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F値とは?初心者でもわかる「ボケる・くっきり」の違いを写真10枚で解説

F値とは?初心者でもわかる「ボケる・くっきり」の違いを写真10枚で解説

カメラの説明書や本を開くと、
必ず出てくる「F値(エフち)」という言葉。

「数字が小さいとボケる…って聞いたけど、そもそもF値って何?」と、
もやもやしていませんか?

じつはF値は、
ひとことで言うと「光の入り口の大きさ」のこと。

ここがわかると、
背景をふんわりぼかした写真も、
景色をくっきり写した写真も、
自分で選んで撮れるようになります。

この記事では、
F値とは何かをいちばん基本から、
季節も場所もいろいろな写真で見比べながら解説します。

F値とは?「光の入り口の大きさ」のこと

レンズの中には、
「絞り(しぼり)」と呼ばれる、
大きさを変えられる丸い穴があります。

この穴から光が入って、
写真ができあがります。

その穴の大きさを数字であらわしたものが、
F値です。

  • F値が小さい(F1.8、F2.8など)→ 穴が大きい → 光がたくさん入る

  • F値が大きい(F8、F11など)→ 穴が小さい → 入る光が少ない

「数字が小さいほうが穴が大きい」ので、
最初はちょっと逆に感じますよね。

講座でもいちばんよく「ややこしい!」と言われるところです。

覚え方のコツは、
F値は「穴のせまさ」をあらわす数字と思うこと。

数字が大きいほど、
穴がきゅっとせまくなるイメージです。

F値は「F1.4 → F2 → F2.8 → F4 → F5.6 → F8 → F11」と変わっていき、
1段ごとに入る光の量が半分になります。

数字を全部覚えなくても大丈夫。

「小さい=明るい、大きい=暗い」とだけ覚えておけばOKです。

F値を変えると、写真の「ボケ方」が変わる

F値を変えると、
明るさだけでなく、
ピントが合って見える範囲の広さも変わります。

この範囲のことを「被写界深度(ひしゃかいしんど)」と呼びますが、
名前は覚えなくて大丈夫です。

  • F値が小さい → ピントが合う範囲がせまい → 背景がふんわりボケる

  • F値が大きい → ピントが合う範囲が広い → 手前から奥までくっきり

F値とは F2.8で撮った手前がくっきり奥がぼけた木の柵

F2.8で撮った木の柵です。

手前の柵にピントを合わせると、
奥にいくほどふんわりボケていきます。

「ここを見てね」と、
自然に目線を集められるのがF値の小さい写真の魅力です。

F値を小さくすると:背景がふんわりボケる

花や小物、ペットなど、
主役をひとつにしぼりたいときは、
F値をできるだけ小さくしましょう。

目安はF1.8〜F4です。

背景ぼかし F3.5で撮った窓辺の観葉植物

カフェの窓辺の観葉植物をF3.5で。

うしろの窓枠がやわらかくとけて、
葉っぱの形がきれいに浮かび上がりました。

背景ぼかし F2.8で撮った秋のすすき

秋の海辺で見つけたすすきをF2.8で。

うしろの景色がふんわりとけて、
穂のふわふわ感がぐっと引き立ちました。

F2.8で撮った赤ちゃんの足 背景ぼかしの人物写真

赤ちゃんの小さな足もF2.8で。

人物や子どもを撮るときも、
F値を小さくするとまわりがやわらかくボケて、
主役がやさしく浮かび上がります。

F値を小さくして手前の草をぼかした猫の写真

こちらは、手前の草がレンズのすぐ近くに入るように撮った一枚。

手前もボケるので、
そっとのぞき見しているような、
やさしい雰囲気になります。

F値を大きくすると:すみずみまでくっきり

反対に、旅先の景色や街並みなど、
全体をはっきり見せたいときは、
F値を大きくします。

目安はF8〜F11です。

F値を大きくしてF10で撮った公園の大きな木

大きな木をF10で。

手前の葉っぱから奥の建物まで、
ぜんぶにピントが合っています。

F値を大きくしてF13で撮った冬の山と道

冬の旅先で見た山を、
F13で。

手前の道から遠くの山まで、
どこを見てもはっきりしています。

F11で撮った海辺と山の景色

海辺の景色もF11でくっきり。

景色の写真は、
すみずみまで見えるほうが気持ちのいい一枚になります。

F4.5で撮った並木道

並木道はF4.5で。

奥がほんのりやわらかくなる、
ちょうど中間くらいの写り方です。

迷ったらF4〜F5.6から試すのもおすすめです。

初心者さんは「絞り優先モード」から始めよう

F値を自分で決めるなら、
絞り優先モード(ダイヤルの「A」または「Av」)が便利です。

F値だけを自分で決めれば、
明るさに合わせたシャッタースピードはカメラが自動で決めてくれます。

  • ぼかしたい → いちばん小さい数字にする

  • 景色をくっきり → F8くらいにする

  • 迷ったら → F4〜F5.6

講座でよくあるのが「F値を小さくしたのに、あまりボケない…」というお悩み。

じつはボケ具合は、
F値だけでなく主役との距離でも変わります。

主役にぐっと近づいて、
背景から離れると、
ふんわり感がぐんと増しますよ。

F値 よくある質問

Q. F値は小さいほど良いレンズなんですか?

A. F値が小さいレンズは「明るいレンズ」と呼ばれ、
暗い場所に強く、
大きくボカせます。

ただ、そのぶん値段が高く、
重くなりがち。

撮りたい写真に合っているかで選ぶのがいちばんです。

Q. カメラに付いてきたレンズ(キットレンズ)でもボカせますか?

A. ボカせます!

キットレンズはズームして望遠側にすると、
F値が少し大きくなりますが、
そのぶん背景が大きく写るのでボケやすくなります。

ズーム+近づくを試してみてください。

Q. 暗い場所ではF値をどうすればいいですか?

A. F値を小さくすると光がたくさん入るので、
暗い室内や夕方でも明るく撮りやすくなります。

まとめ

  • F値は「光の入り口の大きさ」。小さいほど穴が大きく、明るくなる

  • F値が小さいと背景ふんわり、大きいとすみずみまでくっきり

  • まずは絞り優先モード(A / Av)で、F値だけ変えて撮り比べてみる

F13で撮った海の見える高台のベンチ

同じ場所で、
F値だけを変えて何枚か撮り比べてみると、
違いがいちばんよくわかります。

次のおさんぽで、
ぜひ試してみてくださいね。

「実際にカメラを触りながら教わりたい」という方は、
講座でお待ちしています。

F値のダイヤルをいっしょに回してみましょう。

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この記事を書いた先生
白石 悠 プラチナバッジ
わからない事何度でも聞きやすいカメラマン
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23歳の頃、務めていたブラック会社を辞め精神を崩してまで働くことに疑問を感じ「歩いて日本一周」の旅へ。 約三年間全国を行脚し、思い出を残すため一眼レフを購入。 旅をする中で、多くの人に出会いお世話になった人を写真に収めることがきっかけで、カメラマンを目指すようになりま…

白石 悠