「理科のテストの点数が悪かったので、次の試験に向けて、まずは復習をしたい」
理科の講座について、このようなお問い合わせをいただくことがあります。
もちろん、復習は大切です。しかし、
次の定期試験で点数を上げることが目的なら、前回の試験範囲を復習することが、必ずしも効果的とは限りません。
中学生の理科では、目の前の定期テストに向けた勉強と、高校受験を見据えた勉強で、優先するべき内容が異なります。
今回は、中学生とその保護者の方に向けて、理科の学習の特徴と、目的に合わせた勉強方法について解説します。

理科は単元ごとに学習内容が変わる
中学校の理科では、生物・化学・物理・地学という幅広い分野を学習します。
例えば、中学1年生では「植物」「気体の性質」「光の反射」「火山」などを学習します。
これらは、それぞれ異なる知識や考え方を必要とする単元です。
仮に「植物」の定期試験で点数が悪かったとしても、次の試験範囲が「気体の性質」であれば、植物の復習ばかりしていても、次の試験の得点には直接つながりにくいでしょう。
一方、数学では、以前の単元で学習した内容を次の単元でも使うことが多くあります。例えば、「方程式」の解き方を復習しておくことで、「関数」の問題を解くときにも役立ちます。
このように、数学と理科では、以前の学習内容が次の単元にどの程度関係するかが異なります。
ただし、理科にも単元同士のつながりはあります。例えば、中学2年生で学習する化学反応式の知識は、中学3年生のイオンの学習でも必要になります。そのため、理科のすべての単元が独立しているわけではありません。
新しい単元は成績を上げるチャンス
理科では、前の単元が苦手でも、新しい単元では比較的取り組みやすくなることがあります。
例えば、植物の分類が苦手だった生徒でも、気体の性質や光の反射では理解が進むかもしれません。
前回のテストで点数が悪かったからといって、次のテストも悪いとは限らないのです。
新しい単元では、これまでの成績にとらわれず、気持ちを切り替えて学習を始めることが大切です。

定期試験では学校の授業に合わせた学習を
次の定期試験で点数を上げたいのであれば、基本的には、学校で現在学習している単元を優先しましょう。
授業で学習した内容をその日のうちに復習したり、学校の問題集を進めたりすることが効果的です。
また、余裕があれば、これから学校で学習する内容を予習しておくのもおすすめです。
事前に教科書を読んでおくだけでも、授業で扱う用語や内容を理解しやすくなります。
特に理科では、新しい専門用語が多く登場するため、予習によって授業の内容を把握しやすくなることがあります。
高校受験に向けた復習も忘れずに
一方、長期的な学習では、以前の単元の復習も欠かせません。
例えば、中学1年生の1学期に「植物」を学習した場合、その後、意識的に復習しなければ、中学3年生の受験勉強までほとんど触れないこともあります。
定期試験で高得点を取ったとしても、2年後に同じ問題を解けるとは限りません。
高校入試や実力テストでは、これまでに学習した幅広い単元から出題されます。そのため、過去の学習内容を定期的に振り返る必要があります。
おすすめは、普段は学校の授業に合わせた学習を中心に進め、夏休みや冬休みなどの長期休暇を利用して以前の単元を復習することです。

まとめ|目的に合わせて勉強方法を変えよう
理科の学習では、次の定期試験で点数を上げることと、高校受験に向けて知識を定着させることを分けて考える必要があります。
普段は学校で学習している単元を中心に勉強し、長期休暇には過去の単元を復習するなど、メリハリをつけることが大切です。
何のために勉強するのかを明確にし、目的に合わせて学習内容を選びましょう。