How do you make matsutake gohan?
松茸ごはんは、どうやって作るの?
こう聞かれたら、皆さんなら何から説明しますか? お米の量やしょうゆの分量を思い浮かべる方もいるかもしれません。私なら、まずこの一文から始めます。
I cook the rice and matsutake mushrooms together.
お米と松茸を一緒に炊きます。
ここで役に立つのが、文の最後の together です。「松茸が入ったごはんです」と紹介するだけでは分からない、「お米と一緒に炊く」という作り方まで伝わります。
こんにちは。英語講師のTaka先生・根岸貴規です。私は日本国内で教科書の音読を中心に英語を身につけ、その英語を使って外資系投資銀行で約20年間働いてきました。英検1級・TOEIC980点を取得し、これまで累計14,000人以上の方に英語学習を指導してきました。ストアカでは、2022年から2025年まで4年連続で「最多受講者賞」を、2025年には「ストアカン・オブ・ザ・イヤー」をいただきました。
「どうしてこんなにいい香りがするの?」と聞かれたら?
松茸ごはんらしさを伝えるなら、ぜひ「香り」を話題にしてみてください。相手がひと口食べる前から始められる会話です。
A That smells wonderful! What gives the rice that aroma?
いい香りですね! ごはんのこの香りは、何から来るんですか?
B It’s the matsutake. The rice picks up their aroma as it cooks.
松茸ですよ。炊いているうちに、ごはんにも松茸の香りが移るんです。
「香りが移る」を英語にするのが難しければ、最初の It’s the matsutake. だけでも十分です。そのあとに、冒頭で練習した「お米と一緒に炊くんです」と一言添えれば、相手は香りの理由まで想像できます。
料理をしながら使える、松茸ごはんの英語
ここでは、お米2合に昆布だしを使って炊飯器で炊く方法を例にします。お米はあらかじめといで浸水させ、水気を切っておきます。あとは、手を動かす順番で説明してみましょう。
① 松茸の下ごしらえをする
Wipe the mushrooms with a damp paper towel.
湿らせたキッチンペーパーで松茸の汚れを拭き取ります。
Slice the caps and tear the stems into strips by hand.
かさは薄く切り、軸は手で細長く裂きます。レシピ |〖味の素パーク〗
松茸の「かさ」は cap、「軸」は stem です。「切る」を表す cut はご存じの方も多いですよね。そこに tear(裂く)を一つ加えると、包丁を使うところと、手でできるところを言い分けられます。
② 味をつけてから、だしを注ぐ
Put the rice in the rice cooker. Add sake, soy sauce, and a pinch of salt.
炊飯器にお米を入れ、酒、しょうゆ、塩ひとつまみを加えます。
Pour in the kombu stock up to the two-cup line.
内釜の2合の目盛りまで昆布だしを注ぎます。
昆布だしを初めて使う方には、It’s a stock made from kelp.(昆布から取っただしです)と説明できます。調味料を入れたあとで目盛りを指しながら言うと、どこまで注げばいいかも伝わります。
③ 松茸をのせて炊く
Spread the mushrooms over the rice, then start the rice cooker.
お米の上に松茸を広げて、炊飯器のスイッチを入れます。
Once the rice is cooked, gently mix everything together.
炊き上がったら、全体をさっくり混ぜます。
最後に混ぜるのに、なぜ「混ぜごはん」ではないの?
しゃもじで松茸とごはんを混ぜるところだけを見ると、そう思うのも自然ですよね。二つの違いを説明するときは、「具をいつ加えるか?」に注目してみてください。
【炊き込みごはん】
The mushrooms go in before we cook the rice.
ごはんを炊く前に、きのこを入れます。
【混ぜごはん】
We cook the mushrooms separately and mix them in after the rice is cooked.
きのこは別に調理して、ごはんが炊き上がってから混ぜます。
この二文でいちばん伝えたいのは、before(〜する前)と after(〜したあと)です。ご自宅で炊いたごはんに具を混ぜる作り方なら、二つ目の英文がそのまま使えます。
食卓で使いたい、秋を伝える一言
料理の手順を詳しく聞きたい方もいれば、「松茸の何が好きなの?」と聞いてくれる方もいます。そんなとき、ご自分の言葉として覚えておくといいのが、この一文です。
That smell reminds me of autumn in Japan.
この香りをかぐと、日本の秋を思い出します。
remind me of は「私に〜を思い出させる」という表現です。作り方を聞かれたら together を使って答える。香りをほめてもらったら、ご自分が何を思い出すかを話す。同じ松茸ごはんでも、目の前の人が何に興味を持ったかで、使いたい英語は変わります。
皆さんにとって、秋を思い出すのはどんな香りですか? 松茸でも、焼き芋でも、新米が炊けたときの香りでもいいんです。次にその香りに出会ったら、That smell reminds me of autumn. と声に出してみてください。
根岸貴規