「今年こそ、英語を話せるようになりたい」
「次の英検に向けて、今度こそ毎日勉強しよう」
そう決めて参考書を買ったのに、仕事や家事が忙しくなり、気づけば何日も開いていない。
そんな経験はありませんか?
始めるときには、ちゃんとやる気があった。それなのに続かなかった。すると、「自分は意志が弱いんだ」と思ってしまいますよね。
でも、その前に振り返ってほしいことがあります。
その勉強の計画は、忙しい日の自分にもできる内容だったでしょうか?
ダイエットでも、最初に張り切って運動の予定を詰め込み、数日後には続けるのがつらくなることがあります。英語学習にも、似たところがあります。
「やる気がある日に決めた計画」を、毎日の生活の中で実行できる形にしておく。この準備が大切です。
こんにちは。英語講師のTaka先生・根岸貴規です。
私は外資系投資銀行で約20年勤務し、現在は英検対策・英文法・英会話などをオンラインで指導させて頂いている英語講師です。これまでの累計受講者数は14,000人を超えました。
今回は、英語学習を何度もやり直してきた方に向けて、続けるために見直したい5つの工夫をお伝えします。
目次
■ ① 大きな目標を「今週やること」に落とし込む
「英検2級に合格したい」
「海外旅行で、自分の言いたいことを英語で伝えたい」
こうした目標は、ぜひ持っていてください。ただ、その目標だけでは、今日何をすればよいかが分かりません。
例えば、単語の意味がなかなか出てこない方なら、
「今週は単語帳のこの200語を、毎日繰り返し確認する」
中学英文法に不安がある方なら、
「今週は一般動詞の疑問文と否定文を復習して、自分で例文を作る」
というように、取り組む範囲と行動を決めます。
ここで気をつけたいのは、今の自分が理解できる内容から始めることです。解説を読んでも分からない教材を、根性だけで進めようとすると、毎回の勉強が重くなってしまいます。
少し戻って基本を確認すると、その先を学びやすくなることがあります。
大きな目標を持ちながら、目の前の課題は具体的にする。「今日はこれをやればいい」と分かる状態をつくりましょう。
■ ② 普通の日と忙しい日で、勉強の量を変える
毎日、同じだけ時間を取れるとは限りません。
残業がある日もあれば、家族の用事で予定が変わる日もあります。そんな日まで同じ計画で進めようとすると、一度できなかっただけで気持ちが切れてしまいがちです。
そこで、あらかじめ二つの予定を用意しておきます。
・普段の日:単語10分、音読10分
・忙しい日:前に間違えた単語だけ、5分確認する
これは一例です。自分の生活に合わせて決めてください。
忙しい日はやらないはナシ!だって、忙しい日は歯を磨かないとか、忙しいからシャワーすら浴びないということはありませんよね?
さらに、週の中に、遅れた部分や理解があいまいな部分を確認する時間を残しておきます。毎日を新しい課題で埋めないことも、計画を続ける工夫です。
もちろん、短時間の勉強だけで、どんな試験にも間に合うわけではありません。目標に必要な学習量と、実際に取れる時間は照らし合わせる必要があります。
そのうえで、忙しい日にも戻れる勉強を決めておく。一日予定が崩れても、その翌日から再開しやすくなります。
■ ③ 記録は「できたこと」と「次にやること」を一行ずつ
勉強した時間を記録している方は多いと思います。
そこに、何をしたのか、次は何を確認するのかも書き添えてみてください。
例えば、こんな記録です。
「単語1〜100を確認。すぐに意味が出なかった12語を明日確認する」
「同じ英文を5回音読。最後の一文の意味があいまいなので確認する」
「疑問文の問題を10問。doとdoesを間違えた3問を解き直す」
立派な学習ノートを作る必要はありません。教材の余白やスマートフォンのメモでも十分です。
こうして記録すると、「今日は何をしよう」と迷わずに次の勉強を始められます。
また、時間はかけているのに復習が少ない、問題は解いているのに間違えた部分を放置している、といったことにも気づけます。
記録は、自分を採点して落ち込むためのものではありません。次の勉強を進めやすくするために使ってください。
■ ④ 飽きたら、同じ内容への取り組み方を変える
単語帳を何度も見ていると、単調に感じる日もありますよね。
そんなときは、覚えようとしている単語を、別の形で確認してみましょう。
・付属音声で発音を確かめる
・例文の中で意味を確認する
・その単語を使って、短い英文を作る
例えば、単語帳で覚えた表現を使って、自分の週末の予定を一文で言ってみる。長文の中で同じ単語を見つけたら、文全体の意味を確かめてみる。
「この単語、さっき勉強した」
「自分のことを話すときにも使えるんだ」
そんな発見があると、繰り返しの勉強にも手応えが生まれます。
ただし、飽きるたびに新しい教材を買うと、途中まで使った教材が増えてしまうことがあります。
今使っている教材の中にも、音声や例文など、まだ十分に活用していない部分があるかもしれません。まずはそこを使ってみてください。
■ ⑤ 勉強するタイミングを、毎日の行動につなげる
「時間が空いたら勉強しよう」と考えていると、ほかの用事が先に入ってしまいます。
そこで、すでに毎日していることの直後に、英語の時間を置いてみましょう。
・朝の歯磨きの後に、単語を5分確認する
・昼食の後に、短い英文を一つ読む
・お風呂から上がったら、前に学んだ英文を音読する
最初は一つで構いません。
「毎日勉強する」と決めるよりも、「歯を磨いたら、この単語帳を開く」と決めたほうが、始める場面を具体的に想像できます。
教材をすぐ手に取れる場所に置く、次に読むページに付箋を貼る。こうした小さな準備も役立ちます。
勉強を始めるまでに必要な手間を、できるだけ減らしておきましょう。
■ 一人で続けにくい方は、受講日を勉強の区切りにする
ここまで読んで、「やり方は分かったけれど、一人だと後回しにしてしまいそう」と感じた方もいるかもしれません。
そんな方にとって、定期的に授業を受けることは、勉強を続けるきっかけの一つになります。
次の授業までに、決めた範囲を復習する。
授業で分からなかったところを確認する。
学んだ内容を、翌日もう一度練習する。
受講日を区切りにすると、学習の予定を立てやすくなります。
私の講座では、解説を聞いて理解することに加えて、その後に何をどう練習するかも大切にしています。
・英検合格を目指す方には、語彙・読解・リスニング・ライティングを学ぶ英検対策講座
・文の作り方から確認したい方には、中学英文法を基礎から学び直す講座
・知っている英語を話せるようにしたい方には、瞬間英作文や音読に取り組む初心者向け英会話講座
「自分には何が足りないのか」
「どこからやり直せばよいのか」
そうした悩みがある方も、講座の内容や対象レベルを確認してみてください。今の自分に必要な勉強を見つける手がかりになるはずです。
これまで続かなかった経験があっても、次も同じになるとは限りません。
まずは、明日のいつ、どの教材で、何をするかを一つ決めてみてください。
その小さな予定を、実際の行動に変えるところから始めていきましょう。
Taka先生・根岸貴規