〜単語・音読・英作文から、親の声かけまで〜
「準2級には合格したけれど、2級の問題を見たら急に難しくなった」
「毎日勉強しているのに、なかなか点数につながらない」
「応援したいのに、つい『勉強したの?』と言ってしまう」
お子さんの英検対策で、こんな悩みはありませんか。
こんにちは。英語講師のTaka先生・根岸貴規です。
これまで、小中学生から社会人まで、累計14,000人以上の方に英語学習をご指導してきました。
私の「英検2級オンライン講座」の受講生の中には、3か月ほどの学習で英検2級に合格した小中学生も少なくありません。その子たちに共通していたのは、授業以外の日にも、決めた教材の復習を繰り返し積み重ねていたことです。
何を、どの順番で、どのくらい繰り返すのか。
ここが決まると、家庭での勉強が変わります。
今回は、お子さんが英検2級を目指すときの家庭学習と、保護者の方にお願いしたいサポートをまとめました。最後に、毎週使えるチェックリストも載せています。
■1.最初に「今の英語力」を確認しましょう
この記事の3か月プランは、最低限準2級程度の単語や中学英文法が身についているお子さんを主な対象としています。
まず、次の3点を確認してみてください。
□ 準2級の単語帳を開くと、基本的な単語の意味が出てくる
□ 中学英文法を使った短い文を、自分で言ったり書いたりできる
□ 学校や習い事と両立しながら、スキマ時間を活用して毎日30分程度確保できる
「合格した級」だけでなく、「今、何ができるか」を見ることが大切です。
基礎に抜けがあれば、そこから補いましょう。3か月は学習計画の目安です。必要な期間は、開始時の英語力と学習量によって変わります。
■2.3か月の見通しを親子で共有する
私なら、次のように学習を組み立てます。
【1か月目:単語の定着と学習習慣づくり】
毎日の単語確認、意味を理解した英文の音読に取り組みます。英作文と要約も、週単位で始めましょう。
この時期に確認したいのは、「覚えた単語が翌日も出てくるか」「決めた時間に教材を開けるか」です。
【2か月目:覚えた知識を、読む・聞く・書く力につなげる】
単語の総復習、音読の反復、英作文の暗唱と実際に書く練習、英文要約、語彙問題の演習を進めます。
「初めて見る問題でも、覚えた単語や表現を使えるか」を確認してください。
【3か月目:本番の時間内に解く練習と弱点の補強】
現行形式の過去問に取り組み、間違えた問題を復習します。リスニングのスクリプトを理解して何度も聞いて耳を慣らしていく。ライティングの時間配分や、面接の練習も進めます。
「どの分野で失点し、何に時間がかかっているか」を見て、残りの学習時間を配分しましょう。
最初は単語に多めの時間を使います。ただし、単語を全部覚えるまで、聞く・書く練習を待つ必要はありません。短時間でも並行して取り組みます。
教材は、それぞれの役割を決めて使います。
・単語の確認
旺文社『英検2級 でる順パス単』
・精読と音読
旺文社『英検2級 文で覚える単熟語』
・語彙の実戦練習
旺文社『英検分野別ターゲット 英検2級 単語・熟語問題』
・書く練習
ジャパンタイムズ出版『最短合格! 英検2級 要約&英作文 完全制覇』
すでに持っている教材で同じ練習ができるなら、まずはそれを活用してください。ただし、ライティングは英文要約に対応した内容を使いましょう。
■3.単語は「覚えたつもり」を見つける仕組みをつくる
単語帳を何分眺めたかより、意味を隠して答えられるかが大切です。
英単語を見たら、代表的な意味を1秒程度で言えるか確認します。最初からすべての意味を覚えようとせず、まずは基本の意味と音を結びつけます。
結果は、3種類に分けてください。
○:すぐに意味が出た
△:考えれば出た
×:出なかった、間違えた
復習で多く触れるのは、△と×です。○も翌日や週末に確認し、本当に覚えているか見直します。
