タロットの解説書を読んでいると、こんな説明を見かけることがあります。
恋愛でこのカードが出たら、こう読む。
仕事で出たら、こう読む。
未来の位置なら、この意味。
アドバイスの位置なら、別の意味。
これを全部覚えようとすると、ものすごい数の組み合わせになりますよね。
でも、私はそんなふうに覚える必要はないと思っています。
なぜなら、相談内容によって変わるのは、カードの本質ではなく「どの角度からその性質を見るか」だからです。
例えば、ペンタクルの4
ペンタクルの4は、現実的な安定や、今持っているものを守る働きとして考えられます。
では、恋愛相談でこのカードが出たらどうでしょう。
今の関係を大切にしたいのかもしれません。
反対に、関係が変わることを恐れて、相手を手放せなくなっている可能性もあります。
では、仕事の相談なら?
今の職場や収入を守ることが大切なのかもしれません。
一方で、安定を失いたくないために、新しい挑戦ができなくなっているのかもしれません。
恋愛と仕事で読み方は違います。
でも、どちらも根っこにあるのは「現実的な安定を守る」というカードの性質です。
ポジションによって意味を変えなくてもいい
ここでもうひとつ、考えてほしいことがあります。
例えば、ペンタクルの4が「アドバイス」の位置に出た場合。
「今ある安定を守りましょう」と読むこともできます。
でも、相談全体を見て、すでに安定にしがみついていることが問題だと感じたらどうでしょう。
その場合は、「何を守ろうとしているのかを見直す必要がある」と読むこともできます。
ここで大切なのは、ポジションに合わせてカードの意味を無理に変えることではありません。
カードの性質はそのままに、相談全体の流れから、今どんな働きが起きているのかを考えるんです。
同じ性質にも、いろいろな表れ方がある
「安定」という言葉は、良い意味でしょうか?悪い意味でしょうか?
実は、どちらとも言えます。
安心できる場所があるからこそ、人は新しいことに挑戦できます。
でも、その安心が強すぎると、変わることが怖くなってしまうかもしれません。
つまり、同じ性質でも、置かれた状況によって働き方が変わるんです。
だから私は、カードに「良い意味」「悪い意味」というラベルを貼るよりも、その性質が今どう表れているのかを見ることを大切にしています。
読み方を増やすより、理解を深める
リーディングに自信がないと、ついつい新しいキーワードを増やしたくなりますよね。
でも、知っている言葉を増やすことと、深く読めるようになることは別です。
ひとつのカードについて、
「このカードの本質は何だろう?」
「それが今の相談では、どんな形で表れているんだろう?」
「ほかのカードとどう関係しているんだろう?」
そう考える練習をしてみてください。
カードの意味を状況ごとに作り変えるのではなく、ひとつの性質をいろいろな角度から見る。
これができるようになると、解説書に書かれていない相談でも、自分で考えて読み解けるようになります。