天然酵母のパンは難しい?酒種酵母なら暮らしに寄り添うパン作りができる
「天然酵母のパンって、時間がかかって難しそう」
そんなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
確かに、天然酵母のパン作りは、イーストに比べて発酵に時間がかかることがあります。
でも、発酵の仕組みを知り、生地の状態を見極められるようになると、パン作りはもっと自由で楽しいものになります。
私が日々のパン作りに取り入れているのが、**炊いたご飯と米麹から作る「酒種酵母」**です。
酒種酵母ってどんな酵母?
酒種酵母は、炊いたご飯と米麹を使って育てる発酵種です。
お米由来のやさしい甘みや、発酵によって生まれる豊かな香りが特徴です。
酒種酵母で作るパンは、配合や製法によって、ふんわりしっとりとした食パンから、香ばしいハード系のパンまで、さまざまな表情を見せてくれます。
発酵に時間がかかることは、デメリットだけではありません
パン作りというと、生地をこねたら発酵させ、成形して焼くまで、ずっと時間に追われるイメージがあるかもしれません。
でも、酒種酵母のパン作りでは、発酵に時間がかかることを逆に活かすこともできます。
たとえば、夜に生地を仕込んで、翌日に成形や焼成をする。
家事や仕事の合間に生地を仕込み、発酵の時間を自分の生活に合わせて調整する。
もちろん、室温や生地温度によって発酵の進み方は変わります。
だからこそ大切なのは、時計だけを頼りにするのではなく、生地の状態を見て判断することです。
パン作りで大切なのは、レシピ通りの時間よりも「見極め」
私はパン作りを続ける中で、レシピに書かれた発酵時間は、あくまでも目安だと感じるようになりました。
同じ配合でも、季節や室温、粉の種類、生地の温度によって発酵の進み方は違います。
特に寒くなる季節は、思っていた以上に発酵に時間がかかることもあります。
そんなときに大切なのは、焦って次の工程に進むのではなく、生地の膨らみや張り、触れたときの感触を確かめること。
なぜ膨らまないのか。
なぜ思ったように窯伸びしないのか。
その理由を少しずつ理解できるようになると、パン作りの失敗は、次につながる学びに変わっていきます。
ごはんを炊くように、日常にパンを
パン作りを特別な日のものではなく、日々の暮らしの中で楽しんでほしい。
そんな思いで、私は酒種酵母のパンを焼いています。
発酵を待つ時間も、焼き上がる香りも、パンを切ったときの小さな感動も。
酒種酵母のパン作りには、そんな楽しみがたくさんあります。
最初から完璧に焼けなくても大丈夫。
生地を観察しながら、一つひとつ理由を知っていくことで、パン作りはもっと面白くなります。
「ごはんを炊くように、日常にパンを」
酒種酵母のパン作りが、毎日の暮らしを少し豊かにするきっかけになればうれしいです。