前回のテストは70点。今回も70点。毎日勉強したのに同じ点数だったら、「この一カ月、何をやっていたんだろう」と思いますよね。
でも、前回は読めなかった長文が、今回は最後まで読めたとしたら、どうでしょう。点数は同じでも、次のテストに向けて取り組むことは、前回とは少し違うはずです。
こんにちは。英語講師のTaka先生・根岸貴規です。私は日本で音読を中心に英語を独学し、外資系投資銀行で約20年働きました。英検1級・TOEIC980点を取得し、2021年に英語講師として独立。これまでストアカで累計14,000人以上の方にご受講いただいています。
英検の合格まで、CSEスコアがあと30点。次の定期テストでは、今度こそ80点を取りたい。目標がはっきりしている方にこそ、私がお勧めしているのが、普段の勉強で5つの数字を記録することです。
結論から申し上げると、結果の数字ではなく、プロセスの数字を重視すべきだということです。
目次
点数が出る前に、自分で動かせる数字がある
「今日中に偏差値を1上げよう」と思っても、何をしたらいいかは分かりません。でも、「夕食のあと、昨日迷った単語をもう一度確認しよう」なら、今夜できます。結果が気になって勉強が手につかないときほど、私はこの違いを大切にしてほしいと思っています。
① 英単語を何語、何回確認したか
単語帳の200語を一周したら、それだけで200語を覚えたことになるでしょうか。すぐに意味が浮かんだ語もあれば、日本語を見てやっと思い出した語もあったはずです。
たとえば「200語を3周。最後まで迷った35語は、寝る前にもう2周」と書きます。これなら、翌朝どこを開けばいいかまで分かります。新しいページへ進んだ日も、前日の範囲をもう一度見た日も、どちらも大事な一回です。
② 同じ英文を何回、声に出して読んだか
音読の前に、まず一文ずつ意味と文の組み立てを確かめます。そのうえで「英検の長文を1題、10回音読」と、読んだ箇所と回数を一緒に残します。英作文の模範解答を練習した日なら、その一題を何回読んだかを書けば十分です。
繰り返すうちに、昨日は途中で言い直した一文を、今日は意味のまとまりのまま読める。そういう箇所があったら、回数の横に丸をつけてみてください。あとでノートを開く楽しみが一つ増えます。
③ 何の問題を、何問解いたか
「今日は2時間勉強した」という記録よりも、「その時間に何を終えたか」が重要です。文法を30問解いたのか、長文を2題読んだのか、英作文を1題書き上げたのか。同じ2時間でも、中身はずいぶん違います。
一週間分を見返して「単語は毎日やっているけれど、英作文は一題も書いていなかった」と気づけたら、それだけでも記録した意味があります。
④ 間違えた問題に、何回戻ったか
語彙問題を30問解いて、8問間違えたとします。丸つけをした直後は、解説を読めば「なるほど」と思えます。私が確かめてほしいのは、翌日、答えを隠しても正解を選べるかということです。
そこで「昨日の8問を解き直した。まだ迷うのは2問」と書きます。翌々日は、その2問からです。英作文なら添削された文を自分で書き直す。リスニングなら聞き取れなかった一文のスクリプトを確認し、何度か音読してから、もう一度聞いてみる。初めて解いた問題と、できるようになるまで戻った問題は、分けて記録しましょう。
⑤ 英語に触れた日が何日あったか
カレンダーには、その日にできたことを短く残します。部活や残業で遅くなった日は「長文を5回音読」、疲れた日なら「間違えた3問を解き直し」。短い日にも丸がつきます。
7日、30日と続けばうれしいものです。もし一日空いても、それまでに読んだ英文や解いた問題は消えません。次の日に単語帳を開いたら、そこにまた一つ、丸をつけてください。
今日の記録から、明日の勉強を一つ決める
記録は、スマホのメモに一行でも十分です。
学習7日目。単語200語×3周、長文1題×音読10回。語彙30問。昨日の誤答8問を2回解き直し。英作文1題。
これは書き方の一例です。最初から全部を埋めようとせず、まずは「単語を何周したか」と「英文を何回音読したか」の二つから始めてみてください。
テストが返ってきたら、答案とそのメモを並べて見ます。長文を読み切れなかったなら、意味が曖昧だった段落を精読し、今週の音読に加える。英作文で理由をうまく説明できなかったなら、次に新しい一題を書く前に、前回の答案の理由を一つ書き直す。結果をこう使えば、「次はもっと頑張る」の先が決まります。
「次は80点」「英検準1級に合格する」という目標も、試験日までに「文法問題を300問解く」「間違えた問題は最低2回解き直す」「英作文を10題書いて、一題ずつ直す」と決めれば、今週の予定に入れられます。ご自身の答案を見て、いちばん必要なものを選んでください。
英語の点数は、毎日きれいに1点ずつ上がってくれるわけではありません。それでも、振り返ったときに「先月は音読300回、今月は600回。前はつかえていた段落が、今はすっと読める」と分かれば、同じ70点の見え方も変わってきます。
今夜、単語帳を閉じる前に、「今日は何語を、何回確かめたか」だけ書いてみませんか。明日の自分がその一行を見て、どこから再開するかを決められたら、それで十分です。
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