旅先の展望台で見た、
キラキラの夜景。
「わぁ…!」と思って撮ったのに、
写真を見るとブレていたり、
ざらざらしていたり、
光がぼんやり白くにじんでいたり…。
そんな経験はありませんか?
夜景の撮り方は、
撮る時間と明るさの調整を少し変えるだけで、
ぐっときれいになります。
この記事では、
同じ展望台で昼から夜まで撮った写真を見比べながら、
初心者さんでもすぐ試せる5つのコツを紹介します。
1. 夜景は「明るいうちに到着」がいちばんのコツ
夜景を撮りに行くとき、
真っ暗になってから到着していませんか?
じつは、日が沈む1時間くらい前に着いておくのがおすすめです。
明るいうちなら、
どこから撮るか、
何を入れるかを落ち着いて決められます。

この展望台で撮りはじめたのは午後4時前。
青空とふわふわの雲が広がる街並みも、
これはこれで素敵な一枚になります。

展望デッキの手すりや柵の位置も、
このとき確認しておきましょう。
あとで紹介する「手ブレ対策」で役に立ちます。
2. いちばんきれいなのは「ブルーアワー」
夜景がいちばん美しく見えるのは、
真っ暗な夜ではなく、
日の入りから20〜30分ほどたったころです。
この時間は、
空がまだ深い青色に残っていて、
街の明かりがぽつぽつ灯りはじめます。
「ブルーアワー」と呼ばれる、
ほんの短いごほうびタイムです。

午後5時半ごろの一枚。
空の青と、街のあたたかい光がちょうどいいバランスです。
雲がほんのりピンクに染まっているのもかわいいポイント。

真っ暗になると空は黒一色になってしまうので、
空の色も残したいならこの時間をねらってみてください。
3. 夜景のカメラ設定は「露出補正マイナス」が合言葉
講座でよく聞くのが、
「夜景を撮ると、光が白くにじんでしまう」というお悩み。
これは、カメラが暗い夜空を見て「暗すぎる!明るくしなきゃ」とがんばりすぎてしまうからです。
その結果、街の明かりが白く飛んでしまいます。
そこで、露出補正をマイナスにして、
あえて暗めに撮りましょう。
おすすめの設定はこちらです。
撮影モード:絞り優先(A / Av)
F値:F5.6〜F8
露出補正:−0.7〜−1.0
ISO感度:オート(上限3200〜6400くらい)

午後5時45分、
すっかり暗くなったころ。
F8、シャッタースピード1/40秒で撮りました。
暗めにおさえると、
光の粒がキラキラくっきり見えてきます。
4. 手ブレは「シャッタースピード」と「構え方」で防ぐ
夜はシャッタースピードが遅くなるので、
どうしても手ブレしやすくなります。
目安は「1÷焦点距離」秒より速いシャッタースピード。
たとえば50mmなら1/50秒です。
手ブレ補正のあるカメラなら、
もう少し遅くてもがんばれます。
それより遅くなるときは、
こんな工夫をしてみてください。
脇をぎゅっとしめて、息を止めてシャッターを切る
手すりや柵にカメラをそっと置いて支える
連写で何枚か撮って、ブレていない一枚を選ぶ
三脚OKの場所なら、三脚を使う

こちらはシャッタースピード1/15秒。
かなり遅めですが、
しっかり支えればここまでくっきり撮れます。
※展望台によっては三脚禁止のところもあるので、
事前にチェックしておくと安心です。
5. ズームで「主役」を切り取ってみる
広い夜景もきれいですが、
ずっと同じ写真ばかりになりがち。
そんなときは、
ズームして主役を決めて切り取ってみましょう。
昼のうちに「あの橋を主役にしよう」と決めておくと、
夜もすぐに構図が決まります。

昼間に見つけた、
赤い橋のある景色。

同じ方向を夜に撮ると、
橋がライトアップされてぽっと赤く浮かび上がりました。
昼と夜を並べると、
旅のアルバムがぐっとドラマチックになりますよ。
夜景の撮り方 よくある質問
Q. スマホでも夜景はきれいに撮れますか?
A. 撮れます!
スマホの「ナイトモード」はとても優秀です。
ただ、数秒かけて撮ることがあるので、
撮り終わるまで動かさないのがコツです。
明るすぎるときは、
画面をタップして明るさを少し下げてみてください。
Q. 夜景の写真がざらざらするのはなぜ?
A. ISO感度が高くなると、
「ノイズ」と呼ばれるざらつきが出やすくなります。
ブルーアワーのような少し明るい時間に撮ると、
ISO感度を上げすぎずにすみます。
Q. 三脚は絶対に必要ですか?
A. 街の夜景なら、
手ブレ補正つきのカメラで手持ちでも撮れることが多いです。
星空や、もっと暗い場所を撮るときは三脚があると安心です。
まとめ
明るいうちに到着して、場所と主役を決めておく
いちばんきれいなのは、日の入り20〜30分後のブルーアワー
露出補正はマイナス、手ブレはシャッタースピードと構え方で防ぐ
次の旅行では、
ぜひ夕方から展望台に行ってみてくださいね。
昼・夕方・夜と、
移り変わる景色を撮るのは、
とってもぜいたくな時間です。
「実際にカメラを触りながら設定を教わりたい」という方は、
講座でお待ちしています。
いっしょに旅の夜景を楽しみましょう。