片付け・整理術 コラム
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「やらなきゃ」が、脳内メモリを食っている。

「やらなきゃ」が、脳内メモリを食っている。

ついつい後回しにしがちなアレコレ。

やってしまえば一瞬なのに、なかなか最初の一歩が踏み出せない。

やりたくないわけじゃない。

むしろ、ずっとやりたいと思っている。

なのに、なぜかできない。

最近、そんな自分の不思議な行動について考えていた。

ずっと頭の片隅にあったこと

例えば、遠くに暮らす父母への贈り物。

十勝に引っ越してきたのだから、こちらの美味しいものを詰め合わせて、子どもたちの写真やお手紙と一緒に送りたい。

そう思っていた。

ずっと、思っていた。

ところが、なかなか行動に移せない。

何を送ろうかな。
写真も選びたいな。
子どもたちにも手紙を書いてもらおうかな。

そんなことを考えているうちに、日が過ぎていく。

ほかにも、自分の健康診断の予約やインフルエンザの予防接種。

申し込んでから20日経っても届かない就労証明書の問い合わせ。

どれも「やらなきゃ」と思っていたことばかり。

でも、今日じゃなくてもなんとかなる。

そうやって後回しにしているうちに、頭の中に小さな「やらなきゃ」がどんどん溜まっていった。

動けたのには、きっかけがあった

そんな私が、ここ数日で少しずつ動き始めた。

父母への贈り物は、十勝も寒くなってきたし、いよいよ送ろう!と重い腰を上げた。

健康診断は、ちょうどポストに協会けんぽから無料健診のお知らせが届いていて、その流れで予約。

インフルエンザの予防接種は、夫の会社に領収書を提出する必要があったので、子どもたちの2回目の接種日に合わせて、午前中に済ませた。

就労証明書も、できれば30日に提出したかったので、ついに問い合わせ。

ちなみに、この問い合わせを後回しにしていた最大の理由は、

問い合わせ先を調べるのが面倒くさかったから。笑

調べてしまえば、あとは早いのに。

こうして振り返ると、どれも特別大変なことではなかった。

ただ、始めるまでが面倒だったのだ。

そして、実際に動けたときには、それぞれに小さなきっかけがあった。

もしかすると、やる気がなかったわけじゃなくて、動き出すためのきっかけが足りなかったのかもしれない。

終わらせたら、脳内メモリが空いた

ひとつずつ用事を片づけてみて、感じたことがある。

「あ〜!すっきりした!」

というのも、もちろんあるのだけれど。

それ以上に、

脳内の空きメモリが増えた感じ。

これが一番しっくりくる。

「両親に荷物を送らなきゃ」
「健康診断、予約しなきゃ」
「就労証明書、どうなってるんだろう」

後回しにしている間も、決して忘れているわけじゃない。

むしろ、何度も思い出している。

そのたびに「やらなきゃなぁ」と思って、また頭の片隅に戻しておく。

これって、地味に疲れる。

パソコンで例えるなら、使っていないアプリがバックグラウンドでずっと起動しているようなもの。

何もしていないようで、実はメモリを使っている。

だから、用事をひとつ終わらせるたびに、頭の中で開きっぱなしだったアプリを閉じられる。

時間が増えたわけでも、体力が回復したわけでもない。

それなのに、なんだか頭が軽い。

「やらなきゃ」と思い続けることにも、こんなにエネルギーを使っていたんだなぁ。

お母さんの頭の中は、いつも忙しい

それにしても、母親になってからというもの、頭の中に抱えている「やらなきゃ」が本当に多い。

十勝では、もう雪が降り始めた。

となると、冬支度が必要だ。

自分の雪靴も買わなきゃ。
子どもたちの冬靴は大丈夫かな。
手袋や帽子は?
スノーウェアは去年のものが使える?

ちなみに、自分の雪靴は今朝ようやく買いに行った。

ひとつ完了!

……と思ったところで、子どもたちの準備が頭に浮かぶ。笑

こんなふうに、ひとつ終わっても、また次の「やらなきゃ」が出てくる。

しかも、実際に買い物に行ったり、準備をしたりする前から、すでに頭は働いている。

何が必要かを考えて、今あるものを確認して、いつまでに用意するかを決める。

家事や育児って、手を動かしている時間だけじゃないんだよね。

「気づく」「考える」「覚えておく」。

これも、暮らしを回すために必要な仕事なんだと思う。

そして、気づいた人の頭の中に、またひとつタスクが増えていく。

そりゃあ、脳内メモリもいっぱいになるよなぁ。

やらない時間にも、エネルギーを使っている

今回、改めて不思議だなと思ったこと。

たった数分で終わることを、何日も、時には何週間も気にし続けている。

やるのが面倒で後回しにしたはずなのに、やらずに気にし続けることにもエネルギーを使っている。

一体、どちらのほうが面倒なんだろう。

そう考えると、さっさとやってしまったほうが楽なのかもしれない。

でも、それができたら苦労しないんだよね。笑

だから、後回しにする自分を責めるよりも、自分が動きやすくなるきっかけをつくってみたい。

例えば、何かのついでに済ませられるように予定を組んでみる。

問い合わせ先を調べるだけ、という小さな一歩から始めてみる。

忘れないように、頭の中から紙やスマホのメモに移しておく。

そして、家族のことも、自分ひとりの頭で全部抱え込まない。

そもそも、暮らしの中の「やらなきゃ」が全部なくなる日なんて、きっと来ないのだから。

空いたメモリは、何に使おう

ここ数日で、いくつかの「やらなきゃ」を終わらせた。

でも、明日にはまた新しい「やらなきゃ」が生まれていると思う。

子どもたちは成長するし、季節は変わるし、暮らしは続いていく。

それでも、ひとつずつ片づけることで、頭の中に少し余白ができる。

その余白が、今の私にはうれしい。

そして、せっかく空いたメモリを、また次のタスクでいっぱいにするだけでは、ちょっともったいない。

自分の好きなことを考えたり、何でもない時間を楽しんだり。

そんなことにも使いたい。

後回しにしていたのは、用事だけじゃない。

その用事から解放された、軽やかな自分に出会うことも後回しにしていたのかもしれない。

さて。

今日もひとつ、脳内のアプリを閉じようかな。

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