カメラに慣れてくると、
よく耳にするのが「単焦点レンズ」という言葉。
「ズームできないレンズって不便じゃないの?」「初心者には難しそう…」と思っている方も多いのではないでしょうか。
じつは単焦点レンズは、
ふんわりボケた写真が好きな初心者さんにこそおすすめのレンズなんです。
この記事では、
単焦点レンズとは何かという基本から、
おすすめの理由と楽しみ方を、
実際の写真といっしょに紹介します。
単焦点レンズとは?「ズームできないレンズ」のこと
単焦点レンズとは、
焦点距離(写る範囲の広さ)が1つに決まっているレンズのことです。
カメラを買ったときについてくる「ズームレンズ」は、
リングを回すと写る範囲を変えられますよね。
単焦点レンズは、
それができません。
そのかわり、
構造がシンプルなぶん、
F値が小さい「明るいレンズ」が多いのが大きな特徴です。
単焦点レンズが初心者におすすめな3つの理由
背景を大きくぼかせる:F1.4やF1.8など、F値が小さいレンズが多い
暗い場所に強い:光をたくさん取りこめるので、室内や夕方でもブレにくい
小さくて軽い:持ち歩きやすく、旅行やお散歩にもぴったり
はじめての1本なら、
35mmか50mmくらいの焦点距離がおすすめです。
景色も人物も、
スナップ写真も幅広く撮れますよ。
楽しみ方1. 背景をふんわりぼかす
単焦点レンズのいちばんの魅力が、
背景のボケです。
F値をいちばん小さくして、
主役に近づくだけで、
背景がやわらかくとけていきます。

F1.4で撮った一枚。
お店の前に座る女性と、
足元の猫。
うしろのお店がふんわりぼけて、
やさしい空気に包まれました。

こちらはF2.0。
白い背景がふわっとやわらかくなって、
表情に自然と目がいきます。
楽しみ方2. 玉ボケでキラキラに
夜の街灯やイルミネーションを、
背景や手前に入れて撮ると、
光が丸くぼけた「玉ボケ」になります。
F値が小さい単焦点レンズは、
この玉ボケが大きくきれいに出やすいんです。

夜の街の明かりを、
ピントを外してぼかした一枚。
赤や緑の光が、
キャンディみたいにまるく浮かびました。
楽しみ方3. 主役とまわりのバランスを楽しむ
単焦点レンズでも、
少し離れて撮ると、
主役とまわりの景色をいっしょに残せます。
F値が小さいままでも、
背景がほどよくやわらかくなるので、
街の雰囲気を残しながら主役を引き立てられます。

F2.0で、
街並みの中に立つ全身を。
背景のお店や植木が、
ほんのりやわらかくなっています。

緑の扉の前でもう1枚。
色のかわいい場所を見つけたら、
背景にして撮ってみてください。
楽しみ方4. 「足で動く」練習になる
ズームができないぶん、
自分が前後に動いて写る範囲を決めることになります。
はじめは少し不便に感じるかもしれませんが、
これが構図の練習にぴったり。
講座でも「単焦点レンズにしてから、写真が上手になった気がする」という声をよくいただきます。

緑の小道を歩くうしろ姿。
少し下がって撮ることで、
道の奥行きも入れられました。
楽しみ方5. F値を大きくすれば、景色もくっきり
単焦点レンズでも、
F値を大きくすれば景色を手前から奥までくっきり撮れます。

F9で撮った、
山の景色と人物。
ボケだけじゃなく、
こんな風景写真も楽しめます。
単焦点レンズ よくある質問
Q. 何mmの単焦点レンズを選べばいいですか?
A. 景色もスナップも撮りたいなら35mm、
人物やカフェを中心に撮りたいなら50mmがおすすめです。
Q. ズームレンズとどちらがいいですか?
A. どちらが正解ということはありません。
旅行で何でも撮りたい日はズーム、
ふんわりした写真を撮りたい日は単焦点、
と使い分けるのがおすすめです。
Q. 単焦点レンズは高いですか?
A. 50mm F1.8のレンズなど、
比較的手に取りやすい価格のものもあります。
まずは1本、
試してみるのがおすすめです。
まとめ
単焦点レンズは「ズームできないかわりに、明るくてボケやすい」レンズ
背景ぼかし・玉ボケ・暗い場所の撮影がぐっと楽しくなる
はじめての1本は、35mmか50mmがおすすめ
単焦点レンズを1本持つだけで、
写真の世界がぐっと広がります。
ぜひ、ふんわりした写真を楽しんでみてくださいね。
「どのレンズを選べばいいか相談したい」「実際に使い方を教わりたい」という方は、
講座でお待ちしています。