私の講座では、週200語を一つの目安に、同じ範囲を繰り返し確認しています。新しい単語に進むだけで、前の範囲を放置しないでください。
1回に長く悩むより、答えを確かめて、繰り返し思い出す機会をつくります。同じ単語の意味を1日に20〜30回繰り返し確認するようにしましょう。1語につき1つの意味を1秒で確認することを徹底してください。
保護者の方は、週に一度、覚えた範囲から順番を変えて40〜50語意味を聞いてみてください。英語の発音に自信がなければ、単語を指さして、日本語の意味を答えてもらえば大丈夫です。
そこで間違えても、「昨日やったでしょう」と責める必要はありません。
「この10個を、明日もう一度確認しよう」
この一言で、次にすることが決まります。
■4.長文は、理解した英文を繰り返し音読する
「文単」のような長文教材は、読んで答え合わせをしたところからが大切です。
私がすすめている順番は、次のとおりです。
① 分からない単語や熟語を確認する
② 主語・動詞や文のつながりを確かめ、内容を理解する
③ 音声を聞き、発音や区切り方を確認する
④ 意味を思い浮かべながら、英語の語順で音読する
⑤ 翌日以降も、同じ英文を繰り返し音読する
意味が曖昧なまま回数だけ増やしても、十分な練習にはなりません。
私は、理解した英文をまず30〜50回音読することを一つの目標にしています。
50回読んだら完成、という意味ではありません。内容が分かっているか、読めなかった箇所が滑らかになったかを確認してください。
保護者の方は、ときどき「どんな話だった?」と日本語で聞いてみましょう。全文を訳してもらう必要はありません。
「動物を守るために、こんな工夫をしている話だよ」
このように説明できれば、意味を意識して読めているかを確かめられます。
■5.ライティングは「英作文」と「英文要約」の両方を練習する
現在の英検2級のライティングには、2つの問題があります。
・英作文
自分の意見と2つの理由を書く。語数の目安は80〜100語。
・英文要約
与えられた文章の内容を45〜55語にまとめる。
以前の英作文だけを練習していると、要約への準備が足りなくなります。
【英作文:模範解答から、使える表現を増やす】
まずは「自分の意見→理由1と説明→理由2と説明→結論」という構成に慣れましょう。
私の授業では、模範解答の意味を理解し、声に出して覚える練習を大切にしています。まず10題を目標に、週2題ずつ取り組んでみてください。
ただし、覚えた文章をそのまま書く練習だけで終わらせないこと。
別のテーマで使える理由や表現を選び、自分で答案を書く練習も必要です。
声では言えても、書くとスペルや単数・複数を間違えることがあります。添削で直した文は、翌日以降、繰り返し音読をしてみてください。
また、小中学生が困りやすいのが「英語以前に、何を書けばよいか分からない」という状態です。
例えば、オンラインショッピングの話題なら、
「家にいながら買えると、誰が助かるかな?」
「実物を見られないと、どんなことに困るかな?」
と、日本語で話してみてください。
保護者の方との短い会話も、理由を考える練習になります。
【英文要約:元の文章の大事な情報を残す】
要約では、自分の意見を加えません。
まず、各段落について「何について、何を言っているか」を短く整理します。そのうえで、中心となる内容や重要な利点・問題点などを、原文の流れに沿ってまとめます。
例や細かい数字をすべて残す必要はありませんが、大事な情報を落とさないこと。無理な言い換えで意味を変えないことも大切です。
最後に、原文にない内容を足していないか、45〜55語に収まっているかを確認しましょう。
■6.リスニングは、聞けなかった原因を確かめる
問題を解いた後、答えだけを確認して次に進んでいませんか?
