英会話 学習法
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英会話は第3文型から|言いたいことを『誰が・どうする・何を』で伝える練習|「英語が口から出ない」を変える1日20分の音読法。「日本語和訳」をして、まずは今日の出来事を中学英語で話してみよう!

英会話は第3文型から|言いたいことを『誰が・どうする・何を』で伝える練習|「英語が口から出ない」を変える1日20分の音読法。「日本語和訳」をして、まずは今日の出来事を中学英語で話してみよう!

「今日は、父が先月買った本を読もうと思っています」

英語でこう言いたいとき、皆さんはどこから考えますか。「父が先月買った本」は、関係代名詞を使えばよかったかな。そもそも「読もうと思っています」は、どう訳せばいいんだろう。そうやって頭の中で英文を組み立てているうちに、相手との間に沈黙ができてしまう。覚えのある方もいらっしゃると思います。

私だったら、二つに分けます。

My father bought a book last month.
父は先月、本を買いました。

I’m going to read it today.
私は今日、それを読むつもりです。

使ったのは、どちらも中学で習う英語です。相手には、誰がいつ買った本なのかも、自分が今日何をするつもりなのかも伝わります。しかも、一文目を口にしたところで「どんな本?」と聞いてもらえるかもしれません。会話なら、それで十分ですよね。

こんにちは。英語講師のTaka先生・根岸貴規です。私は日本国内で教科書の音読を中心に英語を身につけ、その英語を使って外資系投資銀行で約20年間働いてきました。英検1級・TOEIC980点を取得し、これまで累計14,000人以上の方に英語学習を指導してきました。ストアカでは、2022年から2025年まで4年連続で「最多受講者賞」を受賞し、2025年には「ストアカン・オブ・ザ・イヤー」もいただきました。

レッスンで英会話を始める方と私が目指しているのは、1日合計20分の練習を4か月続けて、自分が日常で言いたいことの8割以上を、「誰が・何する・何を」の第3文型でで伝えられるようにすることです。海外の取引先と契約条件を交渉するのと、週末に家族と何をしたかを友人に話すのとでは、必要な英語が違います。まず、ご自身の生活の中にある「これを話せたらうれしい」を出発点にしてください。

目次

英語にする前に「日本語和訳」をする

日本語を日本語に訳す。少しおかしな言い方ですが、私はこのひと手間を「日本語和訳」と呼んでいます。頭に浮かんだ言い回しを、小さな子どもにも分かるくらい、短くて具体的な日本語に言い換えることです。

例えば、「昨日、駅で道に迷っていた外国の方に声をかけました」と話したいとします。「道に迷っていた外国の方」という長いまとまりを一度に訳そうとすると、どこから手をつければよいか迷います。そこで、昨日の場面を順に思い出します。

「昨日、駅で旅行者を見かけた」
「道に迷っているようだった」
「だから、声をかけた」

ここまで分けると、こんなふうに言えます。

I saw a tourist at the station yesterday.
He looked lost.
So I asked, “Do you need help?”

最後の「声をかけた」で困っていた方も、実際に相手に言ったひと言なら、案外やさしい英語で出てくるのではないでしょうか。

もう一つ、カフェで「何度も使えるカップ」を見つけたとします。日本語では「マイカップ」と呼べても、英語で my cup と言うと、「私のカップ」という持ち主の話になります。伝えたいのが「繰り返し使える」ということなら、a cup I can use again and again で表せます。reusable という単語を思い出せなくても、話を続けられます。

言い換えるときは、元の意味のうち、相手にいちばん伝えたいところを残してください。「道に迷う人を助けた」話なら、駅の詳しい位置より、相手が困っていたことと、自分が何をしたかが大切です。全部を一文に入れようとする手をいったん止めて、「結局、何があったの?」と自分に聞いてみる。これが、日本語和訳のコツです。

まずは4つの型で、自分の好きな場所を紹介してみる

短くした日本語を英語にするときに、初心者の方と最初に練習するのは、次の4つの型です。身近な喫茶店を紹介するつもりで読んでみてください。

① 誰が・どうする・何を
I like this café.(私はこの喫茶店が好きです。)

