「少し手伝ってほしいです」と、英語で言えますか?
I need some help.
「少し手伝ってほしいです」
この英文は、「私は → 必要としています → 少しの手助けを」という順番でできています。
単語は知っているのに、話そうとすると語順に迷ってしまう。そんな方は、まずこの形から練習してみてください。第1回では、好きなもの、欲しいもの、必要なものを英語で伝えてみましょう。
こんにちは。英語講師のTaka先生・根岸貴規です。私は日本国内で教科書の音読を中心に英語を身につけ、その英語を使って外資系投資銀行で約20年間働いてきました。英検1級・TOEIC980点を取得し、これまで累計14,000人以上の方に英語学習を指導してきました。ストアカでは、2022年から2025年まで4年連続で「最多受講者賞」を、2025年には「ストアカン・オブ・ザ・イヤー」をいただきました。
このシリーズでは、英会話で使う英文法を一つずつ取り上げます。毎回、自分の生活に合わせて英文を作り、口に出して使うところまで練習していきます。
目次
■ 英語の語順|「何を、どの順番で言えばよいの?」
まず、「私はコーヒーが好きです」を考えてみましょう。
日本語では、「私は → コーヒーが → 好きです」と言いますね。
英語では、次の順番になります。
I like coffee.
「私はコーヒーが好きです」
Iが「私は」、likeが「好きです」、coffeeが「コーヒー」です。日本語とは違い、「好きだ」と先に伝えてから、その対象である「コーヒー」を続けます。
文法用語では、Iが主語、likeが動詞、coffeeが目的語。この「主語+動詞+目的語」を、第3文型、またはSVOと呼びます。英語の基本的な文の形の一つです。
「どうする」という言葉から、走る、食べるといった動作だけを思い浮かべるかもしれません。英語の動詞には、likeのように気持ちを表すものもあります。
短い英文を自分で組み立てる練習については、「何年も英語を勉強したのに話せない人へ。大人の英会話で見直すべき3つのこと」でも紹介しています。
■ まずは3つ|「好き・欲しい・必要」を伝えよう
① I like ... ―― 好きなものを伝える
I like music.
「私は音楽が好きです」
I like cats.
「私は猫が好きです」
likeの後ろに好きなものを置くと、自分の好みを伝えられます。
猫という動物全般が好きなときは、catsと複数形にします。一方、musicはこの意味では数えない名詞なので、sを付けません。
こうした名詞の形も、例文と一緒に覚えておきましょう。
② I want ... ―― 欲しいものを伝える
I want a sandwich.
「私はサンドイッチが一つ欲しいです」
I want a new bag.
「私は新しいかばんが欲しいです」
wantの後ろには、欲しいものを置きます。sandwichやbagのように数えられる名詞を単数で使うときは、この例のようにaを添えます。a new bagは、全体で「新しいかばん一つ」というまとまりです。
I want ... は、自分の希望を率直に伝える表現です。友人との相談などで使ってみてください。お店で丁寧に注文する言い方は、別の回で取り上げます。
③ I need ... ―― 必要なものを伝える
I need a pen.
「私はペンが必要です」
I need more time.
「私はもっと時間が必要です」
wantが「欲しい」という希望を表すのに対し、needは「必要だ」と伝える言葉です。
冒頭のI need some help.も、困ったときに使える一文として覚えておくと便利です。
■ よくある間違い|「好きです」の「です」はamですか?
「私はコーヒーが好きです」と言いたいときは、I like coffee.で伝わります。
likeが「好きだ」を表す動詞なので、日本語の「です」に合わせてamを足す必要はありません。wantやneedを使う、今回の文も同じです。
「私は」だから、まずI amと言おうとせず、その後に何を伝えるのかを考えてみてください。「好きだ」ならI like、「欲しい」ならI want、「必要だ」ならI needです。
■ 会話で使う|「短い一文でも、やり取りはできる?」
友人と、昼食に何を食べるか相談している場面です。
相手:What do you want for lunch?
「昼食は何がいい?」
あなた:I want a sandwich.
「サンドイッチがいいです」
この一文で、自分が食べたいものを伝えられます。難しい表現を探さなくても、知っている動詞と名詞を組み合わせれば、会話で使える文になります。
■ 確認問題|「英文を見ずに言えますか?」
ここまで読んだら、次の日本語を英語にしてみてください。答えを見る前に、一度声に出してみましょう。
① 私は犬が好きです。
② 私は新しいかばんが欲しいです。
③ 私はペンが必要です。
Iの後ろにlike、want、needのどれを置くかを決め、その対象を続けてください。
〈解答・解説〉
① I like dogs.
「私は犬が好きです」
犬全般が好きだと伝えるので、dogsと複数形にします。
② I want a new bag.
「私は新しいかばんが欲しいです」
「欲しい」なのでwantを選びます。後ろのa new bagも、ひとまとまりで言ってみましょう。
③ I need a pen.
「私はペンが必要です」
「必要だ」なのでneedを使います。a penのaも忘れずに添えます。
途中で止まった方は、動詞を選べなかったのか、名詞が出てこなかったのか、語順で迷ったのかを確かめてください。答えを読んで終わりにせず、もう一度、見ないで言ってみましょう。
学習中のつまずきの見つけ方は、「毎日勉強しているのに英語が伸びない人へ。5つのつまずきと改善法」にまとめています。
■ 今日の5分|「自分のことを3文、話してみよう」
今度は、例文の内容を自分のことに置き換えます。
・自分が好きなもの
・今、欲しいもの
・今、必要なもの
この3つを、一文ずつ英語にしてみてください。今日の5分は、この3文の練習に使います。自分に当てはまるものがあれば、記事の例文をそのまま使っても構いません。
まず、書いた英文の語順と意味を確かめて、繰り返し音読します。その後、英文を隠し、好きなものや欲しいものを思い浮かべながら言ってみてください。言葉が出てこなければ、英文を確認して練習し直します。
私は、この「英文を見ずに、自分で言ってみる」ところまで取り組んでほしいと思っています。読めば分かる一文を、会話の中でも使えるようにするためです。
一度言えた文も、次のスキマ時間にもう一度。少し間が空いても言えるか、確かめてみてください。
私自身の音読や反復については、「『簡単なこと』を、『簡単じゃないくらい続ける』。私の英語学習の原点」も読んでいただければと思います。
■ 最後に、相手にも聞いてみましょう
自分の好みを一文で伝えたら、相手に話を返す表現も添えてみてください。
I like coffee. How about you?
「私はコーヒーが好きです。あなたは?」
How about you? は、「あなたはどうですか?」と相手にも尋ねる言い方です。今日は、このまま使える表現として覚えておきましょう。
自分の好きなものを伝えて、相手の好みも聞く。身近な話題で、こんなやり取りができると楽しいですよね。まずは、あなたが好きなものを一つ選んで言ってみてください。
次回は、be動詞と一般動詞を取り上げます。「私は疲れています」にはamを使うのに、「私はコーヒーが好きです」には使わない。その違いを、短い例文で確かめていきましょう。
根岸貴規
1人でも多くの英語学習者のお役に立てるような情報を発信しています。英語をもっと頑張りたい方、頑張っているのになかなか続かない方は、ぜひ他の投稿も参考にしてみてください。