2027年度の南山大学入試について
南山大学を目指してたどり着いた皆さん
こんにちは
南山の英語と毎年戦っている講師谷口です。
今回は、2027年度の南山大学入試についてお話をしていこうと思います。
さて、南山大学を志望している皆さんは、2027年度から入試制度が大きく変更されることをご存じでしょうか。
今回の変更は、単に試験日が変わるといったものではありません。同じ学科を何度も受験できるようになったり、英語のリスニングがなくなる学科があったりと、受験の仕方そのものに関わる変更がいくつもあります。
これまでの南山大学の入試制度を知っている人ほど、注意しておきたいところです。
入試制度を理解しておくことは、受験勉強と同じくらい大切なことです。 せっかく勉強してきたのに、受験方式や科目の選択で損をしてしまってはもったいないですからね。
今回は、南山大学が公表している2027年度入試の変更点を、受験生や保護者の方にもわかりやすいように整理していきます。
① 一般入試の受験日が自由に選べるようになる
まず、今回の変更で特に大きいのが一般入試の日程です。
これまでの南山大学では、学科ごとに受験日が指定されていました。そのため、受験したい学科が複数あっても試験日が重なってしまい、どちらか一方を選ばなければならないことがありました。
しかし、2027年度からはこの制度が大きく変更されます。
文系学部の一般入試では、2月9日・10日・11日・12日の4日間から受験する学科と試験日を選べるようになります。
しかも、同じ学科を最大4回受験することも可能です。
例えば、外国語学部の英米学科を第一志望としている場合、
2月9日 英米学科
2月10日 英米学科
2月11日 英米学科
2月12日 英米学科
といった受験の仕方ができるわけです。
もちろん、英米学科だけでなく、国際教養学科や総合政策学科などを組み合わせて受験することも可能です。
ただし、1日に受験できるのは1学科・1方式のみです。また、理工学部については従来どおり2月10日のみの実施となります。
受験生にとって何が変わるのか
これは非常に大きな変更だと思います。
これまでは試験日によって受験できる学科が限られていましたが、今後は自分の志望順位や得意科目に合わせて受験日を組み立てることができます。
同じ学科を複数回受験できるということは、1回の試験結果だけで合否が決まるわけではなくなるということです。
ただし、受験機会が増えたからといって合格しやすくなるとは限りません。 他の受験生も複数回出願できるため、志願者数や倍率がどのように変化するかは注意して見ていく必要があります。
また、一般入試は1出願につき35,000円の検定料が必要となります。受験回数を増やせば、その分だけ費用もかかります。
受験回数を増やすことだけを考えるのではなく、他大学との日程や体力面、費用などを考えた受験計画を立てていきましょう。
② 英語のリスニングが廃止される学科がある
さて、英語講師としてはここが特に気になるところです。
2027年度から、南山大学の一般入試ではリスニングを実施する学科が変更されます。
これまでは外国語学部と国際教養学部でリスニングが実施されていました。
しかし、2027年度からは、外国語学部の英米学科のみリスニングを実施します。
つまり、以下の学科では一般入試のリスニングが廃止されます。
外国語学部 スペイン・ラテンアメリカ学科
外国語学部 フランス学科
外国語学部 ドイツ学科
外国語学部 アジア学科
国際教養学部 国際教養学科
英米学科については、これまでどおりリスニング対策が必要になります。
以前、私が書いた南山大学の英語対策の記事では、外国語学部・国際教養学部にはリスニングがあると説明しましたが、2027年度からは事情が変わるわけです。
リスニングがなくなることで英語の勉強はどう変わる?