② 主語+be動詞+名詞
It’s a family business.(家族で営んでいるお店です。)

③ 主語+be動詞+形容詞
It’s quiet.(静かです。)

④ 主語+be動詞+場所を表す言葉
It’s near the station.(駅の近くにあります。)

第3文型と3種類のbe動詞の文です。

これだけで、どんな店で、どこにあり、なぜ自分が通っているのか、会話のきっかけができます。「昔ながらの落ち着いた雰囲気が魅力の家族経営の喫茶店」を丸ごと英語にしようとすると難しく感じますが、一つずつ話すなら、もう使える表現があるはずです。

少し慣れたら、一文の後ろに、相手に渡したい情報を一つ足してみてください。I study English.(私は英語を勉強しています。)に at this café を足すと、どこで勉強するかが伝わります。さらに on Sunday mornings を足せば、「日曜の朝はこの喫茶店で英語を勉強している」という、その人の暮らしが見える文になります。

自分にとって面白いのは、案外、最後に足した部分だったりします。「どうして日曜の朝なの?」と聞かれたら、今度は It’s quiet in the morning.(朝は静かなんです。)と、さっき使った型で答えられます。こうして、覚えた一文が次のひと言につながります。

例文を読めたら、自分にしか話せない3文に変える

私は京都が好きで、これまで700か所以上の神社仏閣や名所を訪ねてきました。たくさん回ってみると、行ったはずなのに、何を見たのかよく思い出せない場所もあります。逆に、あとから誰かに「あそこ、よかったよ」と話した場所は、そのときの景色まで思い出せることがあります。

英会話の練習にも、自分が誰かに話したくなった出来事を使ってみてください。例えば、京都を訪れた方なら、こんな3文です。

I went to Kyoto last Sunday.
先週の日曜日、京都へ行きました。

I visited a temple with a friend.
友達とお寺を訪ねました。

We sat in the garden for a while.
私たちはしばらく庭に座っていました。

ここでぜひ考えていただきたいのは、最後の一文です。旅行の例文なら、We had a good time.(楽しかったです。)でも通じます。でも、自分が本当に覚えているのが、友達と並んで庭を眺めていた時間なら、そちらを英語にしておく。あとで「京都で何をしたの?」と聞かれたとき、思い浮かべた景色が、話し始める手がかりになります。

京都へ行っていなければ、週末に近所で買い物をした話で構いません。買おうと思っていた物が売り切れていた。久しぶりに会った友人とお茶を飲んだ。毎日の話題は、このくらいのことで十分です。最初は3文、話したいことがもう少しある日は5文。長いスピーチを用意するより、相手に渡して返事を待てる長さの方が、実際の会話で使いやすいですよ。

音読したあと、本を閉じる時間をつくる

英文を見て「この意味なら分かる」と思った日に、もう一つ試してほしいことがあります。英文から目を離して、同じことを言ってみてください。たった今まで読めていた文なのに、動詞のあとで止まったり、「駅の近く」の near が出てこなかったりするものです。

これは復習する場所が見つかったということです。全文を最初から同じ回数ずつ読む前に、まず止まったところを練習します。near the station をお手本の音声で聴き、ひとまとまりでまねする。それが言えたら、It’s near the station. と文に戻す。最後は本を閉じ、実際にその店の場所を聞かれたつもりで答えます。

好きな歌を覚えたときのことを思い出してみてください。歌詞カードを目で追っているときは歌えても、カラオケで歌うと、いつも同じところで歌い出しが遅れる。そんなときは、その部分をもう一度よく聴いて、自分の声を重ねますよね。英語でも、お手本の音と、自分が止まってしまう箇所の両方に耳を向けてください。

もう一つ大事なのが、翌日の最初の一回です。昨日の英文をいきなり読み返さず、先に喫茶店やお寺の場面を思い出して話してみる。忘れていたら、その文に戻ればよいのです。昨日は英文を見ながら言えた。今日は何も見ずに言えた。数日後には、場所を変えても言えた。練習を終えるたびに何ができたかを確かめると、同じ教材を開く意味が変わってきます。

1日20分は、どこから持ってくるのか?

