子どもが絵を描いているとき、
「象はグレーだよ」
「空は青だよ」
と、大人が教えたくなることがあります。
もちろん、現実の色を知ることも大切です。
でも、私は子どもが自分で選んだ色も大切にしてほしいと思っています。
例えば、象をピンクで描いてもいい。
空を紫にしてもいい。
「この色が好きだから」
という理由だけでも十分です。
絵画レッスンでは、同じモチーフをみんなで描きます。
それでも、仕上がった作品は一つひとつ違います。
カラフルな色を一色ずつ指示していきますが、それに必ずしも従う必要はありません。
その違いを「間違い」として直すのではなく、「面白いね」と受け止める。
私は、そんな時間を大切にしています。
絵を描くことを通して、「自分はこうしたい」と思う気持ちを楽しんでほしい。
上手に描くことだけではなく、自分のスタイルを見つけること。
それも、子どもが絵を描く大きな楽しさのひとつだと思います。