旅先で、ふらっと歩いた知らない町の小道。
特別な観光地じゃないけれど、
木の葉がさらさら揺れて、
足元にはキラキラの木漏れ日。
「なんかいいな…」と思う瞬間って、
ありますよね。
そんななんでもない景色こそ、
フィルム写真のようなやさしい雰囲気で残すと、
あとから見返したときにじんわり心があたたかくなります。
この記事の写真は、
すべて同じ夏の日に、
川沿いの小道をおさんぽしながら撮ったものです。
カメラを始めたばかりの方でも今日から試せる7つのコツを紹介しますね。
1. 揺れる葉っぱは、画面いっぱいに
風にゆらゆら揺れる柳の葉や、
たくさんの木の葉を見つけたら、
ぐっと近づいて画面いっぱいに入れてみましょう。
空も地面も入れずに葉っぱだけにすると、
緑のカーテンのような、
心地いい一枚になります。

川沿いの柳を、
縦構図で葉っぱだけになるように撮りました。
細い葉が何本も重なって、
そよそよと風が通っていくような空気感が伝わります。
光が透けるやわらかい黄緑色は、
夏ならではの色ですね。
2. 足元の木漏れ日を探してみる
おさんぽ中は、
ときどき足元にも目を向けてみてください。
木の下の道には、
葉っぱのすきまからもれた光が、
まあるい模様をつくっています。

木陰の小道に落ちた木漏れ日を、
縦構図で撮りました。
ぽつんと落ちた小さな葉っぱもかわいいアクセントに。
地面だけの写真でも、
夏の日差しや風の気配まで感じられます。
木漏れ日を撮るときは、
明るい光の部分に明るさを合わせるのがコツです。
まわりの影がほどよく沈んで、
光の形がくっきり浮かび上がりますよ。
3. 水面のキラキラも、木漏れ日のなかま
浅い小川や池では、
水面や川底に落ちる光にも注目してみましょう。
水がゆれるたびに、
光の模様がゆらゆらと形を変えて、
見ていて飽きません。

浅い小川の水面に、
木漏れ日がまだらに落ちている様子を撮りました。
透きとおった水と川底の石、
ちらちらゆれる光。
ひんやりした水の冷たさまで伝わってくるようです。
4. 白い壁は「光のキャンバス」
何もない白い壁も、
光が当たるとたちまち絵になります。
壁に落ちる光の筋や木の影を見つけたら、
ぜひカメラを向けてみてください。

コンクリートの壁に、
ななめに差しこむ光の筋が何本も並んでいました。
足元の側溝のふたも入れたことで、
ちょっとした日常感がプラスされています。
白い壁はレフ板のように光を反射するので、
写真全体がふんわり明るくなりますよ。
5. 壁沿いの小道は縦構図で奥行きを
壁にそって続く道は、
縦構図で奥へのびるように撮るのがおすすめです。
壁のラインが奥に向かって細くなっていき、
自然と奥行きが生まれます。

白い壁と、上からのびる木々のあいだの小道を撮りました。
壁の白と葉っぱの緑、
2色だけのすっきりした色合いが、
さわやかな夏の空気を感じさせます。
6. 赤いものは「差し色」にする
緑の多い景色の中に、
赤や黄色など目立つ色がひとつあると、
写真がきゅっと引きしまります。
これを「差し色」と呼びます。
自動販売機やポスト、
ベンチなど、
町の中にも差し色はたくさんかくれています。

大きな木の下に、
ぽつんと置かれた赤い自動販売機。
緑と木陰の中で、
赤がぱっと目に飛びこんできます。
旅先の何気ない風景なのに、
映画のワンシーンのような、
どこか懐かしい一枚になりました。
7. ときどき、空を見上げる
おさんぽの最後は、
空を見上げてみましょう。
足元や壁ばかり撮っていた写真の中に空の一枚が入ると、
アルバムにほっとひと息つけるリズムが生まれます。

真っ青な空に、
もくもくの白い雲。
下に建物の屋根と木を少しだけ入れて、
縦構図で撮りました。
シンプルだけど、
夏の日のまぶしさがまっすぐ伝わります。
フィルムっぽく撮るちょっとしたコツ
フィルム写真のようなやさしい雰囲気にしたいときは、
露出補正を+0.3〜+0.7くらいにして少し明るめに撮ってみてください。
影がやわらかくなって、
ふんわりした空気感になります。
ホワイトバランスを「くもり」にすると、
ほんのりあたたかい色味になるのもおすすめです。
まとめ
揺れる葉っぱは、画面いっぱいに入れる
足元の木漏れ日を探して、光に明るさを合わせる
水面や川底のキラキラにも注目する
白い壁に落ちる光の筋を撮る
壁沿いの小道は、縦構図で奥行きを出す
赤い自動販売機などを「差し色」にする
ときどき空を見上げて、アルバムにリズムを
今回の写真はすべて同じ夏の日に、
ひとつの小道をおさんぽしながら撮ったものです。
有名な場所に行かなくても、
光と色に気づくだけで、
いつもの道がこんなにすてきに写ります。
次の旅行やおさんぽで、
ぜひ試してみてくださいね。
もっと撮ってみたくなった方は、
講座で一緒にのんびり練習しましょう。