レンズに書いてある「24-70mm」や「50mm」といった数字。
これが焦点距離(しょうてんきょり)です。
「なんとなくズームリングを回しているけど、意味はよくわからない…」という方も多いのではないでしょうか。
焦点距離とは、
ひとことで言うと「どれくらい広く写るか、どれくらい大きく写るか」をあらわす数字です。
この記事では、
同じ日に同じ場所で、
14mmから200mmまで焦点距離を変えて撮った桜の写真を見比べながら、
焦点距離のちがいをやさしく解説します。
焦点距離とは?「写る範囲の広さ」を決める数字
焦点距離は「mm(ミリ)」であらわします。
数字が小さい(14mm、24mmなど)→ 広い範囲が写る「広角」
数字が中くらい(35〜50mmくらい)→ 人の目に近い自然な見え方の「標準」
数字が大きい(85mm、200mmなど)→ 遠くのものが大きく写る「望遠」
イメージとしては、
数字が大きくなるほど双眼鏡でのぞいたように、
遠くのものがぐっと近くに見えるようになります。
広角(14〜24mm):その場の広がりを残す
広角レンズは、
目の前の景色をぐわっと広く写せます。
旅先の街並みや、
桜並木のように全体の雰囲気を残したいときにぴったりです。

14mmで撮った桜の公園。
高いところから見下ろすと、
桜がどこまでも続いているのが伝わります。

こちらは24mm。
手前の道から奥の石垣まで入って、
その場に立っているような臨場感が出ました。
中望遠(70〜100mm):見せたいものを切り取る
70mm前後になると、
景色の中から「ここ!」という部分を切り取ることができます。
余計なものが写りにくいので、
写真がすっきりまとまりやすいのも魅力です。

70mmで、
桜並木の一部を切り取りました。
広角よりも桜がぎゅっとつまって見えます。

96mmで、
青空にのびる桜の枝だけを。
背景がシンプルになって、
花の形がくっきり見えます。
望遠(150〜200mm):遠くを大きく、ぎゅっと圧縮
望遠レンズは、
遠くのものを大きく写せるだけでなく、
手前と奥がぎゅっと近づいて見えるという特徴があります。
これを「圧縮効果」と呼びます。
桜並木や人混みも、
望遠で撮るとボリュームたっぷりに写ります。

177mmで撮った桜並木。
奥の人まで近くに見えて、
にぎやかな春の空気がぎゅっとつまりました。

200mmでは、
さらにぎゅっと圧縮されて、
桜と人がひとつの絵のようにまとまります。
背景も大きくボケやすくなります。
焦点距離の選び方のコツ
旅先の景色、建物、星空 → 広角(14〜24mm)
お散歩スナップ、カフェ → 標準(35〜50mm)
人物、花のアップ → 中望遠(70〜100mm)
遠くの景色、動物、背景を大きくぼかしたいとき → 望遠(150mm〜)
講座でおすすめしているのは、
同じ場所で焦点距離を変えて何枚も撮ってみる練習です。
見比べると、
自分の好きな画角がすぐにわかりますよ。
焦点距離 よくある質問
Q. ズームするのと近づくのは同じですか?
A. 大きく写るのは同じですが、
写り方がちがいます。
ズーム(望遠)は背景が大きく圧縮され、
近づく(広角)と背景が広く入ります。
Q. スマホの「0.5倍」「2倍」も焦点距離ですか?
A. はい、
同じ考え方です。
0.5倍は広角、
2倍や3倍は望遠にあたります。
Q. 最初のレンズは何mmがいいですか?
A. カメラについてくる標準ズーム(24-70mmくらい)で、
広角から中望遠まで試してみるのがおすすめです。
まとめ
焦点距離は「どれくらい広く・大きく写るか」をあらわす数字
小さい数字は広角で広く、大きい数字は望遠で大きく写る
望遠は手前と奥がぎゅっと近づく「圧縮効果」も楽しめる
焦点距離を意識すると、
同じ景色でもいろいろな写真が撮れるようになります。
次のお出かけで、
ぜひズームリングを回して撮り比べてみてくださいね。
「実際にカメラを触りながら教わりたい」という方は、
講座でお待ちしています。