バターは、無塩?有塩?
レシピに「無塩バター20g」。
でも冷蔵庫にあるのは、いつも使っている有塩バター。
わざわざ買いに行かないとダメ……?
結論から言うと、有塩バターでも作れます!
ただ、そのまま入れていい場合と、
ひと手間だけ加えたほうがいい場合があります。
この記事では、何がどう違うのか、どう代用すればいいのか、
そして「結局どのくらい気にすればいいのか」まで、まとめてご説明します。
違いは「塩が入っているかどうか」だけ
有塩バターと無塩バター、原料はどちらも同じ生乳(クリーム)です。
作り方もほぼ同じ。違いは、仕上げに食塩を加えているかどうかだけです。
有塩バターに入っている食塩は、だいたい100gあたり1.5g前後。
商品によって1.3〜1.9gくらいの幅がありますが、
パッケージ裏の「食塩相当量」を見れば正確な数字が分かります。
ちなみに、お店で「無塩バター」と呼ばれているものは、
パッケージには「食塩不使用」と書かれていることがほとんどです。
これは、食塩を足していなくても、原料の生乳にごく微量のナトリウムが含まれているため。
売り場で「無塩バターが見つからない」というときは、この表示を探してみてください。
なぜパンのレシピは「無塩」を指定するのか
「たった1.5%でしょ?」と思いますよね。
でもパン作りでは、この数gが効いてきます。
パンに入れる塩は、粉に対して2%前後。粉250gなら塩5gです。
塩は味だけでなく、グルテンを引き締めて生地にコシを出す役割も担っているので、多すぎても少なすぎても仕上がりが変わります。
つまりパンの塩は「5g前後を狙う」という細かい世界。
そこに、塩が何g入っているか分からないバターを足すと、
狙いがぶれてしまうんです。
だからレシピは「塩の量はこちらで指定するので、バターは塩なしのものを」と書いている、というわけです。
有塩バターで代用する方法
やることは引き算だけです。
バターのg × 0.015 = バターに含まれる塩のg
これをレシピの塩から引きます。
早見表にするとこうなります。
バター10g → 塩0.15g
バター20g → 塩0.3g
バター30g → 塩0.45g
バター50g → 塩0.75g
バター100g → 塩1.5g
たとえば「粉250g・塩5g・無塩バター30g」のレシピなら、有塩バター30gを使って、塩は5g − 0.45g = 約4.5g。それだけです。
で、どのくらい気にすればいいの?
ここが一番知りたいところだと思います。
正直にお伝えすると、バターの量で変わります。
バター30gくらいまで(食パン・丸パン・バターロールなど)
引き算しなくても、ほぼ分かりません。
0.3〜0.45gの差は、全体の1割弱。「今日は少ししっかりした味かな」という程度です。
そのまま作ってしまって大丈夫です。
バター50g以上(ブリオッシュ・リッチな菓子パンなど)
ここからは引いたほうがいいです。
バター100gなら塩1.5g、レシピの塩5gに対して3割増しになってしまいます。さすがにしょっぱさを感じますし、塩が増えると発酵も遅くなります。
甘い生地(シナモンロール、あんぱんなど)
甘さの中の塩けは目立ちます。
量が少なくても引いておくと、味がすっきりします。
引き算しにくいときの現実的な対処
「0.45gなんて量れない」という方、ご安心ください。
塩を「ほんの少し控えめ」にするだけで十分。
「パラっと一振り分くらい減らす」、そのくらいの感覚で問題ありません。
なお逆のパターン、無塩バターしか手元にないのに有塩を使うレシピ(食卓で塗る用など)のときは、塩を足せばいいだけなので、こちらはもっと簡単です。
それでも無塩を1つ持っておくと、ラクです
代用できるとはいえ、頻繁にパンを作るなら、
無塩バターを常備しておくのがおすすめです。理由はシンプルで、
計算がいらない。レシピのとおりに入れるだけ
味が毎回そろう。有塩の塩分は商品ごとに差があるので、銘柄を変えると微妙に変わります
お菓子にも使える。クッキーやケーキも無塩指定がほとんどです
「450gは多いかも」と思われるかもしれませんが、使う分ずつ切って1つずつラップし、保存袋に入れて冷凍すれば3〜6か月は持ちます。
20gずつに切っておくと、レシピのたびに量らずに済んで便利です。バターは酸化とにおい移りに弱いので、どのみち冷蔵庫に裸で置いておくよりこのほうが安心です。
でも、バターを包丁で切ると、ベタベタして大変…
そんな方におすすめなのが、ギュッと一押しで、バターを使いやすい約5gの薄切りに簡単カット冷蔵庫にそのまま保存できる「バターケース」
毎回包丁でカットする必要もなくなるので、
衛生的にバターを保存することができます!
まとめ
有塩と無塩の違いは、食塩が入っているかだけ。100gあたり約1.5g
代用するなら「バターのg × 0.015」を、レシピの塩から引く
バター30gくらいまでなら、引かなくてもほぼ分からない
バター50g以上・甘い生地のときは引いたほうがいい
頻繁に作るなら無塩を使おう。切って冷凍しておけば3〜6か月持つ