「昨日覚えた単語なのに、もう忘れている」
「問題集を1冊終えたのに、思うように点数が上がらない」
「何度も英語をやり直しているけれど、いつも途中で止まってしまう」
頑張っているのに手応えがないと、勉強のやり方に自信がなくなりますよね?
そんなとき、教材を買い足す前に、一度確認してほしいことがあります。
前に勉強した内容に、何度も反復する時間を取っていますか?
新しいことを勉強する時間はあっても、覚えた単語を思い出したり、読んだ英文を何度も声に出したりする時間は、意外と少なくないですか?
こんにちは。英語講師のTaka先生・根岸貴規です。
私は外資系投資銀行で約20年勤務し、現在は英検対策・英文法・英会話などをオンラインで指導しています。これまでの累計受講者数は14,000人を超えました。
授業で繰り返しお伝えしているのが、「勉強したことを、その場限りにしない」ということです。
今日覚えた単語を、明日も確認する。今日理解した英文を、明後日も読む。
こうした反復を日々の勉強に組み込むことで、前に学んだことが次の学習を助けてくれるようになります。今回は、そのための5つの習慣をご紹介します。
■ ① 単語は「眺める」だけで終わらせない
単語帳を開いて、「これ、見たことがある」と感じることはありませんか?
ただ、見覚えがあることと、意味がすぐに出てくることは違います。長文を読んでいるときに一語ずつ考え込んでいたら、文章の内容を追う余裕がなくなってしまいます。
そこで、単語の復習では、日本語の意味を隠して確認してみてください。
・すぐに意味が出た単語には「○」
・少し考えた単語には「△」
・分からなかった単語には「×」
次に復習するときは、△と×を優先します。分からなければ答えを確認し、少し間を空けて、もう一度意味を思い出してみましょう。
例えば、今週の範囲を200語と決めたら、その200語に繰り返し戻ります。毎日、新しい200語を追加するという意味ではありません。量が多ければ、自分が回せる範囲に調整してください。
「昨日覚えたのに忘れた」は、勉強をやめる理由にはなりません。その単語は、もっと出会う回数を増やせばよいのです。
■ ② 音読は、意味が分かった英文を繰り返す
私は授業で、同じ英文を繰り返し音読することを勧めています。
ただし、意味があいまいな英文を、回数だけこなして読んでほしいわけではありません。
最初に確認するのは、次の3つです。
・知らない単語の意味
・主語と動詞、文のつながり
・発音や音のつながり
必ずここを確認してから、内容を思い浮かべながら声に出します。
最初は途中で止まっても構いません。同じ英文を読み直し、どこでつまずくのかを確かめていきましょう。
昨日は単語の意味を調べていた一文を、今日は調べずに読めた。前は日本語に訳し直していた部分を、今日は英語の順番で理解できた。
そうした変化を見つけてください。
英会話が目標なら、覚えた英文の一部を自分のことに置き換えて、口に出してみるのもよい練習です。読めるようになった英文を、少しずつ自分で使っていきましょう。
■ ③ 「時間ができたら」を、生活の中の5分に変える
「落ち着いたら勉強しよう」と思っていると、忙しい日はそのまま終わってしまいます。
だから、勉強するタイミングを、必ず毎日していることにつなげてください。
・朝、歯を磨いた後に単語を確認する
・昼食の後に短い英文を音読する
・寝る前に、その日覚えた表現を思い出す
最初から全部やる必要はありません。まずは一つです。
例えば、「朝、歯を磨いたら、単語帳の決めた範囲を5分だけ確認する」。ここまで決めると、何をしようかと迷う時間が減ります。
5分を30日続ければ、合計150分。それに加えて、30日間、覚えたい内容に戻る機会をつくれます。
もちろん、5分だけでどんな目標にも届くわけではありません。試験日や目標に合わせて、必要な学習量を確保することは大切です。
まずは、忙しい日でも必ず取り組める小さな習慣をつくる。余裕がある日は、そこから時間を増やしていきましょう。
■ ④ 「何時間やったか」よりも、「何ができたか」を記録する
勉強時間を記録するのはよいことです。ただ、時間だけを見ていると、「こんなにやったのに」と苦しくなることがあります。
週に一度、できるようになったことを確認してみてください。
・単語の意味をすぐに答えられる数が増えた
・前につまずいた英文を、意味を追いながら読めた
・日本語を見て、短い英文を自分で作れた
・間違えた問題について、正解の理由を説明できた
「単語を30分勉強した」ではなく、「先週は答えられなかった10語を、今日は答えられた」と書けると、自分の変化をつかみやすくなります。
慣れた教材でできることが増えてきたら、初めて読む短い英文や新しい問題でも確かめてみましょう。
復習した内容が別の場面でも使えたとき、「続けてきてよかった」という実感につながります。
■ ⑤ 休んだ翌日に、戻る場所を決めておく
毎日続けるつもりでも、予定どおりにいかない日はあります。
そんなとき、「また続かなかった」と諦めてしまうのはもったいない。
一日できなかったとしても、それまでの勉強が全部なくなるわけではありません。
翌日は、単語帳の△と×だけ確認する。前に読んだ英文を一段落だけ音読する。そのくらいから再開して構いません。
休んだ分を全部取り戻そうとして、再開そのものが重くならないようにしてください。
「今日はどこから始めるか」が分かっていれば、戻りやすくなります。勉強を終えるときに、次に開くページに付箋を貼っておく。それだけでも、翌日の取りかかり方は変わります。
■ 一人で続けにくいときは、学ぶ予定を先に決めてみる
ここまで読んで、「やることは分かった。でも、一人だと後回しにしてしまう」と感じた方もいるかもしれません。
そんな方は、学ぶ日を先に予定に入れてみてください。
次の授業までに単語を確認する。授業で分かった英文を、翌日もう一度読む。分からなかったところは質問する。
受講日が決まっていることで、日々の勉強に区切りをつけやすくなります。
私の講座では、英語の知識だけでなく、学んだ内容を身につけるための復習や練習の進め方も大切にしています。
・英検合格を目指したい方には、語彙・読解・リスニング・ライティングを学ぶ英検対策講座
・英文の仕組みから理解したい方には、中学英文法を基礎から学び直す講座
・知っている英語を口から出せるようにしたい方には、瞬間英作文や音読に取り組む初心者向け英会話講座
今の悩みや目標に合わせて、講座を選んでいただけます。
「もう少し勉強してから参加しよう」と考えている方も、まずは下の講座の内容や対象レベルを見てみてください。自分が何から取り組めばよいのかを整理するきっかけになるはずです。
今日の勉強を、今日だけで終わらせない。
昨日学んだことに、今日もう一度触れる。その小さな積み重ねから、時間を味方につける英語学習を始めていきましょう。
Taka先生・根岸貴規