「紅葉がきれい!」と思ってシャッターを切ったのに、
あとで見ると色がくすんでいたり、
なんだか暗かったり…。
そんな経験、
ありませんか?
じつは紅葉の撮り方は、
光の向きと明るさをちょっと意識するだけで、
ぐっと見違えます。
この記事では、
カメラ初心者さんでも今日から試せるコツを、
具体的な設定と写真つきで6つ紹介します。
写真はすべて、
古民家のある庭園で同じ日に撮ったものです。
1. 紅葉の撮り方の基本は「逆光」で葉っぱを透かす
紅葉をいちばん鮮やかに見せてくれるのは、
逆光です。
逆光とは、太陽が葉っぱの向こう側にある状態のこと。
もみじの葉はうすいので、
光がすけてステンドグラスのようにキラキラ輝きます。
木の下に入って、
空を見上げるように撮ってみてください。
太陽が直接入るとまぶしすぎるので、
枝や葉で少し隠すのがコツです。

下から見上げて撮った一枚です。
赤からオレンジへのグラデーションが、
光にすけてぽかぽかあたたかい色になりました。
じつは私も、
カメラを始めたころは太陽を背にした「順光」でばかり撮っていました。
逆光で撮ってみたとき、
同じ木なのにこんなに色が変わるんだ!
とびっくりしたのを覚えています。
2. 紅葉のカメラ設定は「露出補正プラス」で明るめに
講座でよく聞くのが、
「紅葉を撮ると、なぜか暗くなるんです」というお悩み。
これは、カメラが明るい空に引っぱられて、
全体を暗めに調整してしまうからです。
そんなときは露出補正(写真の明るさを自分で調整する機能)を使いましょう。
晴れた日中なら、
こんな設定がおすすめです。
撮影モード:絞り優先(A / Av)
F値:F4〜F5.6
露出補正:+0.3〜+1.0
ISO感度:100〜400
少し明るめにするだけで、
くすみが取れてふんわり軽やかな紅葉になります。

石畳の道と真っ赤なもみじ。
空が入っても全体が暗くならないよう、
明るめに調整しています。
3. 葉っぱに近づいて「背景ぼかし」でふんわりと
紅葉をやさしい雰囲気で撮りたいなら、
背景ぼかしがおすすめです。
ぼかすコツは3つだけ。
F値をできるだけ小さくする(F1.8〜F2.8)
主役の葉っぱにぐっと近づく
背景になるものから、なるべく離れる

手前のもみじにピントを合わせ、
うしろの古民家をふんわりぼかしました。
建物がうっすら見えるので、
どこで撮ったかの雰囲気も伝わります。
窓や格子ごしに撮るのも素敵です。
手前の格子にピントを合わせると、
外の紅葉が水彩画のようにやわらかくにじみます。

4. 建物や道を入れて「旅の一枚」に
紅葉だけをアップで撮っていると、
どこで撮っても似たような写真になりがちです。
旅先では、ときどき一歩うしろに下がって、
建物や道もいっしょに入れてみましょう。
コツは、紅葉を画面の上や端に額縁のように入れること。
それだけで奥行きが出て、
旅の空気まで残せます。

黄色く色づいた枝を左上に入れて、
古民家の縁側を撮りました。

こちらは縦構図で。
手前の庭から奥の建物まで、
秋の庭さんぽの雰囲気がそのまま残りました。
5. 足もとの「小さな秋」も探してみる
大きな木ばかりに目がいきがちですが、
足もとにもかわいい秋がかくれています。
手水鉢(ちょうずばち)に浮かぶ落ち葉や、
道に散った葉っぱ。
小さな被写体は、
しゃがんで近づくだけで主役になります。

石の手水鉢に、
赤と黄色の葉がぎゅっと浮かんでいました。
まわりの緑とのコントラストで、
色がいっそう引き立ちます。

木もれ日の道にぽつぽつ落ちた葉っぱ。
何気ない一枚も、
旅の記録にまぜるとぐっと物語っぽくなります。
6. ホワイトバランスで「フィルムっぽい」あたたかさに
色味をもう少しあたたかくしたいときは、
ホワイトバランス(写真の色味を決める設定)を変えてみましょう。
「オート」から「くもり」や「日陰」に変えると、
全体がほんのりオレンジがかって、
フィルムで撮ったようなやさしい色になります。

色をぎゅっと濃くするより、
少しやわらかめに仕上げるのがフィルムっぽさのポイントです。
紅葉の撮り方 よくある質問
Q. 曇りの日でも紅葉はきれいに撮れますか?
A. もちろんです!
曇りの日は光がやわらかく、
影が出にくいので、
しっとり落ち着いた紅葉が撮れます。
白い空はなるべく入れず、
葉っぱや建物をメインにするのがおすすめです。
Q. スマホでも同じように撮れますか?
A. 「逆光で撮る」「明るめにする」はスマホでもそのまま使えます。
ただ、背景を大きくぼかしたいときは、
一眼カメラのほうが得意です。
Q. 紅葉を撮るのにいい時間帯は?
A. 光がななめから入る午前中や午後がおすすめです。
今回の写真も、
午後2時半〜3時ごろに撮りました。
秋は日が暮れるのが早いので、
早めにお出かけしてくださいね。
まとめ
逆光で葉っぱを透かして、キラキラに
露出補正はプラスにして、ふんわり明るく
背景ぼかし・建物入りの構図・足もとの秋で、写真にバリエーションを
紅葉の季節は、
あっという間に過ぎてしまいます。
お気に入りの場所で、
ぜひ今日のコツを試してみてくださいね。
「設定がまだちょっと不安…」「実際にカメラを触りながら教わりたい」という方は、
講座でお待ちしています。
いっしょに秋の写真を楽しみましょう。