テストや模試が返却されたとき、最初に気になるのは「点数」ではないでしょうか。
目標点に届いたか、前回より点数が上がったかなど、結果が気になるのは自然なことです。
しかし、テストで本当に大切なのは、点数だけではありません。どの問題を理解できていて、どの問題を理解できていなかったのかを確認することが重要です。
テストは、自分の理解度や弱点を知るための貴重な機会です。今回は、テスト返却後に取り組みたい振り返りと復習の方法について解説します。
正解・不正解だけでは理解度は分からない
テストの振り返りでは、間違えた問題だけを確認する生徒も多いと思います。
しかし、正解した問題をすべて理解できているとは限りません。また、不正解だった問題についても、間違えた理由はさまざまです。
例えば、解き方を正しく理解していたのに計算ミスをした場合と、問題の解き方がまったく分からなかった場合では、必要な復習が異なります。
そのため、単純に「合っていた」「間違っていた」という結果だけで判断するのではなく、一問一問について、どこまで理解できていたのかを確認することが大切です。

正解した問題も振り返ろう
まずは、正解した問題について考えてみましょう。
正解した問題は、次の3つに分類できます。
① 解き方を理解して、自信を持って正解した
② 解き方に自信がなかったが、正解した
③ 勘や当てずっぽうで正解した
①の問題は、基本的には理解できていると考えてよいでしょう。
一方、②の問題は注意が必要です。正しい解き方で答えを出せていても、理解が曖昧な部分が残っている可能性があります。
③の問題は、正解していても理解できているとはいえません。特に選択式の問題では、偶然正解することもあります。(入試なら喜べますが、定期試験なら次に向けた対策が必要ですね)
このように、正解した問題の中にも、復習が必要な問題が含まれています。

間違えた問題は原因を分析しよう
次に、不正解だった問題を確認します。
間違えた問題については、例えば次のように分類できます。
① 解き方は理解していたが、計算ミスなどで間違えた
② 途中までは解けたが、最後まで正しく解けなかった
③ 模範解答を見れば、間違えた理由が分かる
④ 模範解答を見ても、内容が理解できない
⑤ そもそも解き方が思い浮かばなかった
テストの採点では、これらは同じように「誤答」として扱われます。しかし、理解度や問題点の深刻度は、それぞれ異なります。 そのため、間違えた原因を見極め、それぞれに合った復習を行うことが重要です。
①の場合は、計算ミスや書き写し間違いなど、何が原因だったのかを確認します。
②の場合は、どこまで正しく解けていて、どこから間違えたのかを確認することが重要です。
③の場合は、模範解答を読んで理解しただけで終わらず、もう一度自力で解けるかを試してみましょう。
④や⑤の場合は、その問題を解くために必要な知識や考え方が身についていない可能性があります。必要に応じて、関連する単元の復習や、先生への質問などを行いましょう。
なお、これらの分類は、必ずしも理解度の順番を表しているわけではありません。例えば、計算ミスを繰り返している場合は、その原因を詳しく分析する必要があります。
大切なのは、間違えた問題を一律に扱わず、原因に応じて復習方法を変えることです。

理解度に応じた復習をしよう
問題を分類したら、それぞれに必要な復習を行います。
例えば、計算ミスで間違えた問題なら、同じ間違いを繰り返さないための対策を考えます。
解き方が曖昧だった問題は、教科書や問題集の解説を確認し、必要な知識を整理しましょう。
模範解答を読んでも理解できない問題は、一人で悩み続けるのではなく、先生に質問することも大切です。
また、復習するときに注意したいのが、「解説を読んで理解できたこと」と「自分で解けること」は違うという点です。
模範解答を読んで納得しても、実際に解いてみると途中で手が止まってしまうことがあります。
そのため、解説を確認した後は、何も見ずに自力で解き直してみましょう。さらに、少し時間を置いてもう一度解くことで、理解が定着しているかを確認できます。

次のテストに向けて学習計画を立てよう
テストの振り返りは、間違えた問題を解き直して終わりではありません。
分析した結果をもとに、次のテストまでに何を勉強するべきかを考えましょう。
例えば、特定の単元で理解不足が目立つのであれば、その単元を重点的に復習します。
また、基本問題は解けているものの応用問題で手が止まってしまう場合は、標準的な問題から少しずつ難易度を上げて練習する方法もあります。
すべての問題を同じように復習するのではなく、自分に必要な学習を見極め、優先順位をつけることが重要です。
まとめ|テストは返却されてからが大切
テストや模試の点数は、学習の成果を確認するための一つの指標です。しかし、点数だけでは、自分が何を理解できていて、何が課題なのかを十分に把握することはできません。
正解した問題も含めて理解度を確認し、間違えた原因を分析することで、次に取り組むべき学習が明確になります。
テストの結果に一喜一憂するだけで終わらず、振り返りと復習を通して、次のテストにつなげていきましょう。