リスニングが廃止される学科を受験する場合、南山大学の一般入試に向けた勉強時間の配分を見直すことができます。
ただし、リスニングがなくなるからといって英語が簡単になるわけではありません。
南山大学の英語では、文法・語法、単語・熟語、長文読解など、幅広い知識が求められます。
私がこれまで南山大学の過去問を分析してきた中でも、特に動詞の語法や句動詞、基本的な文法事項を正確に使えるかどうかが大切だと感じています。
文法を暗記するだけではなく、なぜその答えになるのかを理解しておくことが必要です。
また、リスニングが廃止される学科でも、共通テストを利用して受験する場合は共通テストのリスニングが関係します。
一般入試でリスニングがなくなることと、すべての受験方式でリスニングが不要になることは別の話です。
この点は勘違いしないようにしましょう。
③ 経済学部・経営学部は2教科型と3教科型の併願が可能に
続いて、経済学部・経営学部の変更についてです。
これまで南山大学では、一般入試のA方式(3教科型)とB方式(2教科型)を、同じ学科で併願することはできませんでした。
しかし、2027年度からは試験日が異なれば、同じ学科でも3教科型と2教科型を併願できるようになります。
また、方式の名称も変更されます。
従来のA方式 → 3教科型
従来のB方式 → 2教科型
2教科型の試験日は2月9日と11日です。
2教科型では、英語と数学の2教科で受験することができます。
英語と数学が得意な受験生には注目してほしい変更
例えば、英語と数学は得意だけれど国語に不安があるという受験生。こうした場合、2教科型という選択肢は非常に魅力的です。
一方で、3教科をバランスよく勉強している受験生であれば、3教科型も組み合わせることで受験機会を増やすことができます。
ただし、経済学部と経営学部では配点が異なります。
同じ英語と数学の2教科型であっても、どちらの学部を受験するかによって得点の重要性が変わります。
自分の得意科目と配点の相性を確認しておくことをおすすめします。
④ 全学統一入試が1日から2日間に拡大
これも大きな変更です。
南山大学の全学統一入試は、これまで1日のみ実施されていました。しかし2027年度からは、2月6日・7日の2日間で実施されます。
試験会場については、
2月6日 南山大学(名古屋)のみ
2月7日 全国14試験場
となります。
2月7日は名古屋だけでなく、東京、大阪、静岡、浜松、福岡などでも受験が可能です。
また、全学統一入試には個別学力試験型と共通テスト併用型の2種類があります。
個別学力試験型は、南山大学で受験する試験の得点で合否を判定する方式。
共通テスト併用型は、南山大学の個別学力試験と共通テストの得点を組み合わせて判定する方式です。
全学統一入試では、1度の試験で複数の学部・学科に出願することができます。その試験が2日間になったことで、受験の選択肢がさらに増えたわけです。
全学統一入試も積極的に検討してみましょう
一般入試だけでなく、全学統一入試を利用することも重要な受験戦略となります。
特に、南山大学を第一志望としている受験生は、一般入試だけに絞るのではなく、全学統一入試も含めた受験計画を立てておきたいところです。
ただし、全学統一入試は一般入試とは試験の構成や配点が異なる部分があります。
また、同じ試験日に複数出願する場合には検定料の割引がありますが、異なる試験日をまたぐ割引はありません。
過去問対策だけでなく、受験方式ごとの特徴も確認しておきましょう。
⑤ 得点調整の方法が変更される
少し難しい話になりますが、こちらも知っておきたい変更です。
2027年度から、一般入試と全学統一入試では**「中央値補正法」による得点調整**が実施されます。一般入試の理工学部は対象外です。
得点調整というのは、試験日や選択科目によって問題の難易度が異なる場合に、その有利不利を小さくするための仕組みです。
例えば、ある試験日の英語が難しく、別の試験日の英語が比較的簡単だった場合、その点数をそのまま比較すると不公平になる可能性があります。
こうした差を調整するために用いられるのが、今回の中央値補正法です。
中央値とは、受験者の得点を順番に並べたときに中央に位置する値のことです。この中央値を基準に、大学が定める計算方法で得点を調整します。
過去問の点数を見るときにも注意
ここで注意したいのが、過去問で何点取れたかということです。
南山大学では、得点調整が実施されるため、自己採点で取れた素点がそのまま合否判定に使用されるとは限りません。
「去年の合格最低点を超えたから大丈夫」
というような判断は避けたいところです。
過去問では合格最低点だけでなく、問題の難易度や自分の正答率、苦手分野なども分析していくことが大切です。
⑥ 国際教養学部の共通テスト利用入試にも変更がある
国際教養学部を志望する受験生はこちらにも注目です。
2027年度から、共通テスト利用入試の前期3教科型で選択できる教科に**「理科」と「情報」が追加されます。**
これによって、これまで以上に自分の得意科目を生かした受験が可能になります。
さらに、国際教養学部では共通テスト利用入試の後期が新設されます。
つまり、一般入試や前期の共通テスト利用入試だけでなく、後期という選択肢が増えるわけです。
ただし、共通テスト利用入試は学部や方式によって使用する教科・科目や配点が異なります。
理科や情報が追加されたからといって、どの科目でも自由に組み合わせられるわけではありません。
出願前には必ず科目指定を確認しておきましょう。
⑦ 人文学部・理工学部にも変更がある
これまで文系学部を中心に見てきましたが、人文学部の一部学科や理工学部にも変更があります。
まず、人文学部キリスト教学科では、一般入試の選択科目に数学が追加されます。
これまでは地理歴史から選択する方式でしたが、2027年度からは数学も選べるようになります。
数学が得意な受験生にとっては、選択肢が増えることになりますね。
続いて理工学部です。
理工学部の全学統一入試[個別学力試験型]では、総合得点が500点満点から550点満点へ変更されます。
また、電子情報工学科では配点方法も変更されます。
2027年度からは、
理科・情報 150点
数学 250点
外国語 150点
となります。
電子情報工学科では数学の配点が大きくなっているため、数学の得点力が特に重要になります。
理工学部を志望している場合は、一般入試と全学統一入試のどちらを利用するかによっても、対策の優先順位を考えていく必要があります。
⑧ 総合型選抜が全学部・全学科で実施される
一般入試以外にも変更があります。
南山大学では2027年度、総合型選抜を全学部・全学科で実施します。
総合型選抜には、以下の4種類があります。
資格・検定試験活用型
プレゼンテーション型
講義体験型
グループワーク型
学部や学科によって利用できる方式は異なります。
例えば、外国語学部では資格・検定試験活用型が設けられています。
英語資格を持っている受験生にとっては、一般入試以外の受験方法を検討するきっかけになるでしょう。
一方、人文学部や理工学部などでは、プレゼンテーションや講義体験、グループワークなどを利用する方式もあります。
学力試験の得点だけではなく、志望理由や学習意欲、学科への適性なども評価される入試です。
ただし、総合型選抜は一般入試と準備する内容が異なります。
志望理由書や小論文、面接などの対策が必要となるため、受験を考えている場合は早めに準備を始めておきましょう。
2027年度の南山大学は受験しやすくなるのか?
