焼き芋を半分に割ったとき、中がほろっとほぐれるなら fluffy。ひと口食べて、しっとりなめらかで舌に残る感じなら moist and creamy。まずは、この二つを覚えておくと便利です。
This one is fluffy inside.
「こちらは中がほくほくしています」
This one is moist and creamy inside.
「こちらは中がしっとり、ねっとりしています」
焼き芋は英語で a roasted sweet potato と言えます。二種類を食べ比べているときは、長い料理名を毎回言わなくても、目の前の一本を指して this one(こちら)で十分です。
こんにちは。英語講師のTaka先生・根岸貴規です。私は日本国内で教科書の音読を中心に英語を身につけ、その英語を使って外資系投資銀行で約20年間働いてきました。英検1級・TOEIC980点を取得し、これまで累計14,000人以上の方に英語学習を指導してきました。ストアカでは、2022年から2025年まで4年連続で「最多受講者賞」を、2025年には「ストアカン・オブ・ザ・イヤー」をいただきました。
■ 「ほくほく」「しっとり」「ねっとり」をどう言い分ける?
① ほくほく|fluffy
It’s light and fluffy, like the inside of a baked potato.
「ベイクドポテトの中身のように、軽くてほくほくしています」
fluffy を「ふわふわ」と覚えた方も多いと思います。じゃがいもやさつまいもに使うと、火が通って身が軽くほぐれる感じを表せます。相手が焼き芋を食べたことのない方なら、ベイクドポテトにたとえると想像してもらいやすいですよ。
② しっとり|moist
It’s soft and moist in the middle.
「中はやわらかく、しっとりしています」
水分を含んだやわらかさを伝えたいときの一語です。焼き芋の皮と中身で食感が違うなら、in the middle(中は)を添えてみてください。
③ ねっとり|moist and creamy
It’s so creamy you can eat it with a spoon.
「スプーンですくって食べられるくらい、ねっとりなめらかです」
「ねっとり」には、しっとり感、なめらかさ、粘りなど、いくつかの感覚が含まれます。口当たりを伝えるなら creamy が便利です。一方、蜜で指がぺたぺたする感じを伝えるなら sticky がぴったりです。
The inside is creamy, and the skin is a little sticky.
「中はねっとりなめらかで、皮は少しぺたぺたしています」
同じ一本でも、食べたときの感想と手で触ったときの感想では、使いたい英語が変わりますね。
■ 選ぶとき|紅あずまと紅はるか、どう違うの?
食感で選ぶなら、ほくほく系の代表は紅あずまや鳴門金時、しっとり・ねっとり系の代表は紅はるかや安納芋です。品種の傾向を紹介するときは tends to be(〜の傾向があります)が使えます。
相手 What’s the difference between these two?
「この二つはどう違うんですか?」
あなた Beni Azuma tends to be fluffy. Beni Haruka is usually moister and creamier.
「紅あずまはほくほく系です。紅はるかのほうが、しっとりしていて、ねっとりした口当たりのことが多いです」
相手 I like a creamy texture. I’ll try the Beni Haruka.
「なめらかな食感が好きなので、紅はるかにしてみます」
品種名を英語に訳す必要はありません。名前は Beni Haruka のまま、そのあとに食感をひと言添える。これなら売り場でも料理教室でも使えます。
■ 食べ比べるとき|「甘いほう」と「好きなほう」は同じ?
Which one is sweeter?
「どちらのほうが甘いですか?」
Which one do you like better?
「どちらのほうが好きですか?」
一つ目で聞いているのは甘さ、二つ目で聞いているのは相手の好みです。甘みが強いのはねっとりしたほうでも、自分はほくほくしたほうが好き。そんな感想は、どう言えばいいでしょうか?
This one is sweeter, but I like the fluffy one better.
「こちらのほうが甘いけれど、私はほくほくしたほうが好きです」
最後の one は sweet potato の代わりです。「ほくほくしたほう」は the fluffy one、「ねっとりしたほう」は the creamy one。二種類の焼き芋を前にしたら、この短い言い方を使ってみてください。
■ すすめるとき|「お砂糖を入れたの?」と聞かれたら
相手 Did you add any sugar?
「お砂糖を入れたんですか?」
あなた No, I just roasted it. It’s naturally sweet.
「いいえ、焼いただけです。お芋そのものの甘さですよ」
ここから、ご自分の好きな食べ方もひと言添えられます。
I like it plain.
「私は何もつけずに食べるのが好きです」
It’s good with a little butter, too.
「バターを少しのせてもおいしいですよ」
この plain は、何も足さずにそのままいただく、という意味です。「この甘さなら、そのままでおいしいよ」と伝えたいときに使えます。
■ 自分が好きな焼き芋を、英語で一文
【ほくほく派なら】
I like the fluffy ones with a little butter.
「ほくほくした焼き芋にバターを少しのせるのが好きです」
【ねっとり派なら】
I like the creamy ones just as they are.
「ねっとりした焼き芋をそのまま食べるのが好きです」
私なら、まずはご自分の好みに合う一文を声に出していただきたいです。「ほくほく派だけれど、バターはつけない」という方なら、I like the fluffy ones plain. と言えます。これで、例文がご自分の言葉になりますよね。
そして、海外の方と焼き芋を分け合う機会があったら、今度は相手にも聞いてみてください。
Which do you prefer, the fluffy one or the creamy one?
「ほくほくしたほうと、ねっとりしたほう、どちらが好きですか?」
根岸貴規