り組む問題や復習の進め方なども、一人ひとりの状況に合わせてアドバイスしています。

インプットとアウトプットの割合は3:7を目安に
勉強時間の配分に迷ったら、インプット3割、アウトプット7割を一つの目安にしてみましょう。
例えば、1週間に10時間勉強するのであれば、3時間を授業や教科書などで知識を学ぶ時間に、残りの7時間を問題演習や解き直しに使うイメージです。
もちろん、この割合は絶対的なものではありません。
新しい単元を初めて学ぶときには、インプットに多くの時間が必要です。一方、試験直前には、問題演習を中心に進める方が効果的な場合もあります。
大切なのは、時間の割合そのものよりも、インプットだけで勉強を終わらせないことです。特に授業を受けただけで満足しないようにしましょう。
まとめ|成績を伸ばすには自学・自習が大切
成績を上げるためには、新しい知識を学ぶインプットと、その知識を使うアウトプットの両方が必要です。
学校や塾の授業は、新しいことを学び、理解を深めるための大切な時間です。しかし、授業を受けるだけで、学んだ内容がすべて身につくわけではありません。
授業で学んだことを自分の力に変えるためには、授業以外の時間に、自分で問題演習や復習に取り組むことが欠かせません。
自学・自習の時間を大切にし、学んだ知識を自分の力で使えるようにしていきましょう。