間違えた問題には、聞く力を伸ばすヒントがあります。
① まず音声だけで解く
② スクリプトを読み、意味を確認する
③ 文字を見ながら聞き、聞き取れなかった音を確かめる
④ 短く区切って、音声をまねして声に出す
⑤ 文字を閉じて、もう一度聞く
「読めば分かるのに、聞くと分からない」なら、音のつながりを重点的に練習します。
「読んでも意味が分からない」なら、先に単語や文の構造を確認します。
まずは通常速度で内容を理解できる状態を目指してください。速い音声にすること自体を目標にする必要はありません。
■7.毎日の勉強は、生活の中に置く
「時間があったら勉強する」では、毎日続けるのが難しくなります。
朝食後、帰宅後、夕食後など、始めるきっかけを決めましょう。例えば、平日に毎日合計60分取り組むなら、次のように分けられます。
・朝食後の10分
単語の確認
・帰宅後の20分
精読済みの英文を音読
・夕食後の15分
英作文または英文要約
・その後の10分
リスニングの復習
・寝る前の5分
朝に間違えた単語の再確認
これは時間の使い方の例です。60分で全員が3か月合格できるという意味ではありません。30分でも可能な人もいます。最初は単語に多めに時間を使い、進み具合に合わせて配分を変えます。
長文の初回の精読や、英作文を1題書き切る練習などは、別にまとまった時間を取ってください。最後の1か月には、筆記85分とリスニング約25分を通して解く練習も入れます。
■8.保護者の方は「昨日よりできたこと」を言葉にする
お子さんの勉強を見ていると、どうしても、まだできないところが目につきます。
そんなときは、声をかける前に一つだけ、前よりできるようになったことを探してみてください。
「昨日は止まっていた単語が、今日はすぐ出たね」
「同じ文章が、前より滑らかに読めたね」
「今日は自分で決めた時間に始められたね」
「頑張って」だけより、何が進歩したのかが伝わります。
年齢が近いほかのお子さんと比べる必要はありません。その子が以前できなかったことを、今できるようになったか。そこを一緒に見てほしいと思います。
また、保護者の方がすべての英文を教えたり、添削したりする必要もありません。分からないところをメモして、講師に質問できるようにする。それも大切なサポートです。
私は保護者の方に積極的にそのような協力をして頂きながら、二人三脚でお子さんの目標を共にチームとして達成する気持ちでベストを尽くしてサポートさせて頂いています。学校や塾などとは違って、少人数で、メールで保護者の方と24時間つながっているからこそできる、他の教育サービスにはない大きな利点だと思います。
■9.週末に使える「親子の確認リスト」
週に一度、次の項目を確認してみてください。
□ 今週の単語を、順番を変えても答えられた
□ △・×だった単語を、別の日に確認した
□ 音読した文章の内容を、日本語で簡単に説明できた
□ 音読の回数を記録した
□ 英作文で、自分の意見と2つの理由を書いた
□ 英文要約で、大事な内容と語数を確認した
□ 聞き取れなかった音声を、スクリプトと照らし合わせた
□ 間違えた問題や直した英文に、もう一度取り組んだ
□ 来週の教材の範囲と、取り組む時間を決めた
□ 先週よりできるようになったことを、一つ見つけた
全部にチェックがつかなくても大丈夫です。
「要約ができなかったから、来週は土曜日に取り組もう」
そんなふうに、次の1週間を具体的にするために使ってください。
■お子さんに合った「次の一歩」を決めましょう
3か月後の合格を目指すとき、今日からできることは具体的です。
・単語帳のどこを覚えるのか。
・どの英文を音読するのか。
・いつ、覚えたことを確認するのか。
まず、この3つを親子で決めてみてください。
私の「英検2級オンライン講座」では、授業での解説とあわせて、家庭で何を、どの順番で、どのくらい学習するかをお伝えしています。
迷っている方は、メールでご相談ください。
講座の詳細は以下の講座ページの概要欄をご覧ください。
合格という結果とともに、「繰り返せば、自分にもできるようになる」という経験を、1人でも多くのお子さんに積んでほしいと思っています。
英語で、将来の選択肢を増やしてほしい!
その思いで、日々の学習をサポートしています。
根岸貴規