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シャッタースピードとは?水の流れで見比べてわかる3つの使い分け

シャッタースピードとは?水の流れで見比べてわかる3つの使い分け

「F値はなんとなくわかったけど、シャッタースピードってなに?」「1/250ってどういう意味?」…カメラを始めたばかりのころは、
数字がいっぱいでくらくらしますよね。

シャッタースピードとは、
ひとことで言うと「光を取りこむ時間の長さ」のこと。

これがわかると、
動いているものをピタッと止めたり、
水の流れをふんわり絹のように写したりできるようになります。

この記事では、
シャッタースピードの基本から、
水の流れを撮り比べた写真や、
季節も時間帯もいろいろな写真を見ながら、
やさしく解説します。

シャッタースピードとは?「光を取りこむ時間」のこと

カメラの中には、
シャッターという光をさえぎるカーテンのようなものがあります。

シャッターボタンを押すと、
このカーテンが一瞬だけ開いて、
そのあいだに入った光で写真ができます。

このカーテンが開いている時間が、
シャッタースピードです。

人間の「まばたき」をイメージするとわかりやすいかもしれません。

「1/250」はどう読むの?

カメラに表示される「1/250」は、
250分の1秒という意味です。

  • 1/1000 → 1000分の1秒(とても速い)

  • 1/250 → 250分の1秒

  • 1/60 → 60分の1秒

  • 1" や 1s → 1秒(とても遅い)

つまり、分母(下の数字)が大きいほど速いシャッタースピードです。

数字がひとつ進むごとに(1/250 → 1/125など)、
取りこむ光の量はおよそ2倍になります。

シャッタースピードで変わる2つのこと

シャッタースピードを変えると、
写真の2つのことが変わります。

  • 明るさ:長く開けるほど光がたくさん入って明るくなる

  • 動きの写り方:速いと動きが止まり、遅いと動きが流れて写る

この「動きの写り方」こそが、
シャッタースピードのいちばんおもしろいところ。

ここからは写真で見比べてみましょう。

速いシャッタースピード:動きをピタッと止める

子どもやペット、
水しぶきなど、
動いているものを止めて写したいときは、
速いシャッタースピードを使います。

目安は1/250〜1/1000です。

シャッタースピードとは 1/320秒で雨粒の波紋を止めて写した川

雨の日の川を1/320秒で。

水面に落ちる雨粒の跡が、
キラキラの粒のままピタッと止まって写っています。

速いシャッタースピード1/1250秒で撮った風にゆれる柳

風にゆれる柳を1/1250秒で。

ゆらゆら動いている葉っぱも、
一本一本ピタッと止まって写りました。

遅いシャッタースピード:水の流れをふんわり絹のように

反対に、シャッタースピードを遅くすると、
動いているものが流れるように写ります。

小川や滝を撮るときに、
ぜひ試してほしいテクニックです。

同じ場所で、
シャッタースピードだけを変えて撮り比べてみました。

シャッタースピード1/60秒で撮った小川の流れ

まずは1/60秒。

水の動きがそのまま写って、
ちゃぷちゃぷとした流れに見えます。

シャッタースピード1秒で撮ったなめらかな小川の流れ

1秒にすると、
水の流れがすーっとなめらかな線になりました。

スローシャッター3.2秒で撮った絹のような水の流れ

3.2秒まで遅くすると、
さらにふんわり。

水面がやわらかい絹のようになって、
ちょっと幻想的な雰囲気に。

スローシャッター1/4秒で撮った滝

滝も同じです。

1/4秒で撮ると、
流れ落ちる水が白い糸のようになめらかに写ります。

シャッタースピード3.2秒で撮った夜の海辺の道と街灯

こちらは冬の夜、
海辺の道を3.2秒で。

ぬれた路面に街灯の光がすーっと映りこんで、
静かな夜の空気まで残せました。

シャッタースピード30秒で撮った星空

星空は、なんと30秒。

暗い夜空のわずかな光を、
長い時間をかけてためて写しています。

シャッタースピードを遅くするときは、
カメラが動くとすべてがブレてしまうので、
三脚を使うか、
カメラをしっかりした場所に置いて撮りましょう。

また、明るい昼間に長く開けると、
光が入りすぎて真っ白になってしまうことも。

そんなときはNDフィルター(レンズにつける「カメラのサングラス」)を使ったり、
日陰や夕方に撮ったりするのがおすすめです。

手持ちで撮るなら「手ブレしない速さ」を知っておこう

講座でいちばん多い質問が、
「写真がなんだかブレるんです」というお悩み。

じつはその多くが、
シャッタースピードが遅すぎることによる手ブレです。

手持ちで撮るときの目安は、
「1÷焦点距離」秒より速くすること。

たとえば50mmのレンズなら1/50秒より速く、です。

迷ったら1/60〜1/125くらいにしておくと安心です。

シャッタースピード1/60で手持ちで撮った木もれ日の小道

木もれ日の小道を1/60秒で。

景色のように動かないものなら、
このくらいの速さで手持ちでもくっきり撮れます。

シャッタースピード1/60秒で撮った夕暮れの港

夕暮れの港を1/60秒で。

少し暗くなってきた時間でも、
このくらいの速さなら脇をしめてしっかり構えれば手持ちでねらえます。

初心者さんは「シャッタースピード優先モード」で

シャッタースピードを自分で決めたいときは、
シャッタースピード優先モード(ダイヤルの「S」または「Tv」)が便利です。

シャッタースピードだけを決めれば、
明るさに合わせてF値はカメラが自動で調整してくれます。

  • 動きを止めたい → 1/250〜1/1000

  • ふつうのおさんぽ写真 → 1/60〜1/125

  • 水を流したい → 1/2秒〜数秒(三脚と一緒に)

シャッタースピード よくある質問

Q. 暗い場所でシャッタースピードが遅くなってしまいます。

A. F値を小さくする、
ISO感度を上げる、
のどちらかで明るさを補うと、
シャッタースピードを速く保てます。

Q. 動く子どもやペットがブレてしまいます。

A. 手ブレではなく「被写体ブレ」かもしれません。

シャッタースピードを1/250以上に上げてみてください。

Q. スマホでも水の流れをなめらかに撮れますか?

A. iPhoneなら、
Live Photosで撮ってから「長時間露光」の効果を選ぶと、
流れるような写真になります。

動かないように、
スマホを何かに置いて撮るのがコツです。

まとめ

  • シャッタースピードは「光を取りこむ時間」。分母が大きいほど速い

  • 速いと動きがピタッと止まり、遅いと流れるように写る

  • 手持ちなら「1÷焦点距離」秒より速く。迷ったら1/60〜1/125

1/50秒で撮ったブルーアワーの海辺の道

F値とシャッタースピードがわかると、
カメラの「明るさの仕組み」がぐっと見えてきます。

次のおさんぽで、
ぜひ数字を変えて撮り比べてみてくださいね。

「実際にカメラを触りながら教わりたい」という方は、
講座でお待ちしています。

いっしょにダイヤルを回して、
違いを体験してみましょう。

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この記事を書いた先生
白石 悠 プラチナバッジ
わからない事何度でも聞きやすいカメラマン
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23歳の頃、務めていたブラック会社を辞め精神を崩してまで働くことに疑問を感じ「歩いて日本一周」の旅へ。 約三年間全国を行脚し、思い出を残すため一眼レフを購入。 旅をする中で、多くの人に出会いお世話になった人を写真に収めることがきっかけで、カメラマンを目指すようになりま…

白石 悠