タロットを勉強し始めたとき、戸惑うことのひとつが「逆位置」です。
カードが上下逆さまに出たら、正位置とは違う意味になる。
例えば、正位置では成功、逆位置では失敗。
正位置では前進、逆位置では停滞。
そんなふうに覚えている方もいるかもしれません。
でも実は、私はリーディングで逆位置を使っていません。
「えっ、逆位置を使わなくても占えるの?」
はい。私は、カードの向きではなく、そのカードが持っている性質がどのように表れているかを読む方法を採用しています。
カードには、良い面と悪い面がある?
例えば「ワンドのナイト」。
情熱や行動力があり、勢いよく前へ進んでいくカードです。
そのエネルギーがうまく働けば、挑戦する力や行動力として表れます。
でも、勢いが強くなりすぎたら?
考える前に動いてしまったり、周りの状況が見えなくなったりするかもしれません。
逆に、火のエネルギーが十分に発揮されなければ、やりたい気持ちはあるのに行動できない状態にもつながります。
つまり、同じワンドのナイトにも、いろいろな表れ方があるんです。
逆位置にしなければ読めないわけではない
正位置だから必ず良い方向に働く。
逆位置だから必ず悪い方向に働く。
私は、そんなふうには考えていません。
どんな性質も、強すぎたり、十分に発揮できなかったりすると、違った形で現れます。
例えば「責任感」。
責任感があることは素晴らしいですよね。
でも、責任感が強すぎて何でも自分ひとりで抱え込んでしまったら、苦しくなります。
かといって、責任感をまったく持たなければ、それも問題になるかもしれません。
タロットも同じです。
カードが持っている本質的な性質を理解し、今その力がどのように働いているのかを読み解いていきます。
私が逆位置を使わない理由
逆位置を使う方法が間違っているということではありません。
タロットにはさまざまな読み方がありますし、逆位置をうまく活用している方もたくさんいます。
ただ、私はカードの意味を正位置と逆位置で分けるよりも、ひとつのカードが持つ性質を深く理解する方が、読み方の幅が広がると考えています。
例えば、複数のカードを並べたとき。
あるカードだけを見て「これは良い」「これは悪い」と判断するのではなく、全体としてどんな状態が起きているのかを見る。
そうすると、カード同士の関係が見えやすくなるんです。
まずは1枚を、いろいろな角度から見てみる
逆位置を使っている方も、ぜひ一度こんな練習をしてみてください。
カードを1枚選んで、そのカードの性質を考えます。
そして、
「この性質が十分に発揮されたら、どうなる?」
「強くなりすぎたら、どうなる?」
「うまく使えていなかったら、どうなる?」
と考えてみてください。
これだけで、ひとつのカードからさまざまな状態を想像できるようになります。
大切なのは、正しい向きでカードが出たかどうかではなく、そのカードが何を表しているのかを理解すること。
そして、その性質が今の相談にどう関係しているのかを見つけることです。
私は、そこにタロットを読み解く面白さがあると思っています。