さて、ここまで変更点を見てきましたが、受験生にとって一番気になるのは、
「結局、南山大学は入りやすくなるの?」
ということではないでしょうか。
私の考えとしては、受験する機会は増えますが、合格の難易度が下がるとは限らないと思っています。
一般入試では同じ学科を最大4回受験できるようになり、全学統一入試も2日間に拡大されます。
これまで試験日が合わず受験できなかった学科にも挑戦できるようになるため、受験生にとって選択肢が増えるのは間違いありません。
しかし、その分だけ出願件数が増える可能性もあります。
倍率についても、同じ受験生が複数回出願することで、見かけ上高くなる可能性があります。
そのため、志願倍率が上がったという理由だけで難化したと判断することはできません。
2027年度は制度変更の影響が大きいため、これまで以上に入試結果の見方にも注意が必要になるでしょう。
南山大学の英語で合格点を取るために
最後に、英語講師として少しだけお話をしておきます。
南山大学の入試制度が変わったからといって、英語の基礎を身につけることの重要性が変わるわけではありません。
南山大学の英語では、単語・熟語・文法・語法・長文読解など、基本事項を正確に理解し、それを問題の中で使えるかどうかが大切です。
以前の記事でもお話ししましたが、南山の英語はすべての問題が難しいわけではありません。
学校で習うような基本的な文法事項でも、正確に理解できていなければ得点につながらない問題が出題されています。
特に、動詞の語法や句動詞、受動態、分詞などの文法事項は、過去問演習でも意識して確認しておきたいところです。
単語帳や文法問題集の答えを覚えるだけではなく、なぜその意味になるのか、なぜその文法が使われるのかを理解することを大切にしてください。
試験方式が増えたからこそ、自分に合った方式を選び、その方式に合わせて勉強を進めていくことが必要です。
勉強の仕方がわからないまま、ただ問題集を解き続けるのはもったいないですからね。
最後に
今回は2027年度の南山大学入試の変更点についてお話をしてきました。
南山大学の入試は、2027年度から受験日程や方式の選択肢が大きく広がります。
特に、同一学科を複数回受験できる制度と、リスニングの実施学科の変更については、しっかり確認しておきましょう。
今回の記事は2026年10月20日までに公表されている情報をもとに作成しています。
実際の出願にあたっては、南山大学が公表する最新の入試要項を必ず確認してください。
南山大学を目指している皆さんが、自分に合った受験方式を選び、合格に向けた準備を進めていけることを願っています。
英語の勉強や南山大学対策で悩んでいる方へ
さて、今回も南山大学の入試について色々とお話をしてきましたが、私自身も南山大学の英語対策を行っています。
これまでにも、11月から対策を始めて南山大学に合格した生徒や、模試で36点しか取れなかった状態から合格した生徒など、多くの受験生と一緒に合格を目指してきました。
現在も南山大学の過去問を分析しながら、文法・語法・長文読解などの対策を行っています。
南山大学を第一志望にしている人はもちろん、英語が苦手で何から勉強すればいいのかわからないという人も大歓迎です。
英語が苦手でも、どこでつまずいているのかを整理し、基礎から一つずつ理解していくことで、合格に必要な力を身につけることができます。
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参考資料
南山大学公式 2027年度一般選抜情報
https://www.nanzan-u.ac.jp/admission/ippansenbatsu/
南山大学公式 2027年度総合型選抜情報
https://www.nanzan-u.ac.jp/admission/sougougata/
南山大学公式 入試方式一覧
https://www.nanzan-u.ac.jp/admission/nyushi/shubetsu/
※入試制度・科目・配点等の最終確認は必ず大学公式の入試要項で行ってください。
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