仕事を終えて家に帰り、夕食を済ませ、ようやく一息ついたところで「さあ、これから毎日20分」と思うと、負担に感じる方もいるでしょう。私がおすすめしている20分は、一日の合計です。使える時間の長さに合わせて、やることを先に決めておきます。

例えば、昨日行った喫茶店の話を練習する日なら、こんな分け方ができます。

朝食後の5分。 話したいことを短い日本語で三つ書き、中学英語で言ってみる。「駅の近くにある」は言えたけれど、「妹と行った」で止まったら、with my sister を確認する。

昼の5分。 お手本の音声を聴き、朝つまずいた表現を含む文を繰り返し声に出す。途中で文字から目を離し、文の終わりまで言えるか試す。

夜の10分。 「昨日はどこへ行ったの?」と聞かれたつもりで、朝の3文を続けて話す。余裕があれば、好きだったメニューを一言加える。最後に、翌朝もう一度言いたい文に印をつけておく。

この分け方なら、同じ話に朝・昼・夜の3回触れられます。まとまった5分すら取りにくい日にも、「1分あれば、朝つまずいた一文を5回言う」と決めておけば、何をするか考えているうちに1分が終わることもありません。

毎日20分を30日続けると、合計で10時間です。4か月を120日とすれば約40時間になります。その40時間で、自分が実際に使いたい英文を何度も声に出せます。忙しい方にこそ、短い時間に何をするかを、大事にしてほしいと思っています。

4か月後、誰と、どんな話ができたらうれしいですか?

私が英語を話したいと思ったきっかけは、中学2年の春休みにあります。ボーイスカウトの活動でオーストラリアのメルボルンを訪れ、帰国直前の空港で、一人の日本人男性が英語でごく自然に会話している姿を見ました。会話の中身より、その光景を今もよく覚えています。

「なんてカッコいいんだ。自分もいつか、外国の人たちと一緒に仕事がしたい」。そう思いました。

日本に帰って私が始めたのは、学校の教科書を、毎日5分から15分、声に出して読むことでした。部屋の壁には、ニューヨークの高層ビルが写ったポスターを貼りました。英語が嫌になった日もありましたが、自分があの空港で何に憧れたのかは忘れませんでした。

千葉の公立高校でラグビー部に入り、英語を使う機会はほとんどありませんでした。それでも音読を続け、高校時代には平日の朝晩に1時間ずつ読むようになりました。高校3年のとき、カナダから来た交換留学生と英語で会話ができた。家で教科書を読んでいたあの時間を、私はそのとき初めて、目の前の人との会話の中で実感できたんです。

英会話を始めた70代の受講者の方で、「英語で観光ガイドをしたい」という方もいらっしゃいました。毎週学び、日々のスキマ時間に20分の音読を続け、のちに地元のホテルで観光ガイドとして働き始めました。その方にとっては、地元を訪れた人に、自分の言葉でその土地の魅力を伝えることが、毎日の練習を続ける理由でした。

皆さんなら、4か月後にどんな話をしたいでしょうか。海外で働く夢でも、旅行先で隣の席の人と朝食の話をすることでもいい。相手が一人浮かんだら、その人に伝えたいことを、まず日本語で一つ書いてみてください。

今夜は、その日本語を短く分けて、最初の一文だけ英語で言ってみる。明日の朝は、紙を見る前に、同じ相手を思い浮かべてもう一度言ってみる。最初の日に口から出なかったひと言が、次にその人に会うときには自然に言えたら、うれしいですよね。そのひと言を、今日の20分で練習してみてください。

1人でも多くの英語学習者のお役に立てるような情報を発信しています。頑張っているのになかなか成果が上がらない方は、ぜひ他の投稿も参考にしてみてください。

英語講師 Taka先生・根岸貴規

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Taka先生 根岸貴規