タロットの小アルカナには、4つの種類があります。
ワンド、カップ、ソード、ペンタクル。
この4種類を「スート」と呼びます。
それぞれカードの絵柄が違うのはもちろんですが、実は私たち人間が持っている、異なる性質を表しているんです。
この4つを知ると、タロットだけでなく、自分や周りの人の行動も少し違った角度から見えてきます。
ワンドは「火」。やりたい!という力
ワンドが象徴するのは、情熱や意志、行動するエネルギーです。
例えば、新しい趣味を見つけたとき。
「面白そう!やってみたい!」
と、理由を考える前に気持ちが動くことってありますよね。
あの勢いが、ワンドの火に近いイメージです。
ただし、火が強くなりすぎると、周りが見えなくなったり、無理をして燃え尽きてしまったりすることもあります。
カップは「水」。気持ちが動く世界
カップは感情や愛情、直感、想像力を表します。
誰かの言葉に嬉しくなったり、悲しくなったり。
相手の気持ちを想像して、心が動く。
そんな感情の世界です。
水は、人と人をつなぐ力にもなります。
でも、気持ちが強くなりすぎると、相手の反応に振り回されたり、自分の感情だけで物事を判断してしまったりすることもあります。
ソードは「風」。考え、言葉にする力
ソードが表すのは、思考や情報、言葉、判断する力です。
情報を集めて比較したり、物事を整理したり、何が正しいのか考えたり。
仕事や勉強では、欠かせない力ですよね。
でも、考える力が強すぎるとどうなるでしょう。
「こうしなければ」「失敗したらどうしよう」と、頭の中で答えを出そうとして、かえって動けなくなることもあります。
ソードは便利な道具ですが、自分を縛る道具にもなり得るんです。
ペンタクルは「地」。現実に形をつくる力
ペンタクルは、お金や仕事、身体、日々の経験など、現実の世界を表します。
どんなに素晴らしいアイデアでも、考えているだけでは形になりません。
実際に手を動かし、時間をかけて経験を積み重ねる。
その働きがペンタクルです。
ただし、現実的な安定を大切にするあまり、変化を避けたり、目に見える結果だけを気にしすぎたりすることもあります。
どれが優れている、という話ではない
ここまで読むと、「私はワンドが強いかも」「ソードばかり使っている気がする」と思う方もいるかもしれません。
でも、人間を4つのタイプに分けたいわけではないんです。
私たちは誰でも、この4つの性質を持っています。
例えば、何か新しいことを始めるとき。
ワンドで「やりたい!」と感じ、カップで気持ちが動き、ソードで方法を考え、ペンタクルで実際に行動する。
もちろん、いつもこの順番とは限りません。
大切なのは、今どの働きが強く出ていて、どの視点が足りなくなっているのかを考えることです。
タロットを学ぶと、自分の中にあるいろいろな働きに気づけるようになります。
カードを通して、自分自身を理解する。
これもタロットの面白さのひとつだと思っています。