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ほの暗さがエモい。古民家と日本庭園をしっとり撮る6つのコツ

ほの暗さがエモい。古民家と日本庭園をしっとり撮る6つのコツ

古い日本家屋や、
手入れの行き届いた日本庭園。

歩いているだけで心が落ち着く場所ですが、
いざ写真に撮ってみると「部屋の中が真っ暗」「庭が白く飛んでしまった」「なんだか雰囲気が伝わらない」…と感じたことはありませんか?

古民家は、明るい庭と暗い室内が同じ場所にある、
カメラにとっては少しむずかしい被写体です。

でも、その明るさの差をうまく使うと、
ぐっと雰囲気のある写真になります。

この記事の写真は、
すべて同じ日に、
古民家とその庭で撮ったものです。

6つのコツを、
実際の写真と一緒に紹介します。

1. まずは外から、建物と庭を一緒に撮る

最初に撮っておきたいのが、
建物と庭がいっしょに入った全体の写真です。

どんな場所なのかが伝わる一枚があると、
そのあとに撮る部分のアップも引き立ちます。

庭から見た古民家

芝生の庭の向こうに、
瓦屋根の古民家が建っています。

手前に芝生を大きく入れ、
右上に木の枝をかけたことで、
庭の広さと緑の豊かさが伝わります。

屋根の線ができるだけまっすぐになるように構えると、
建物がどっしりと安定して見えます。

2. 窓枠を「額縁」にして庭を切り取る

古民家でぜひ試してほしいのが、
室内から窓越しに庭を撮ることです。

窓枠や柱が額縁の役割をして、
まるで一枚の絵のように庭を切り取ることができます。

窓枠越しに見る日本庭園

格子状の窓枠の向こうに、
緑の庭と松の木が見えています。

暗い室内の窓枠が庭を囲むことで、
明るい緑がいっそう鮮やかに感じられます。

窓枠がゆがまないように、
窓に対してまっすぐ正面から構えるのがポイントです。

3. 明るさは「庭」に合わせる

窓越しに撮るとき、
カメラまかせにすると暗い室内に明るさを合わせてしまい、
庭が真っ白に飛んでしまうことがあります。

そんなときは、
庭の部分をタップしてピントと明るさを合わせるか、
露出補正をマイナスにしてみましょう。

室内から見た庭と縁側

庭に明るさを合わせて撮った一枚です。

室内の柱や天井は黒く沈みましたが、
そのおかげで外の緑の色がしっかり出ています。

暗い部分を無理に明るくしようとせず、
「暗いところは暗いままでいい」と考えるのがコツです。

室内は暗いので、
シャッタースピードが遅くなって手ブレしやすくなります。

ISO感度をオートにするか、
800〜1600くらいまで上げておくと安心です。

柱や窓枠にひじをつけたり、
カメラを窓の桟にそっと置いたりして、
体をしっかり固定するのも効果的です。

なお、施設によっては撮影が禁止されている場所もあるので、
事前にルールを確認しておきましょう。

4. 縦構図で、部屋の奥行きを見せる

窓辺のテーブルや椅子など、
室内の様子もいっしょに伝えたいときは縦構図がおすすめです。

床から窓の上までを縦に入れると、
空間の奥行きや天井の高さが感じられます。

窓辺のテーブルと庭

窓辺に置かれたテーブルと椅子を、
縦向きで撮りました。

手前の家具は暗く、
奥の窓の外は明るい緑。

この明暗の差が、
静かで落ち着いた古民家の空気を伝えてくれます。

5. 窓辺の人を「シルエット」で入れる

窓辺に座って庭を眺めている人がいたら、
シルエットとして写真に入れてみましょう。

顔がはっきり写らないので、
知らない人でも写りこみが気になりにくく、
写真に物語が生まれます。

窓辺で庭を眺める人のシルエット

庭を眺める二人の後ろ姿が、
黒いシルエットになっています。

明るい庭と灯籠を背景にすることで、
「ここで過ごす時間」が伝わる一枚になりました。

人を撮るときは、
顔がわからない後ろ姿にするなど、
まわりの方への配慮も忘れないようにしましょう。

6. 床に落ちる光や、木漏れ日にも目を向ける

古民家や庭には、
光と影がつくる模様もたくさんあります。

窓から差しこむ光が床に落ちていたり、
木の葉の影が地面にゆれていたり。

足元に目を向けるだけで、
ほかの人とはひと味違う写真が撮れます。

木の床に落ちる窓の光

窓から差しこんだ光が、
木の床に格子の形を映しています。

床のつやと光のオレンジ色が、
古い建物ならではのあたたかさを感じさせます。

光の部分に明るさを合わせると、
まわりが暗く沈んで模様がくっきり浮かび上がります。

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こちらは庭の砂利道に落ちた木漏れ日です。

地面だけを撮った写真ですが、
光の粒が散らばっていて、
夏の日差しやそよ風まで伝わってくるようです。

こうした「何気ない一枚」をはさむと、
写真をまとめて見せるときにリズムが生まれます。

まとめ

  • まずは外から、建物と庭の全体を撮っておく

  • 窓枠を額縁にして、庭を切り取る

  • 明るさは室内ではなく「庭」に合わせる

  • 縦構図で、部屋の奥行きを見せる

  • 窓辺の人は、シルエットで入れる

  • 床の光や木漏れ日など、足元の光と影にも注目する

今回の写真はすべて同じ日に、
ひとつの古民家とその庭で撮ったものです。

明るい場所と暗い場所の差を「むずかしい」と感じるのではなく、
「雰囲気をつくる材料」として使うと、
写真の表現がぐっと広がります。

お出かけ先で古い建物や庭園を見つけたら、
ぜひ試してみてください。

撮り方に迷ったら、
講座で一緒に練習しましょう。

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この記事を書いた先生
白石 悠 プラチナバッジ
わからない事何度でも聞きやすいカメラマン
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23歳の頃、務めていたブラック会社を辞め精神を崩してまで働くことに疑問を感じ「歩いて日本一周」の旅へ。 約三年間全国を行脚し、思い出を残すため一眼レフを購入。 旅をする中で、多くの人に出会いお世話になった人を写真に収めることがきっかけで、カメラマンを目指すようになりま…

白石 悠